すきコレ

好きなものをコレクションする。そんなコンセプトのブログです。旅にアートに、それからそれから...

2022年8月の東京の展覧会通信(2022/8/6)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

東京はここ数日、暑さもひと段落ですが、来週からは猛暑の予想。

暑さには気をつけて、今月も展覧会に行きたいです。

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

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(夏空に飛行機。どこの美術館へ行く途中でしょうか?)

 

2. 気になる展覧会

(1) これから行きたい展覧会

(開催中)

☆「生誕150年 板谷波山 - 時空を超えた新たなる陶芸の世界」@有楽町・出光美術館 開催中(6/18)-8/21

出光美術館

※ アール・ヌーヴォー様式、葆光彩磁(ほこうさいじ)、近現代陶芸の旗手。11月にはリニューアルした泉屋博古館東京でも展覧会があります。

 

☆「キース・ヴァン・ドンゲン展 - フォーヴィスムからレザネフォル」@汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 開催中-9/25

キース・ヴァン・ドンゲン展 | パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

※ フォーヴィズム、エコール・ド・パリ。お盆には見に行こうと思っています。

(これは西洋美・常設展でのドンゲンです)

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☆「ゲルハルト・リヒター展」@竹橋・東京国立近代美術館 開催中-10/2

ゲルハルト・リヒター展 

※ ドイツ現代アートの巨匠・リヒター。生誕90年の今年、各所の展覧会で見ることができます。

(これも西洋美。企画展「自然と人のダイアローグ」のリヒター)

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☆「芸術×力 ボストン美術館展」@上野・東京都美術館 開催中-10/2

【公式】芸術×力 ボストン美術館展

※ 平治物語絵巻、吉備大臣入唐絵巻等々。古今東西の名品をこの目で。

 

☆「印象派からエコール・ド・パリへ スイス プチ・パレ美術館展」@新宿・SOMPO美術館 開催中-10/10

【スイス プチ・パレ美術館展】 | SOMPO美術館

※ スイスから来たパリの名画。19世紀後半から20世紀初頭にかけての絵画の流れをたどります。

 

(今月から)

※ 今月はありません。

 

(2) 行ってきた展覧会

☆「2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」@西高島平・板橋区立美術館 開催中-8/7(日)

2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|板橋区立美術館

※ 板橋区立美術館、夏の恒例・ボローニャ展。今年も行ってきました。数多くの作品に新しい感性の発露を感じました。いよいよ明日まで。

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☆「生誕100年 朝倉摂展」@中村橋・練馬区立美術館 開催中-8/14(日)

生誕100年 朝倉摂展 | 展覧会 | 練馬区立美術館

※ 彫刻家・朝倉文夫の長女・摂の作品展。初期の日本画は明るくて、好きな作品が多かったです。その後、キュビズムから社会派な絵画へ。重めの色やフォルムからは時代への主張を感じます。そして舞台芸術の世界。多彩な活躍をした摂ですが、展覧会最後の絵本の挿絵は本当にかわいらしく、楽しげな作品でした。「ごんぎつね」久しぶりに思い出しました。開催は来週末まで

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(これは初期の日本画。小倉遊亀を思い出しました)

 

☆「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」@表参道・根津美術館 開催中-8/21

根津美術館 - Nezu Museum -

※ 根津美術館の書の展覧会。国宝・重文の経典から、中世の和歌、良寛さんの味のある書。時代を追って変わる書のスタイルも楽しめます。読めなくて良いんです。見ていると落ち着いたり、のびやかな線に心解き放たれたり、思ったまま、感じたままが良いんです。ちなみに、こちらの美術館さんは庭も見事。展覧会の後は庭の散策などいかがでしょう。8/21(日)まで

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(美術館入口の竹の通路。これだけで涼やかです。ちなみに先ほどの夏空の飛行機はこちらの美術館さんに来る途中の写真でした)

 

☆「自然と人のダイアローグ」@上野・国立西洋美術館 開催中-9/11

国立西洋美術館リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」

※ 国立西洋美術館リニューアルオープン記念展。ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館と西洋美の松方コレクション。人と自然。ブーダン、モネ、マネ、ルノワール、ゴーガン、ゴッホ、シニャックなどなど。どちらの美術館からもがっぷり四つの力ある作品が展示されていて、見ごたえ十分な展覧会でした。ぜひ西洋美の常設展も併せてゆっくり見てみてください。撮影可能な作品も多数

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(スタートはこのブーダンの空と海の作品から)

 

☆「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の奇跡 -市民が創った珠玉のコレクション」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 開催中-9/26

ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション

※ ドイツ・ケルン市が運営する市民が創り上げたコレクション展。最初、ドイツ表現主義の作品群からロシアの抽象的な作品、世界第3位の所蔵数を誇るピカソ作品、ウォーホールたちのポップアート、そして現代作家など152点。近現代のアートの流れを追い、そのコレクションを紡いできた市民たちの歴史をたどる展覧会でした。かなり興味深かい展覧会です。

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(ウォーホールが描いた美術館の名前の由来・ルートヴィッヒ)

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(唯一撮影OKだった作品。ハシビロコウをアルミニウムにプリントしてます)

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

このほかは継続して掲載

最新の展覧会|展覧会|菊池寛実記念 智美術館

に行きたいです。

夏休みということもあり、見逃せない展覧会が目白押し。

この夏の宝さがしに出かけましょう。きっと、素晴らしい作品が待っています。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクですが、ちょっと絵からは離れて・・・

www.yorocon46.com西洋美に行ったあと、行ってきました。

 

それでは、今回の通信は終了です。次回は9月の予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(板橋の花と)

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(練馬の空。この日も暑かったぁ)

 

2022年7月の東京の展覧会通信(2022/7/3)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

「それにしても気が付けば東京は梅雨入り(6/6)。季節が過ぎるのは早いです。」

と書いたら、すでに梅雨明け。季節が過ぎるのは早いです。というか今年は早すぎ(^^;)

いきなり猛暑でバテますが、熱中症には注意して、今月も展覧会に行きたいです。

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

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(梅雨は明けましたが、横須賀で見た紫陽花)

 

2. 気になる展覧会

(1) これから行きたい展覧会

(開催中)

☆「2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」@西高島平・板橋区立美術館 開催中-8/7

2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|板橋区立美術館

※ 今年の夏も板橋区立美術館・ボローニャ展。板橋の町でも関連イベント開催。今年も新しい感性との出会いが待っています。

 

☆「生誕150年 板谷波山 - 時空を超えた新たなる陶芸の世界」@有楽町・出光美術館 開催中(6/18)-8/21

出光美術館

※ アール・ヌーヴォーの様式をいち早く受容し、「葆光彩磁(ほこうさいじ)」を生み出した近現代陶芸の旗手。柔らかい輝きの葆光彩磁の作品を生で見てみたい。

 

☆「自然と人のダイアローグ」@上野・国立西洋美術館 開催中-9/11

国立西洋美術館リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」

※ 国立西洋美術館リニューアルオープン記念展。ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館との協力で、西洋美の松方コレクションとあわせて印象派・ポスト印象派を軸に芸術家の自然への向き合い方を見つめなおす展覧会とのこと。

 

☆「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の奇跡 -市民が創った珠玉のコレクション」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 開催中-9/26

ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション

※ ドイツ・ケルン市が運営する市民が創り上げたコレクション。ドイツ表現主義、ピカソ、ポップアート等の絵画、彫刻、写真、映像など152点を展示。

 

☆「ゲルハルト・リヒター展」@竹橋・東京国立近代美術館 開催中-10/2

ゲルハルト・リヒター展 

※ ドイツ現代アートの巨匠・リヒター。東京では初の美術館での個展で、具象表現から抽象表現を行き来し、人の「見る」という行為を深く追究する展覧会。

(今月から)

☆「キース・ヴァン・ドンゲン展 - フォーヴィスムからレザネフォル」@汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 7/9-9/25

キース・ヴァン・ドンゲン展 | パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

※ オランダ生まれのキース・ヴァン・ドンゲン。フォーヴの画家であり、身体の優美さ、官能性を備えた女性画が代名詞。第一次世界大戦までに取り組んだ色彩と形態の研究から人物表現、大戦終結後の狂騒の20年代(レザネフォル)における画家の歩みに焦点をあてた展覧会とのこと。今年、楽しみにしている展覧会のひとつです。

 

☆「印象派からエコール・ド・パリへ スイス プチ・パレ美術館展」@新宿・SOMPO美術館 7/13-10/10

【スイス プチ・パレ美術館展】 | SOMPO美術館

※ スイス・ジュネーブのプチ・パレ美術館のコレクション展。19世紀後半から20世紀初頭のパリ。印象派、新印象派、ナビ派、フォーヴィスム、キュビスム、エコール・ド・パリと新しい絵画の流れをたどる展覧会です。

 

☆「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」@表参道・根津美術館 7/16-8/21

根津美術館 - Nezu Museum -

※ これはタイトル勝ちですよね。私も趣味でお習字をやっていますが、読めません(^^;)けど、良いね。わかります。これは、興味津々です。

 

☆「芸術×力 ボストン美術館展」@上野・東京都美術館 7/23-10/2

【公式】芸術×力 ボストン美術館展

※ COVID-19の影響で延期になっていた展覧会がいよいよ開催。平治物語絵巻、吉備大臣入唐絵巻、伊勢長島藩の大名・増山雪斎の修復された作品を公開。そのほかにも古今東西の名品を見られそうです。

 

(2) 行ってきた展覧会

☆「華麗なるベル・エポック フランス・モダン・ポスター展」@横須賀・横須賀美術館 終了

ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション

※ 6/9訪問。海の見える美術館・横須賀美術館。初めて訪れた美術館はローケーションも展示も食事もとっても素晴らしかったです。また、行きたい。当時のフランスのポスターに囲まれて素敵なタイムトラベルを楽しみました。

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☆「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」@上野・東京都美術館 終了

THE GREATS展 公式サイト

※ 6/12訪問。グレートな作品の数々。個人的には中でもアンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)「幼児期リストを礼拝する聖母」(通称「ラスキンの聖母」)とポール・ゴーガン「三人のタヒチ人」が好きでした。もちろん、このほかの作品も素晴らしかったです。また、このブログでご紹介できればと思います。

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☆「牧歌礼賛 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 開催中-7/10

牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児 | 東京ステーションギャラリー

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/202204_andre_fujita.pdf

※ 同じく6/12訪問。藤田は抽象的な作品から48歳で体調を壊し、具象的で牧歌的な作風に。一方のアンドレ・ボーシャンは46歳で除隊後、精神を病んだ妻を見ながら絵を描き始めます。歩んだ時代も道も違う二人が描く楽園の世界。アンドレ・ボーシャンの作品はアンリ・ルソーにもつながるよう。二人の作品をこれまでよく知らなかったので、とても発見のある展覧会でした。

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☆「熊谷守一美術館37周年展」@千川(要町・椎名町)・豊島区立熊谷守一美術館 終了

豊島区立 熊谷守一美術館

http://kumagai-morikazu.jp/37th.pdf

※ 6/26訪問。池袋からほど近い住宅街にたたずむ小さな美術館は熊谷守一翁が長年過ごした家を改修し、次女の榧(かや)さんが創設しました。初代館長となられた榧さんも残念ながら今年の2月に92歳でお亡くなりになられたとのこと。熊谷守一は家では「モリ」と呼ばれていたよう。そんなモリのまなざしに触れ、息遣いを感じられる美術館。今度は併設のCafeにも寄ってみたい。

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☆「佐藤卓TSDO展」@銀座・ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー) 終了

佐藤卓TSDO展〈 in LIFE 〉 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー

※ 6/30訪問。TSDOは佐藤卓さん率いるデザイン会社とのこと。月末、会社も終わり、ぎりぎり19:00の閉館時間に間に合うかと思い、なんとか終了10分前に入って見てきました。「おいしい牛乳」「キシリトール」「本わさび」など、生活の中に自然と溶け込むデザイン。でも一つ一つに目を向けると、そこには無視できない確固たる主張があるように思えてきます。そんな、さりげなくも見逃せないデザインの世界がおもしろい展示でした。

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そして、ギャラリーからの帰り、またしても「まさか」な出来事が。(今度は災難ではないです。いつか書きたい)

 

ということで今月は以上です。

 

3. さいごに

いよいよ夏の展覧会も真っ盛りという感じがします。

 

このほかにも

生誕100年 朝倉摂展 | 展覧会 | 練馬区立美術館

   (開催中-8/14まで)

最新の展覧会|展覧会|菊池寛実記念 智美術館

  (オペラシティでも開催されていた篠田桃紅さん。「篠田桃紅 夢の浮橋」開催中-8/28まで)

は行ってみたい。この夏も、忙しくなりそう。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。

先日行ったヨコスカです。

www.yorocon46.com

それでは、今回の通信は終了です。次回は8月の予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(この人がモリです)

2022年6月の東京の展覧会通信(2022/6/6)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

4月以来のご無沙汰です。訳あってブログからちょっと遠のいてしまいました(^^;)

それにしても気が付けば東京は梅雨入り(6/6)。季節が過ぎるのは早いです。

でも、雨の中、ゆっくり見る展覧会。落ち着いていて、悪くないです。

 

と、久々なので前置きが長くなりましたが、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。これを書かないと展覧会に行きそびれそう・・・ということで、ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

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(梅雨入りは小金井で見たこの花から)

 

2. 気になる展覧会

(1) これから行きたい展覧会

(開催中)

☆「フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」@山梨県立美術館 開催中-6/12

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜 公式サイト|François Pompon Exhibition

※ 5月のGWに行こうと思っていましたが・・・GW直前、個人的にとある出来事がありまして・・・残念ながら見に行けなさそうです(T_T)
また群馬の館林美術館に行ったとき、ポンポン作品は見てこようと思います。そしていつかは再びオルセーにも。

 

☆「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」@上野・東京都美術館 開催中-7/3

THE GREATS展 公式サイト

※ こちらも開催は残すところあと一か月を切りました。今週末には見に行こうと思っています。数多くのGREATな作品との出会いに期待です。

 

☆「牧歌礼賛 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 開催中-7/10

牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児 | 東京ステーションギャラリー

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/202204_andre_fujita.pdf

※ 牧歌的、素朴派な雰囲気の作品。こちらも近々、見に行く予定です。

 

(今月から)

☆「自然と人のダイアローグ」@上野・国立西洋美術館 開催中(6/4)-9/11

国立西洋美術館リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」

※ いよいよ帰ってきた西洋美。修復工事による長期休館後、最初の企画展「国立西洋美術館リニューアルオープン記念」はドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得ての展覧会。「フリードリヒ、ゴッホ、モネからリヒターまで」と、他にもマネ、セザンヌ、シニャック、ホドラー等々、印象派から現代アートまで幅広い作品が楽しめそうです。

 

☆「ゲルハルト・リヒター展」@竹橋・東京国立近代美術館 6/7-10/2

ゲルハルト・リヒター展 

※ 明日(というより本日)、開幕です。ドイツ現代アートの巨匠・リヒター。日本では16年ぶり、東京では初の美術館での個展です。

 

☆「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の奇跡 -市民が創った珠玉のコレクション」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 6/29-9/26

ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション

※ こちらもドイツ。ケルン市が運営する美術館のコレクションは市民による寄贈に支えられたもの。二つの世界大戦、東西ドイツの分裂そして統一。激動の20世紀を生きた芸術家とコレクターが作り上げた美術館の作品はどのようなものでしょうか。楽しみです。

 

☆「2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」@西高島平・板橋区立美術館 6/25-8/7

2022イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|板橋区立美術館

※ 毎年恒例、板橋区立美術館のボローニャ絵本展。実家近くの図書館や板橋の町でも関連イベントがあります。今年もどんな驚きがあるか、楽しみにしています。

 

(2) 行ってきた展覧会

☆「大英博物館 北斎 ー国内の肉筆画の名品とともにー」@六本木・サントリー美術館 開催中-6/12

大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに― サントリー美術館

※ 世界でも注目の北斎は大英博物館でも収集されていました。そんな大英博物館のコレクション中心とした展覧会です。前半は富嶽三十六景や諸国瀧廻り等の風景画中心に、後半は肉筆画などの多種多様な作品が展示されています。個人的には晩年近づく88歳に描かれた肉筆画「流水に鴨図」の繊細な色遣い、描写は圧巻でした。さすが北斎。

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撮影可能な作品から。The Great Wave

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椿説弓張月

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今週末の日曜日(6/12)まで。

 

☆「イスラエル博物館所蔵 ピカソ ーひらめきの原点ー」@汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 開催中-6/19

イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ― | パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

※ イスラエル博物館の800点あまりのピカソ・コレクションから、版画を中心とした展示。今週末の6/10(金)まで写真撮影が可能なエリアがあります。

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撮影可能なエリアから

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「窓辺の女」1952年 アクアチント

 

☆「篠田桃紅展」@初台・東京オペラシティ アートギャラリー 開催中-6/22

篠田桃紅展展覧会について|東京オペラシティ アートギャラリー

※ 昨年107歳で残念ながら亡くなられてしまった篠田桃紅。前衛書からスタートしたその作品展を見てきました。文字は古代人の究極の抽象表現であり、その造形はその形(決まり事)を離れてさらに進化する、というようなコメントが書かれていました。(記憶のレベルなので、趣旨が違っていたらすみません)
いずれの作品も「キリッ」としていて、文字ではない「造形」含め、すべての作品の根底に「書」が息づいていると感じました。その作品に囲まれた空間は凛として、とても清々しいものでした。とても良い時間を過ごせました。

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☆「シダネルとマルタン展」@新宿・SOMPO美術館 開催中-6/26

【シダネルとマルタン展】 | SOMPO美術館

※ 19世紀末から20世紀初頭、フランスで活躍した最後の印象派の巨匠二人展。お互いに交流もありましたが、この展覧会を見て、その作風は結構異なるものと感じました。

 入口にはマルタンの絵です。f:id:YoroCon:20220606232154j:image

撮影可能な作品から

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アンリ・マルタン「二番草」1910年

夏から初秋にかけて二番草を刈り取る情景とのこと。このほか、マルタンが取り組んだ壁画に関連する習作の展示もあります。

 

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アンリ・ル・シダネル「ジェルブロワ、テラスの食卓」1930年

 

点描で明るい色のマルタンの作品。人が描かれていてもその表情は物憂げだったり神秘的だったりします。一方、光と空気に包まれたような柔らかいタッチのシダネルの作品。シダネルはある時から人を描かなくなりますが、そのテーブルの上の静物からは食事を楽しむ人々の談笑が感じられそうです。二人の作品を比較しながら見ることのできる、とても興味深い展覧会でした。

 

☆「野田九浦 -<自然>なること-」@吉祥寺・武蔵野市立吉祥寺美術館 終了(4/16-6/5)

野田九浦 —〈自然〉なること―|吉祥寺美術館

※ 吉祥寺で50年近く過ごし、吉祥寺美術館開館のきっかけとなった画家とのこと。初めて知りました。最終日直前の土曜日、吉祥寺に用事があって来たとき、フラッと寄りました。歴史画の名手とのことですが、朦朧体が台頭する中、日本画として線にこだわった表現。静かながら、おおらかな、たおやかな空気感の作品がとても良かったです。

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パネルの絵は「河霞む」1936年

こちらは唯一、撮影可能だった作品

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「相撲」1937年

 

ということで今月は以上です。

 

3. さいごに

6月は春からの展覧会が終了しつつ、これから夏に向けて展覧会も衣替えです。

現在、箱根のポーラ美術館も「モネからリヒターへ」を開催中で、今年90歳を迎えたリヒター作品には、いろいろな展覧会で出会えそうです。

 

さて、話は変わって最近こんな本も買ってみました。

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「ぶらぶら美術・博物館 プレミアムアートブック2022-2023」 KADOKAWA 1350円

火曜日の20:00にBS日テレで放送中の「ぶらぶら美術・博物館」の本です。

テレビ番組も見ていますが、こちらの本にもいろいろな展覧会や特に各地の美術・博物館が掲載されているので、これからの美術館周りの参考にしたいと思います。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクを・・・ですが、今回はお休みです。

 

それでは、今回の通信は終了です。次回は7月の予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(最後は、長引く悲惨な戦争が一刻も早く終わることを祈念して、この花を)

2022年4月の東京の展覧会通信(2022/4/4)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

2022年4月、年度も変わって心機一転!それにしても今日の東京は寒かった(^^;)

 

さてさて、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプト。なにか一つでもお気に入りがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

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(これ、ミロ!)

 

2. 気になる展覧会

(1) これから行きたい展覧会

(開催中)

☆「はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡-古代美術、印象派、そして現代へ」@京橋・アーティゾン美術館 開催中-4/10

はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ | アーティゾン美術館

※ ブリヂストン美術館の軌跡をたどる展覧会は今週末まで

 

☆「上村松園・松篁 -美人画と花鳥画の世界-」@恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中-4/17

開催中の展覧会 - 山種美術館 

※ 日本画・山種コレクションから

 

☆「没後50周年 鏑木清方展」@竹橋・東京国立近代美術館 開催中-5/8

没後50年 鏑木清方展

※ 「西の松園、東の清方」の清方の方の展覧会。

同時開催、桜がテーマの作品が注目な恒例の「美術館の春まつり」(開催中)は4/10(日)まで

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/spring¥fest2022/

 

☆「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」@上野・東京国立博物館 開催中-5/8

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

※ 唱えた念仏がそのまま阿弥陀如来に変わったという空也上人を運慶の四男・康勝が彫った作品。ぜひ見たいです。

 

☆「ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります-京の絵画と敦賀コレクション」@府中・府中美術館 開催中-5/8

ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります─京の絵画と敦賀コレクション

※ 府中美術館・毎年恒例「春の江戸絵画まつり」。今週末(4/10)で前後期入れ替え。

 

☆「シダネルとマルタン展」@新宿・SOMPO美術館 開催中-6/26

【シダネルとマルタン展】 | SOMPO美術館

※ 19世紀末から20世紀初頭、フランスで活躍した最後の印象派の巨匠二人展。

 

(今月から)

☆「イスラエル博物館所蔵 ピカソ ーひらめきの原点ー」@汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 4/9-6/19

イスラエル博物館所蔵 ピカソ ― ひらめきの原点 ― | パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

※ イスラエル博物館には800点あまりのピカソ・コレクションがあるとか。青の時代、バラ色の時代、キュビズム・・・ピカソの芸術の変遷をたどります。

 

☆「牧歌礼賛 / 楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 4/16-7/10

牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児 | 東京ステーションギャラリー

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/202204_andre_fujita.pdf

※ 牧歌的、素朴派な雰囲気のアンドレ・ボーシャンと藤田龍児の作品は「じわじわ」効いて「しみじみ」沁みそうです。

 

☆「大英博物館 北斎 ー国内の肉筆画の名品とともにー」@六本木・サントリー美術館 4/16-6/12

大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに― サントリー美術館

※ ジャポニスムを代表する絵師・北斎。フランスのみならずイギリスにも多数の作品が存在しているとのこと。英博物館所蔵品に国内の作品を加え、北斎還暦以降の肉筆画中心の展示になるようです。肉筆画というところが、また楽しみです。

 

☆「篠田桃紅展」@初台・東京オペラシティ アートギャラリー 4/16-6/22

トピックス:次回展覧会「篠田桃紅展」|東京オペラシティ アートギャラリー

※ 107歳で逝去するまで旺盛な創作活動をつづけた篠田桃紅。前衛書から抽象表現へと発展したその作品世界に触れられる展覧会。書とのつながりがとても興味深いところです。

 

☆「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」@上野・東京都美術館 4/22-7/3

THE GREATS展 公式サイト

※ ルネッサンス、印象派、新印象派と幅広い西洋絵画の「THE GREATS」の作品が集まる展覧会。ターナー、コンスタブル、ミレイといった英国の画家、そしてあまり見る機会のないスコットランドの画家の作品と、とっても楽しみです。

 

☆「フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」@山梨県立美術館 4/16-6/12

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜 公式サイト|François Pompon Exhibition

※ 巡回展はいよいよ山梨に。GW頃、行こうかと密かに計画中(ここで書いたら全然密かじゃない^^;)

 

(2) 行ってきた展覧会

☆「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語」@六本木・森アーツセンターギャラリー 終了

【THE HEROES展】ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語|森アーツセンターギャラリー|2022年1月21日(金)- 3月25日(金)

 

※ 展覧会は終了していますが、撮影もOK、浮世絵・刀・鐔などからたどる物語の世界。それぞれの物語が漫画で解説されていたのも分かりやすく、とてもおもしろかったです。物語を読みに行った気になる展覧会でした。
4/23~新潟県立万代島美術館、7/2~静岡市美術館、9/10~兵庫県立美術館と巡回します。

 

☆「ミロ展-日本を夢みて」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 開催中-4/17

ミロ展―日本を夢みて | Bunkamura

※ ミロがこんなに日本にあこがれを持っていたなんて知りませんでした。そして、ミロの日本へのまなざしを見つめ返すことで、今まで以上にミロの芸術を感じ、親しみを持つことができる秀逸な展覧会でした。書道や陶芸を介して見たミロの作品。いままででいちばん腑に落ちたミロ展でした。

こちらも今月終了後、4/29~愛知県美術館、7月中旬~富山県美術館と巡回します。

 

www.yorocon46.com

※ ミロとヒーロー、お蕎麦もあるよ(^^)

 

☆「建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか」@西高島平・東京国立博物館 開催中-4/17

建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか|板橋区立美術館 

https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/_res/projects/project_artmuseum/_page_/004/001/478/ryotaiflyer.pdf

※ 弘前藩家老の次男。兄嫁との秘めた恋が、その後の波乱万丈な人生の幕開けでした。俳諧、花鳥画、山水画、読本など、マルチな才能を開花して、自由に生きる。俳諧に見られる無駄をそぎ落とした表現は絵画にもいかんなく発揮されていて、それぞれの芸術の間を軽やかに渡り歩いた人なのだなぁと感じます。是非、エイの顔を見に行ってください。

 

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www.yorocon46.com※ 板橋区立美術館前の公園の梅です。(この頃は満開でした)

 

☆「メトロポリタン美術館展」@乃木坂・国立新美術館 開催中-5/30

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年|2021年11月13日(土)~ 2022年1月16日(日)大阪市立美術館|2022年2月9日(水)〜 5月30日(月)国立新美術館

※ こちらは2月に見たのですが、レビューを書きましたのでリンクです。とにかく、見た方が良い展覧会です。

www.suki-kore.tokyo

3. さいごに

今月はいよいよ改修のため長らく休館していた国立西洋美術館が再始動。4/9(土)から常設展オープンです。

さらに今月末はGW。楽しみな展覧会が多く、どれに行こうか悩みますが、やはり一つでも多く見に行ければ良いなぁと、思います。

東京も桜の季節は終わりに近づいてきましたが、展覧会はまさに花盛りです。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクを

www.suki-kore.tokyoオルセーで見たポンポンのシロクマです。(先月も掲載)

 

www.yorocon46.com4/3で終わりましたが、これから京都(4/21~)、九州(10/12~)巡回します。

 

www.suki-kore.tokyo

こちらも4/3で終了しましたが、北海道(4/22~)、大阪(7/16~)と巡回です。

 

それでは、今回の通信は終了です。次回は5月のGW頃(予定)です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。


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(THE HEROES 義経・八艘跳 by 国芳)

 

【展覧会】「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」@乃木坂(六本木)・国立新美術館のレポート(2022/2/19 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは既に終了した展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。

 

今回は、2022年2月19日(土)に訪問した

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年@国立新美術館

です。

昔、NHKの「みんなのうた」で大貫妙子さんが「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」という歌を唄われていました。その歌詞の最後

「♪時間旅行(タイムトラベル)は楽し メトロポリタン美術館(ミュージアム) 大好きな絵の中に閉じ込められた」

まさに、そんな展覧会です。

西洋絵画の500年を名画の数々でたどる時間旅行(タイムトラベル)

この場を去りたくなくなるほど魅力的な絵の世界に閉じ込められます。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、絵画の写真は購入した展覧会図録を撮影しています。

 

1. 展覧会概要

(1) どんな展覧会か

メトロポリタン美術館

https://www.metmuseum.org/

 

世界三大美術館のひとつと称されるメトロポリタン美術館はアメリカはニューヨークのセントラルパークにあります。

1870年創立。先史時代から現代にいたるまで5000年以上にわたる世界中の文化遺産を収蔵。今回は、メトロポリタンのヨーロッパ絵画部門2500点の中から、選りすぐりの作品65点、内・日本初公開46点

「心奪われる美の至宝、来日。」

の展覧会です。

この展覧会が実現したのは、メトロポリタン美術館が進める「スカイライト・プロジェクト」による美術館改修工事があったから。このプロジェクトのあとは天窓の自然光を照明に活用するというのですから、完成後の展示も楽しみですが、だからこそ日本でこれだけの作品が見られることに感謝です。

 

「心踊る美の饗宴、開幕。」

 

今、絶対に見るべき展覧会のひとつです。(と思います)

 

(2) 開催概要

・期間:2022/2/9(水) - 2022/5/30(日)

・時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで。金・土曜日は20:00まで) 入場日時予約制

・会場:国立新美術館(乃木坂駅直結、六本木駅)

・チケット:一般 2100円、大学生 1400円、高校生 1000円

・作品数:約65点(内46点は日本初公開。パンフから)

・写真撮影:NG

・Webサイト:

(展覧会サイト)

met.exhn.jp

(美術館サイト)

www.nact.jp

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(3) パンフレット

このパンフレットだけで、今回の65作品すべてが堪能できます。

パンフレットも秀逸です。

(表面)

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(見開き・左)

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(見開き・右)
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(裏面)
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2. 展覧会の中へ

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2022/2/19(土) 15:30頃訪問

鑑賞時間:約90分

混雑状況:混んでいました。入るのに10分くらい並びました。でも予約制なので中は十分ゆっくり見られます。予約制、良いですね。

 

(2) 展覧会の構成

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I. 信仰とルネッサンス

 

  イタリア、北方ルネッサンスの作品17点。カルロ・クリヴェッリ、フィリポ・リッピ、ラファエロ、ティツィアーノなどの作品が展示されています。最初から、心踊ります。

 

II. 絶対主義と啓蒙主義の時代

 

  絶対主義の17世紀から啓蒙主義の18世紀にかけての作品30点。バロックのカラヴァッジョ、ルーベンス、スペイン肖像画のベラスケス、オランダはレンブラント、ヤン・ステーンに風景画のライスダール等々の作品が展示されています。

 

III 革命の人々のための芸術

 

  ヨーロッパの近代化が進んだ19世紀、絵画の革新と市民の台頭の中、活躍した画家たちの作品18点。自然を描いたコロー、写実主義のクールベ、印象派のモネ、シスレー、新印象派のゴーギャン、ゴッホと近代に至るまでの作品が展示されています。

 

(3) 気になる作品

それでは「I 信仰とルネッサンス」から


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ルカス・クラーナハ(父)「パリスの審判」1528年頃

 

北方ルネッサンスのクラーナハ。クラーナハが好んだ題材とか。

ゼウスがトロイアの王子・パリスの前にヘラ、アテナ、アフロディテ、3人の女神が現れるように仕向け、パリスに誰がいちばん美しいかを選ばせる神話から。三人の女神が横から、正面から、背中からと描かれ、あまねく女性の美しさを表現しています。


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エル・グレコ「羊飼いの礼拝」1605-10年頃

 

スペインで活躍したエル・グレコはギリシャ出身、本名ドメニコス・テオトコプーロス

後期ルネッサンス、マニエリスム(「自然を凌駕する高度な芸術的手法」、マンネリズムの語源)の巨匠。絵の中央で光り輝くキリスト、その光を下から受けるマリア、羊飼いがドラマティック

 

「II 絶対主義と啓蒙主義の時代」から

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ジョルジュ・ド・ラトゥール「女占い師」おそらく1630年代

 

本展覧会のアイコン的絵画。フランス絵画の巨匠

「いかさま師」のように、この絵も一癖、二癖あります。画面右の老婆、女占い師の語りに気を取られる若い男性。ちょっと高飛車そうでカッコつけている感じがします。そこに伸びる数々の手。女の目、男の目。その動き、絶妙

 

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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「聖母子」おそらく1670年代

 

スペイン・セビーリャの画家ムリーリョ

聖母子の絵画も数多く残していますが、健気なキリスト、美しく慈しみ深いマリアの表情、普通にいる親子の肖像のようなこの絵に魅かれました。


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ヨハネス・フェルメール「信仰の寓意」1670-72年頃

 

プロテスタントのオランダでフェルメールはカトリック信者だったとのこと。ただ、この作品は、生活に困っていたフェルメールが自分のためではなく、誰かの注文で描いたもののよう。

背景のキリストの磔刑の絵。机の上の十字架、聖餐杯、ミサ典書は祭壇であり聖餐式を意味しているとか。女性の洋服の白は「純潔」青は「天国」、地球儀に片足をのせた姿はカトリックがこの世界を支配していることを、足元の床に転がる青りんごにキリストの隠喩である「教会の親石」につぶされて血を吐く蛇・・・

寓意に満ち溢れた作品です。

 

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ハブリエル・メツー「音楽の集い」1659年

 

フェルメールと同じくオランダの画家ハブリエル・メツー

現在、東京都美術館のドレスデン国立古典絵画館所蔵「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」でも作品が展示されています。以前のフェルメール展では「手紙を読む女」という作品でフェルメールの影響が取り上げられていました。正確な描写と高い仕上げが評価される画家です。


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エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン「ラ・シャトル伯爵夫人」1789年

 

フランスの女流画家。マリー・アントワネットの肖像でも有名な当時人気の肖像画家。優美なその絵は当時の上流社会の華やかさを今に伝えます。個人的に大好きな画家のひとりです。

 

「III 革命と人々のための芸術」から

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ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」1835年頃

 

イギリスの巨匠ターナー。画面右がサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂ですが、この聖堂に前廊(建物入り口の列柱で支えられた空間)はないとのこと。それはさておき、空、水、船、建物、人々が見事に融合した明るい一枚

 

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ジャン・レオン・ジェローム「ピュグマリオンとガラテア」1890年頃

 

フランスの画家ジェローム

オウィディウスの「変身物語」から、キプロス島の王・ピュグマリオンはあることから生身の女性とはかかわらないと心に決めます。彼はその後、象牙で等身大の女性を彫り、ヴィーナスの祭りのため捧げようとしますが、そのとき、この彫像と同じくらい美しい妻が欲しいと願ってしまいます。そして、彫像にキスをするとその彫像に命が吹き込まれる・・・という場面

奥のお面も驚きます。


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オーギュスト・ルノワール「ヒナギクを持つ少女」1889年

 

印象派の巨匠ルノワール。もう、見るからにルノワール。良いです(^^)

 

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エドガー・ドガ「踊り子たち、ピンクと緑」1890年頃

 

こちらも印象派の巨匠ドガ

最初に紹介しましたみんなのうた「メトロポリタン美術館」

女の子が閉じ込められた大好きな絵はドガの「ダンス教室」

今回「ダンス教室」は来ていませんが、同じく踊り子の絵

荒いタッチの踊り子たち、何気ない仕草から息遣いまで感じられそうな作品

 

ということで、この他にも、もちろん、もっともっと紹介したい素晴らしい作品にあふれた展覧会でしたが、今回はこの辺で・・・

大好きな絵の中から、飛び出して行きましょう。

 

(4) ミュージアムショップ

図録購入です。図録は2900円(税込み)

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なおグッズ情報はこちらから

音声ガイド・グッズ・関連情報|メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年

 

3. さいごに

以前、書きましたが、メトロポリタン美術館は私にとって大切な美術館のひとつです。大学の卒業旅行で行ったニューヨーク、そのときメトロポリタン美術館にも行きました。当時はゴッホのアイリスの絵がとても印象的でポスターを初めて買って日本に持ち帰りました。その後、社会人となって自分のお給料でこのポスターを飾るための額を買いました。こんな経験が、今でも美術館に通うきっかけの一つとなっています。

この美術館に行っていなければ、今、このブログを書くこともなかったかもしれません。もちろん、当時の私が、30年近く後、このようなブログを書いているとは微塵も想像できませんでしたが・・・

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(私の思い出)

 

  本当に素晴らしい展覧会でした。機会がありましたら、ぜひとも、ご覧いただければと思います。 

 

それでは、さいごに関連リンクです。

今、東京で見られる、もう一つのフェルメール

www.suki-kore.tokyo

この展覧会の作品と比べてみてもおもしろいかも。

www.suki-kore.tokyo

フェルメールとメツーはこちら

www.yorocon46.com

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。


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(帰りは雨)


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(左に見えるは東京タワー)

 

2022年3月の東京の展覧会通信(2022/3/4)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

2022年3月、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプト。なにか一つでもお気に入りがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

2. 気になる展覧会

(1) これから行きたい展覧会

(開催中)

☆「近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜 上村松園・松篁・淳之」@八王子・東京富士美術館 開催中-3/13

上村松園・松篁・淳之 三代展 | 展覧会詳細 | 東京富士美術館

※ 上村松園・松篁・淳之、親・子・孫、親子三代の展覧会です。

 

☆「上村松園・松篁 -美人画と花鳥画の世界-」@恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中-4/17

開催中の展覧会 - 山種美術館 

※ 松園、松篁つながり。こちらは山種コレクションから。

 

☆「フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」@千葉県・佐倉市立美術館(開催中-3/29)、山梨県立美術館(4/16-6/12)にも巡回)

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜 公式サイト|François Pompon Exhibition

※ 今月末まで千葉県・佐倉市立美術館で開催中。来月は山梨に

 

☆「はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡-古代美術、印象派、そして現代へ」@京橋・アーティゾン美術館 開催中-4/10

はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ | アーティゾン美術館

※ ブリヂストン美術館の軌跡をたどる展覧会。

 

☆「ミロ展-日本を夢みて」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 開催中-4/17

ミロ展―日本を夢みて | Bunkamura

※ ミロと日本の関係性にフィーチャー。

 

(今月から)

☆「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」@上野・東京国立博物館 開催中(3/1)-5/8

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

※ 個人的にはとても行きたい展覧会。唱えた念仏がそのまま阿弥陀如来に変わったという空也上人。その伝説を具現化した仏像。一度はこの目で見てみたい!

 

☆「建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか」@西高島平・東京国立博物館 3/12-4/17

建部凌岱展 その生涯、酔たるか醒たるか|板橋区立美術館 

※ 地元・板橋区立美術館でまたおもしろそうな企画です。弘前藩出身、江戸中期の絵師。初めて知りました。その副題を見ても、なかなか楽しみな展覧会です。

 

☆「ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります-京の絵画と敦賀コレクション」@府中・府中美術館 3/12-5/8

ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります─京の絵画と敦賀コレクション

※ 府中美術館・毎年恒例「春の江戸絵画まつり」。これまで徳川家光の「へたうま」を広め、ファンタジー絵画を集め、といろいろ趣向を凝らした企画で楽しませてもらいました、こんどは一周まわって「ふつう」。今回も(^^)期待してます。(前後期入れ替えありです。前期は4/10まで)

 

☆「没後50周年 鏑木清方展」@竹橋・東京国立近代美術館 3/18-5/8

没後50年 鏑木清方展

※ 「西の松園、東の清方」松園の展覧会も開催中ですが、桜の季節・皇居周りのMOMATで清方展が始まります。3/17まで各種特典付き企画チケットも販売中。早速プレスリリース付きチケットを買っちゃいました(^^)

 

☆「シダネルとマルタン展」@新宿・SOMPO美術館 3/26-6/26

【シダネルとマルタン展】 | SOMPO美術館

※ 19世紀末から20世紀初頭、フランスで活躍した二人。印象派から新印象派、象徴主義と表現を吸収した二人展。山梨県立美術館から巡回です。

 

(2) 行ってきた展覧会

☆「ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み」@上野・東京国立博物館 開催中-3/12

ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み | ギンザ・グラフィック・ギャラリー

※ 銀座のギャラリー、入場無料で、アメリカ・グラフィック界の巨匠の作品を楽しめます。日曜日はお休みですが、19:00まで開いていますので、是非、仕事帰りや週末にでも。もうすぐ終了なのでお早めに。

www.yorocon46.com

 

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☆「特別展「ポンペイ」」@上野・東京国立博物館 開催中-4/3

特別展「ポンペイ」 Special Exhibition POMPEII

※ 映像、再現展示、いつもながらの工夫の凝らされた展示でポンペイの街を味わうかのように楽しめました。良かったです。

www.yorocon46.com

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(ナイル川)

 

☆「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」@上野・東京都美術館 開催中-4/3

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

※ やはりフェルメールの謎が解かれた「窓辺で手紙を読む女」は必見です!

www.suki-kore.tokyof:id:YoroCon:20220302221259j:image

 

☆「メトロポリタン美術館展」@乃木坂・国立新美術館 開催中-5/30

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年|2021年11月13日(土)~ 2022年1月16日(日)大阪市立美術館|2022年2月9日(水)〜 5月30日(月)国立新美術館

※ レビューはこれからの予定ですが、エル・グレコ、クラーナハ、ジョルジュ・ド・ラトゥール、カラヴァッジョ、レンブラント、フェルメール、ターナー、ルノワール、ドガ、モネ・・・とにかく、あげきれません。個人的には超おススメです。GWに近づくと絶対混むと思うので、お早めに!

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3. さいごに

このほかにも

六本木の

【THE HEROES展】ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語|森アーツセンターギャラリー|2022年1月21日(金)- 3月25日(金)

 

目黒の

木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり | 2022年 | 過去の展覧会 | 展覧会 | 目黒区美術館

 

千葉の

山本大貴 -Dignity of Realism- - 千葉県立美術館

とかも行きたいですが、なかなか全部は行けません。どれに行こうか悩みます。

一つでも多く見に行ければ良いなぁと、今月も思いました。

それくらい、面白そうな展覧会が多いということですね。春に向けてますます楽しみです。

 

ふつうに展覧会を見に行ける日常に感謝を・・・

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクを

www.suki-kore.tokyoオルセーで見たポンポンのシロクマです。(先月も掲載)

 

www.suki-kore.tokyo藤島武二と言えばこの作品!(先月も掲載)

 

それでは、今回の通信は終了です。次回は4月(予定)です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(ソール・スタインバーグから)

 

【展覧会】「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」@上野・東京都美術館のレポート(2022/2/13 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは既に終了した展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。

 

今回は、2022年2月13日(日)に訪問した

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展@東京都美術館

です。

COVID-19の影響で会期変更となった注目の展覧会がいよいよ開幕!

目玉はもちろんフェルメール初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」

この絵には長年"謎"が秘められていました。

そして、数百年の時を経て今明かされる"真の姿"

所蔵館以外では世界初公開。このほかにもオランダ絵画の華で彩られた、今見逃せない展覧会のひとつです。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、絵画の写真は購入した展覧会図録を撮影しています。

 

1. 展覧会概要

(1) どんな展覧会か

ドレスデン国立古典絵画館

今回の展覧会には、この絵画館のコレクションからフェルメール、レンブラントに代表される17世紀オランダ絵画の数々の名品たちが来日しました。

 

まず、ドレスデンについてですが・・・

 

ドイツ・ザクセン州の州都。旧東ドイツの街。神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領首都。

「北のパリ」「エルベ川の真珠」とも称されるドレスデンは、ヨーロッパの交通の要衝であり、磁器で有名なマイセンからも近いことから、神聖ローマ帝国内では最も裕福な地域のひとつでした。

 

このドレスデンが最も栄えたのが、1694年ザクセン選帝侯となったフリードリヒ・アウグスト1世の時代。彼は1697年にはポーランド王アウグスト2世となり、その怪力から「アウグスト強王」とも呼ばれました。アウグスト強王時代、名作に絞った獲得方針の下、これまでのザクセン選帝侯のコレクションは質・量ともに充実が図られ、ヨーロッパのほかの王宮と比べても遜色のないコレクションが形成されます。

アウグスト強王の死後、1733年に息子であるフリードリヒ・アウグスト2世がザクセン選帝侯を引き継ぎ、さらに1734年にポーランド=リトアニア共和国の統治者となってアウグスト3世を名乗ります。アウグスト3世は生粋の絵画愛好家であり、18世紀を代表する美術品コレクターとしても知られる存在。そのコレクションはヨーロッパ随一のものへと発展していきます。

 

その後、戦争などを経て、多くの名品が消失するという悲劇を経験しますが、いまでもヨーロッパを代表するコレクションのひとつとして、ツヴィンガー宮殿の一角・ドレスデン国立古典絵画館に収められています。

 

そんなヨーロッパを代表するコレクションの至宝の展覧会です。

今回、注目のフェルメールの作品については、また後ほど

 

(2) 開催概要

・期間:2022/2/10(木) - 2022/4/3(日)

・時間:9:30~17:30(入館は閉館30分前まで。金曜日は20:00まで) 入場日時予約制

・会場:東京都美術館(上野駅)

・チケット:一般 2100円、大学生・専門学校生 1300円、65歳以上 1500円、高校生以下無料

・作品数:約70点(パンフから)

・写真撮影:NG

・Webサイト:

(展覧会サイト)

www.dresden-vermeer.jp

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(10:00-10:30の入場予約で入りました。10:20頃ですかね)

 

(3) パンフレット

(表面)

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(見開き)

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(裏面)

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2. 展覧会の中へ

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2022/2/13(日) 10:20頃訪問(10:00-10:30の回で予約)

鑑賞時間:約90分

混雑状況:混んでいました。でも予約制だったので"ぎゅうぎゅう"ではありません。こういう人気の展覧会は絶対予約制が良いですね。

 

(2) 展覧会の構成

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・レンブラントとオランダの肖像画 Rembrandt and Dutch Portrait Painting

・複製版画 Reproduction Prints of Gemaldegalerie

・レイデンの画家 - ザクセン選帝侯たちが愛した作品 Leiden Fine-Painters - Favorite Piece of the Electors of Saxony

・<<窓辺で手紙を読む女>>の調査と修復 Vermeer's Dresden Girl Reading a Letter at Open Window, Research and Restoration

・オランダの風景画 Dutch Landscape Painting

・聖書の登場人物と市井の人々 Biblical Characters and Ordinary People

 

(3) 気になる作品

それでは、会場に入って最初に出会う作品から

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ミヒール・ファン・ミーレフェルト「女の肖像」制作年不詳

 

デルフトで最も人気があり、影響力のあった肖像画家。1607年以降、宮廷画家として貴族やブルジョワからの依頼を受けていたとのこと。
白く大きな襞(ひだ)の襟、黒く光沢のある洋服、端正な顔立ちに目を奪われる作品です。

 

f:id:YoroCon:20220215232357j:imageレンブラント・ファン・レイン「若きサスキアの肖像」1633年

 

少し口を開き、笑みを浮かべる若い女性。この笑みは恋していることを意味しているとか。肖像画でモデルの感情の動きを描くことは当時珍しく、無作法でもあったようです。1633年はレンブラント婚約の年。そして、この一年後、この彼女と結婚をするのでした。婚約者をモデルにした何かの習作ではないかとのこと。だから笑っているのかぁ。

 

 

それでは、いよいよフェルメール「窓辺で手紙を読む女」(1657-59年)です。

 

この展示エリアでは、映像などを通じて、この絵の修復の過程、そこに秘められた謎についての説明があります。

 

この絵について、かいつまんで書きますと・・・(パンフの説明より。あんまりつまんでないかも)

 

・1979年のX線調査で女性の背後の壁に天使の絵(絵の中の絵。画中画)が描かれていたことが分かりました

・でも、長い間この絵はフェルメール自身が塗りつぶしたものだと思われていました

・2017年3月に保存計画作成、表面の古いニスを取り除き、汚れを落とすことに

・ところが、天使の部分とそれ以外の部分で汚れを落とす溶媒への反応が違う・・・

・実はこの天使、フェルメールの死後、何者かによって塗りつぶされたことが判明

・2018年2月、それまでの調査結果を踏まえ、天使を塗りつぶしていた上塗りの除去を決定

・2021年9月、除去作業が完了し、ドレスデンでお披露目に

 

そして今年、東京にやってきました。

 

修復前の絵が複製画で展示されています。

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この絵はこの絵で良かったのですが、修復後は・・・

 

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ヨハネス・フェルメール「窓辺で手紙を読む女」1657-59年

 

修復後の作品は色が大変鮮やかに感じました。復元されたキューピッドも保存状態が良かったとか。

この画中画。天使と弓と仮面は「誠実な愛は嘘や偽善に打ち勝つ」

手紙の内容、気になります。そういう内容なのでしょうか。窓に映る姿、女性の心がその手紙の真意を突き止めようと覗き込んでるかのようにも見えます。(個人の感想です)

 

修復後「360年ぶりの新作」とも言われる、この絵画
では一体、誰がなぜこんなことを・・・

 

  ことの真相は分かっていないようですが、当時、フェルメールの人気は今のように高くなく、むしろ当時から人気のあったレンブラントの作品として売り込もうとしていたのではないかという説が。よりレンブラントらしく見せるため塗りつぶしたとか。事実、この絵は最初、レンブラントの作品として持ち込まれたようです。

 

  真相はさておき、この作品が"本来"の姿を取り戻して、私たちの前に現れてくれたことは、大きな喜びです。

 

なお、この絵の複製版画のひとつ

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ヒューゴ・ビュルクナー「窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく)」1893年

 

壁に天使はいません。
ドレスデンに来たときにはすでに塗りつぶされていたんでしょうね。

 

  さて、また至宝のオランダ絵画に戻ります。

 

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ワルラン・ヴァイヤン「手紙・ペンナイフ・羽根ペンを留めた赤いリボンの状差し」1658年

 

展覧会で見た時、ギョッとしました。最初、本物の板に手紙が差されているように見えたからです。トロンプ・ルイユ(だまし絵)は17世紀のフランス、オランダでは信じられないほどの人気だったようです。確かに欲しくなります。描いた年をチョークの文字のようにさりげなく入れるのも、シャレた感じで。

 

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ヤン・ファン・ホイエン「冬の川景色」1643年

 

冬季オリンピックは終わりましたが、当時からスケートとかウィンタースポーツは楽しまれていたようです。作者はオランダ黄金時代、1200点以上の作品を描いたもっとも多作な風景画家のひとり。この絵、第二次世界大戦の後、行方が分からなくなりますが、再び美術館に戻ります。それまで、この絵を所有していたのは古物商の未亡人。なんと、お風呂のフタに使っていたようです。いずれにしても無事戻ってきて良かったです。

 

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ヤン・デ・ヘーム「花瓶と果物」1670-72年

 

静物画も人気のあったオランダ。黒の中に映える花は圧倒的です。17世紀初頭に大人気であったチューリップも二輪描かれてます。

 

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ヤーコプ・ファン・ライスダール「城山の前の滝」1665-67年

 

ファン・ライスダールの作品の中でもこの急流や滝を題材にした風景画が最も多く描かれたとのこと。勢いが伝わります。

 

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ヤン・ステーン「カナの婚礼」1674-78年

 

カナという町で行われた婚礼に聖母マリアや弟子たちとともに招かれたイエス・キリスト。ワインがなくなると水をワインに変えるというキリストが最初に起こした奇跡の場面が描かれる「カナの婚礼」

風俗絵画を数多く描いたヤン・ステーンはカナの婚礼を6度描いたとか。

画面中央のワイングラスを持つ恰幅の良いおじさんがキリスト?ですね。ここでは(^^;)
(それを覗く女性がマリア様です)

 

ということで、この他にも、もちろん、もっともっと紹介したい素晴らしい作品にあふれた展覧会でしたが、今回はこの辺で・・・

 

(4) ミュージアムショップ

図録購入です。図録は2900円(税込み)

 

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絵は図録の帯です。

なお、グッズの情報はこちら

図録・グッズ|ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

 

 

3. さいごに

フェルメールの絵の修復を説明する映像の中で修復の前後を比較して

「修復前は思索をめぐらす壁でしたが、そこは天使がいたのです」

といった趣旨の説明をされている場面がありました。
(記憶をたどってなので、正確でなかったらごめんなさい)

 

  確かに天使がいない壁はこの手紙を読んでいる女性の気持ちに我々が思いを馳せるステージだったのかもしれません。それはそれで作品としておもしろいなぁ、なんて思いながら前後の絵を見比べていました。

それにしても、この絵を直接見られる貴重な展覧会。これを見るだけでもここに来る価値は十分あると思います。

 

この展覧会は東京展がまだまだ開催中ですが

・北海道立近代美術館:2022/4/22~6/26

・大阪市立美術館:2022/7/16~9/25

と巡回します。是非、見に行ってみてください。

 

それでは、さいごに関連リンクです。

上野の森のフェルメール展です。

www.yorocon46.com

ここにもフェルメールが

www.suki-kore.tokyo

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。


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(雨に濡れる上野の寒桜。春近し?まだまだ寒い^^;)

 

【作品・その6】長谷川潾ニ郎「猫」(1966) 宮城・宮城県美術館(2022/2/22記述)

ネコも絵も好き、よろコンです。

 

  さて、今まで見てきた美術作品の中から、好きな作品をレポートしてcollectするブログシリーズ。また、お付き合いただけますと幸いです。

 

「その5」から、とっても時間が経ってしまいましたが、今日は2022年2月22日

2が6つならぶスーパー猫の日。そんな日には、この作品を

 

長谷川潾二郎

「猫」(1966)

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この穏やかな眠り顔

この絵を見て幸せにならない人、いないんじゃないでしょうか。

 

この作品を描いたのは長谷川 潾二郎(はせがわ りんじろう)

北海道出身。明治37年から昭和63年の生涯をおくった画家です。

 

そして、モデルは「タロー」

 

普段、入ってこないようにしていた画家のアトリエに入りこみ、いつしか臙脂(エンジ)色の敷物の上で眠り込んでしまったタロー。そんなタローを慈しみながら描いた画家。
何日も同じポーズをとる"優れた"モデルであったタローでしたが、急に同じポーズを取らなくなります。なぜ?
そう、このポーズは、それを描いていた季節(9月頃とか)特有のポーズ。寒くなれば体を丸めてしまうということに気付いた画家は、またタローが同じポーズをとる季節が来るのを待ちます。そして翌年、同じポーズをとるタローを描き続けた画家。作品も完成まであと一歩。あとは髭を残すのみ。

ところが、タローは病気にかかり、同じポーズを取らなくなってしまいます。

それでも、かつてのように同じポーズで寝る元気なタローを待ち続ける画家。あと残されたのは髭のみ

 

やがてタローは歳をとり、同じポーズをとることがないまま、旅立ってしまいます。
さいごまで画家がタローの髭を描くことは叶いませんでした。

 

そしてタロー亡き後、潾二郎は仕方なく想像で髭を描きます。
それも何故だか片方だけ

 

・・・

宮城県美術館にあるこの絵をいつか見に行こうと思っていたのですが、昨年、東京で見ることができました。

それは府中市美術館20周年記念の「動物の絵」展でした。

府中市美術館 開館20周年記念 動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり

潾二郎の作品も載っています。

 

数多く描かれてきた猫の絵の中でもひときわ「あたたかい」ものを感じられる作品だと思います。タローの顔、なんだか人の笑顔のようにも見えてきませんか?

タローと潾二郎、かけがえのない時間・・・

 

ということで、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

いかがでしたか?

いつになるかはわかりませんが、また次の作品もお付き合いください。

 

  以上です。ではでは。

 

2022年2月の東京の展覧会通信(2022/2/4)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

2022年2月、自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプト。なにか一つでもお気に入りがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック 

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

 

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

2. 気になる展覧会

(1) これから行きたい展覧会

(開催中)

☆「フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」@千葉県・佐倉市立美術館(開催中-3/29)、山梨県立美術館(4/16-6/12)にも巡回)

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜 公式サイト|François Pompon Exhibition

※ オルセーの大きく滑らかなシロクマの彫刻で有名なフランソワ・ポンポン。ポンポンのコレクションで有名な群馬県立館林美術館の展覧会が終了し、今月は千葉県・佐倉市立美術館に巡回中です。

 

☆「ジャポニスム -世界を魅了した浮世絵」@千葉・千葉市美術館 開催中-3/6

ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵 | 企画展 | 千葉市美術館

※ 浮世絵コレクションでも有名な千葉市美術館。ジャポニスムの画家たちと浮世絵の競演。見てみたい。

 

☆「特別展「ポンペイ」」@上野・東京国立博物館 開催中-4/3

特別展「ポンペイ」 Special Exhibition POMPEII

※ ヴェスヴィオ山の噴火により歴史がそのまま封じ込められた都市・ポンペイ。タイムカプセルに閉じ込められた都市の姿はいかに。

 

☆「はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡-古代美術、印象派、そして現代へ」@京橋・アーティゾン美術館 開催中-4/10

はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ | アーティゾン美術館

※ ブリヂストン美術館から脈々とつながる美術館の軌跡をたどります。ブリヂストン美術館で藤島武二を見て、好きになりました。きっとアーティゾン美術館が誇るコレクションを堪能できることでしょう。

 

(今月から)

☆「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」@上野・東京都美術館 1/222/10-4/3

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展

※ COVID-19の影響で準備が間に合わず開催延期されていましたが、さっき、展覧会公式サイトを見たら2/10(木)から開催とのこと。早速、チケットを予約しました。なんといってもフェルメールの謎が解かれた「窓辺で手紙を読む女」しっかり見てきます。

 

☆「メトロポリタン美術館展」@乃木坂・国立新美術館 2/9-5/30

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年|2021年11月13日(土)~ 2022年1月16日(日)大阪市立美術館|2022年2月9日(水)〜 5月30日(月)国立新美術館

※ こちらも今月からいよいよ開始。とっても楽しみな展覧会です。こちらもチケット予約済み。

 

☆「ミロ展-日本を夢みて」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 2/11-4/17

ミロ展―日本を夢みて | Bunkamura

※ ミロが憧れた日本。ミロ芸術と日本の関係性からミロの芸術振り返る展覧会。

 

☆「近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜 上村松園・松篁・淳之」@八王子・東京富士美術館 2/11-3/13

上村松園・松篁・淳之 三代展 | 展覧会詳細 | 東京富士美術館

※ 近代美人画、女流画家の第一人者である上村松園をはじめとした親・子・孫へとつながる芸術の系譜。

 

(2) 行ってきた展覧会

☆「生誕120年記念 篁牛人展 昭和水墨画壇の奇才」@虎ノ門(溜池山王)・大倉集古館 1/10終了

https://www.shukokan.org/Portals/0/images/exhibition/history/2021/20211102_takamura_flyer.pdf

(チラシのPDF)

※ 今年最初に行った展覧会。そして、これこそ生で見ないと伝わらないと感じた展覧会。造形、色の濃淡だけではなく「渇筆」で擦られ毛羽だった紙の表面を含めて作品の構成要素、表現の一部。篁牛人、これからも作品を見て行きたい画家です。

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☆「収蔵作品による小林清親展【増補】-サプリメントー」@中村橋・練馬美術館 1/30終了

収蔵作品による 小林清親展【増補】-サプリメント- | 展覧会 | 練馬区立美術館

※ 1月は牛人と清親の2つの展覧会に行ってきました。この展覧会も行ったのは最終日でしたが、見て良かった。2015年に同じく練馬区立美術館で開催された小林清親展を見ましたが、今回は展覧会後、寄託された作品などを無料公開。近代化された東京の風景を捉えた「光線画」、明治に活躍した「最後の浮世絵師」としても有名な小林清親ですが、風景画、浮世絵だけではないユーモアのある肉筆画や同じく最後の浮世絵師と言われた月岡芳年の作品との見比べなど、今まで知らなかった清親を見ることができました。まさに「サプリメント」、良い企画でした。

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(アラビアンナイトは清親の水彩画。こういう絵も描いていました)

 

3. さいごに

1月は東京都美術館のフェルメールと17世紀オランダ絵画展が延期になって今年も早速COVID-19の影響が出たなぁ、と少し暗い気分になりましたが、延期後の開催日も決まり安心しました。そのほかの展覧会も併せて2月はかなり「華やか」な月になりそうです。見に行くのも忙しくなりそう(うれしい悲鳴)

それと1月末、これまで休館していた松岡美術館が再開されました。

松岡美術館

休館前、行きたいと思いつつ行けなかった美術館。東京都庭園美術館とも近いので、是非、一度、訪れたいと思います。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクを

www.suki-kore.tokyoオルセーで見たポンポンのシロクマです。

 

www.suki-kore.tokyo藤島武二はこの作品から始まりました。

 

www.suki-kore.tokyoこちらも東京展は先月終了。いま、大阪あべの・ハルカス美術館に巡回中です。

 

それでは、今回の通信は終了です。次回は3月(予定)です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(練馬区立美術館前の公園と)

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(巨大トンボ)

 

【展覧会】イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 - モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン展@東京丸の内・三菱一号館美術館のレポート(2021/10/17訪問)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは過去に見た展覧会も含め、気になる展覧会をレポートしていきます。

 

今回は、サポータでありながら紹介は久々のこちらの美術館さんから

 

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 - モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン  @ 東京丸の内・三菱一号館美術館

 

です。

 

2021/10/17に見に行ってからサポーター特典を活かして3回見てきました。それでも、見たくなる珠玉の作品が集まっています。残念ながら今週末(1/16)で東京展は終了ですが、その後、大阪に巡回します。モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガンと言ったキラ星のスターの中に新しい「発見」も。ぜひともお楽しみに。

 

ということで、今回も、最後まで、お読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会内の説明、パンフ、その他WEB上の資料などの説明を参照の上、記述しております。なお、作品の写真はパンフレットおよび撮影可能な作品を撮影しています。

 

1. 展覧会概要

(1) どんな展覧会か

イスラエル博物館

エルサレムにある博物館。1965年開館後、約2500点の近代美術のコレクションを蓄積してきたとのこと。そのコレクションからバルビゾン派ー印象派ーポスト印象派と印象派誕生の系譜をたどり、日本初公開の名品も楽しめる展覧会となっています。

(↓イスラエル博物館の地図)

 

(2) 開催概要

 ・期間:2021/10/15(金) - 2022/1/16(日)

 ・休館日:月曜日

 ・時間:10:00 - 18:00 ※会期最終週(=今週)平日は21:00まで(入館は閉館30分前)

 ・会場:三菱一号館美術館(東京駅丸の内側)

 ・チケット:一般1900円、高校・大学生:1000円、小中学生 無料 ※日時指定可能

 ・作品数:69点+関連作品(作品リストから)

 (作品リスト)

https://mimt.jp/israel/pdf/list.pdf

 ・写真撮影:3階の一部撮影OKそれ以外はNGです。

 ・Webサイト:

(展覧会サイト)

mimt.jp

(美術館サイト)

mimt.jp

 

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(美術館入口)

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(このとき美術館前の中庭はバラがきれいでした。あれから年も変わり・・・)

 

(3) パンフレット

(表面)

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(中・左面)

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(中・右面)

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(裏面)

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2. 展覧会の中へ

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2021/10/17(日) 昼は雨が降ってましたが訪問時は曇りだったと思います。(この日の写真を見て)16:30頃訪問。その後、12/4、12/8と鑑賞

鑑賞時間:80分弱

混雑状況:開催当初から多く、チケット購入など、並んでいました。三菱一号館サポーターは事前予約なくても入れて、エレベーターに乗るの待つ程度です。それでも5-10分くらいは待ちます。今週(1/12-16)は最後なので混みそうで。(平日夜間ならゆっくり見られるか?)

 

(2) 展覧会の構成

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I 水の風景と反映 Waterscapes and Reflections

II 自然と人のいる風景 Natural and Figural Landscapes

III 都市の情景 Cityscapes

IV 人物と静物 People and Still Life

 

(3) 気になる作品

「I 水の風景と反映」から

まずは印象派前コロー、ドービニー、クールベと作品も並びますが、こちらの作品を

 

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ウジェーヌ・ブーダン「岸辺のボート」制作年不詳

 

戸外で描くことで印象派にも多大な影響を与えたブーダンの「空」と「水」

 

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チャイルド・ハッサム「夏の陽光(ショールズ諸島)」1892年

 

アメリカの画家。点描とも思える細かいタッチで陽射し明るい光景を描写

 

そして今回の展覧会の主役の一枚

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クロード・モネ「睡蓮の池」1907年

 

101.5cm × 71.0cmの睡蓮。撮影可能でした。

この展覧会では特別展示としてDIC川村記念美術館、和泉市久保惣記念美術館、東京富士美術館からの「睡蓮」も展示されており、それぞれ描かれたときの光や空気などの違いを見比べることができます。

 

「II 自然と人のいる風景」からは

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カミーユ・ピサロ「エラニーの日没」1890年

 

こちらも撮影可能でした。

ピサロが20年過ごし、最後の拠点となったエラニー=シェル=エプト。小さな村に輝く夕陽

 

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ポール・ゴーガン「ウパ ウパ(炎の踊り)」1891年

 

タヒチ先住民の踊り。官能的過ぎてフランス人が禁止したとか。まだ、規制の届かない場所での集い。燃え上がる炎、踊る人々、そして恋人たち。

 

「III 都市の情景」では、この本展覧会での「発見」です。

 

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レッサー・ユリィ「夜のポツダム広場」1920年代半ば

 

「ドイツ印象派」の画家、レッサー・ユリィ。旧プロイセン(現・ポーランド)生まれで生前は決して恵まれた環境になく、この絵も世界大戦を経て数奇な運命をたどりイスラエル博物館に。

雨に霞む建物、濡れた路面に反射する灯、傘をさす黒い人影。反射する路面の灯は燃えるように輝き、少し細長く描かれた人影にはどことなく郷愁が。

写真で言うと「ソール・ライター」の世界が思い浮かんできました。

 

本展覧会ではレッサー・ユリィは4作品。是非、機会がありましたら、実物をご覧ください。本展覧会でいち推しと言っても過言ではありません。

 

と言いつつ、こちらの記事でも作品は確認できます。

artexhibition.jp

さいごは「IV 人物と静物」

 

人物だけでなく花の絵も好きなこの画家の作品

 

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ピエール=オーギュスト・ルノワール「花瓶にいけられた薔薇」1880年頃

 

美術館前の中庭のバラもきれいでした。最後はルノワールの花束で。

 

このほかにも数多くの画家の数多くの名品が展示されています。

とても紹介しきれないのですが、今回はこの辺で。

 

(4) ミュージアムショップ

展示会場から階段を下りて一階に出るとミュージアムショップに。

今回は、図録、アイレットノート、絵ハガキを購入です。

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図録2900円

 

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アイレットノート660円

これはレッサー・ユリィ版。モネの睡蓮版もあります。

 

3. さいごに

ここに紹介しなかった画家では

コロー、ドービニー、クールベ、シスレー、セザンヌ、ゴッホ、ドガ、シニャック、ヴァイヤール、ボナールなどなどなど・・・

そして、バルビゾン・写実主義・印象派・ポスト印象派・ナビと印象派を中心とした時代の流れ、絵のテーマに沿った展示で多くの画家の多様な作品を通覧できます。新たな「発見」もあり、見ごたえたっぷりな展覧会で、とにかく楽しめました。

 

この展覧会は東京の後

1/26(水)~4/3(日) 大阪・あべのハルカス美術館

に巡回します。

 

それでは、さいごに関連リンク

印象派つながりで同時期に開催されていたポーラ美術館展

www.suki-kore.tokyo

この展覧会も終わりましたが巡回中

www.suki-kore.tokyo

 

   ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。 

 

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(美術館から出てきて、夜のバラ)

 

【展覧会】「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」@上野・東京都美術館のレポート(2021/11/7 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは既に完了した展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。

 

今回は、2021年11月7日(日)に訪問した

 

ゴッホ 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント@東京都美術館

 

です。

 

今では展覧会はいつも満杯。オークションでは高額落札。誰もが認める人気画家のゴッホ。

それでも生前は絵がまったく売れなかったというのは有名な話

そんなゴッホにある女性が出逢いました。そして彼女はゴッホへとのめり込んでいきます。もし、彼女がいなかったら、今の私たちはゴッホをこれほどまでに知らずに生きていたかもしれません。そんな彼女とは・・・

ゴッホとゴッホを追いかけ続けた"彼女"の展覧会です。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、絵画の写真は購入した展覧会図録を撮影しています。

 

1. 展覧会概要

(1) どんな展覧会か

フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)

1853年3月30日生まれ。言わずと知れたオランダが誇る大画家

展覧会サイトの説明等を基に少しまとめてみます。

 

ゴッホが画家になると決めたのは1880年8月。人物画家を目指し、素描を始めます。その後、バルビゾン派、ハーグ派の画家に倣い暗い色調で農民の生活などを描きます。

1886年2月末、フランス・パリに移ったゴッホは印象派・新印象派の作品、日本の浮世絵などと出会います。そこから明るく力強い作風へと変わっていくのです。

その後、南仏・アルルに移り、ついに迎えたゴーガンとの憧れの共同生活、夢の実現・・・

その生活は儚くも2か月で破綻

ゴッホは病による突然の発作に襲われます。アルルを離れ療養生活を送りながらも作品を描き続けますが、1890年7月27日、自らに銃口を向けるとその二日後、帰らぬ人となりました。享年37歳。画家としてはわずか10年の活動でした。

 

さて、ゴッホの死後18年。ある夫人がゴッホの絵を購入します。

夫人の名前はヘレーネ・クレラー=ミュラー

夫は実業家として成功。1907年から少しずつ美術品を買い集め始め、翌1908年、ゴッホを高く評価する美術教師ブレマーの勧めを受けてゴッホの絵を初購入します。それから彼女はゴッホの絵に流れる精神性に深く共鳴し、その作品を買い集めていきます。そしてファン・ゴッホ家に次ぐゴッホ・コレクションを形成。1938年にはクレラー=ミュラー美術館を開館して初代館長に。しかしながら夢の美術館が実現した翌年、この世を去ってしまいます。享年70歳

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フローリス・フェルステル「ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像」1910年

ヘレーネ41歳の肖像。夫と子どもは気に入ったのに、当の本人は気に入らなかったとか

 

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フローリス・フェルステル「H.Pブレマーの肖像」1921年

こちらが早くからゴッホを高く評価した美術の先生です。

 

  油彩画90点以上、素描・版画180点以上。現在でも世界"第2位"を誇るゴッホ・コレクションの展覧会です。

 

(2) 開催概要

・期間:2021/9/18(土) - 2021/12/12(日) ※ 明日終了(12/11記述時点)

・時間:9:30~17:30(入館は閉館30分前まで。金曜日は20:00まで入場日時予約制

・会場:東京都美術館(上野駅)

・チケット:一般 2000円、大学生・専門学校生 1300円、65歳以上 1200円、高校生以下無料

・作品数:68点(目録から)

・写真撮影:NG

・Webサイト:

(展覧会サイト)

gogh-2021.jp

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(この時でも、この混雑でした)

 

(3) パンフレット

(表面)

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(見開き左)

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(見開き右)

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(裏面)

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2. 展覧会の中へ

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2021/11/7(日) 11:00頃訪問。

鑑賞時間:約80分

混雑状況:混んでいましたが予約制のため"ぎゅうぎゅう"ではありませんでした。

 

(2) 展覧会の構成

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1 芸術に魅せられて:ヘレーネ・クレラー=ミュラー、収集家、クレラー=ミュラー美術館の創立者

 

2 ヘレーネの愛した芸術家たち:写実主義からキュビズムまで

 

※ ヘレーネがコレクションしたゴッホ以外の画家の作品です。印象派・新印象派・キュビズムにデ・ステイルと幅広い分野の作品が集められています。

 

3 ファン・ゴッホを収集する

   3-1 素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代

   3-2 画家ファン・ゴッホ、オランダ時代

   3-3 画家ファン・ゴッホ、フランス時代

     3-3-1 パリ

     特別出品 ファン・ゴッホ美術館のファン・ゴッホ家コレクション:オランダにあるもう一つの素晴らしいコレクション

     3-3-2 アルル

     3-3-3 サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ

 

※ 素描を描き続けた時代、バルビゾン派・ハーグ派のスタイルであったオランダ時代、印象派・ポスト印象派へと展開したフランス時代と時代を追って展示されています。

途中、特別出品としてファン・ゴッホ家のコレクションから構成されるアムステルダムのゴッホ美術館の作品も。「黄色い家(通り)」はゴッホ美術館から。

 

(3) 気になる作品

まずは、ヘレーネの集めたゴッホ以外の作品から

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パウル・ヨセフ・コンスタンティン・ハブリエル「それは遠くからやって来る」1887年

 

ハーグ派の画家。遠くから蒸気機関車がこちらに迫って来る感じが良いですね。

ハーグ派は画面右にあるような素朴な農村を絵の題材に好んだので、汽車が描かれるのは珍しいとか。そう考えると意味ありげなタイトルです。

 

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アンリ・ファンタン=ラトゥール「静物(プリムローズ、洋梨、ザクロ)」1866年

 

ヘレーネは最初ラトゥールをゴッホより"格上"とみていたらしく、ゴッホを至高の画家ととらえていた美術教師ブレマーがそれを諭していたとか

 

次からはゴッホ作品。まずはオランダの素描時代からf:id:YoroCon:20211207003457j:image

「ジャガイモを食べる人々」1885年4月

 

アントン・ファン・ラッパルトから「奥にいる女性の手が薄っぺらで真実味がない」などと酷評され二人の友情が終わったという作品。ただ、批評は受け止め、さらに素描に精進したとか

 

 バルビゾン、ハーグに倣ったオランダ時代の作品からは
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「白い帽子を被った女の顔」1884年11月-1885年5月

 

  この頃は素朴な農民の顔を選んで描いていました。

 

そして、フランスに来てから

パリ時代

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「青い花瓶の花」1887年6月頃

 

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「レストランの内部」1887年夏

 

パリでの二作品。一気に華やいだ感じがします。ちょっと写真は暗めですが「レストランの内部」はとても明るい新印象派風の作品でした。

 

特別出品のアムステルダムのゴッホ美術館から

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「サンと=マリー=ド=ラ=メールの海景」1888年6月

 

 あまり海の絵を描いていた印象がないのですが、遠景の明るく穏やかそうな海と空、近景の力強い波のコントラスト。


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「黄色い家(通り)」1888年9月

 

南仏の芸術家の共同体を夢見た家。この年の10月23日にゴーガンが到着。

しかしながら、あまりに異なる二人の芸術観は相いれないまま、ゴーガンは去っていきます。夢の終焉・・・

 

さて、ヘレーネのコレクションに戻って

強烈な色彩のアルル時代から
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「緑のブドウ園」1888年10月3日頃

 

  「種まく人」の輝く太陽もとても印象的ですが、このブドウ園のうねるような枝ぶりも印象的です。この絵はゴーガンの到着を待つ間、黄色い家の装飾のため描いた作品

 

  ちなみにゴッホは写実を重視、ゴーガンは想像を通して描くことを重視。これが二人の決定的な違いで埋められない溝でした。

 

そして、共同生活が終わり移り住んだサン=レミ、オーヴェール=シュル=オワーズでの作品


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「悲しむ老人(「永遠の門にて」)」1890年5月

 

夫アントンが1913年5月15日25回目の25回目の結婚記念日でヘレーネに贈った作品。

どんな贈り物よりこの絵がうれしいとはヘレーネの言葉。


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「夜のプロヴァンスの田舎道」1890年5月12-15日頃

 

太陽のような星、細い三日月。おそらくゴッホのサン=レミ最後の作品とのこと

記憶を頼りに描いたこの絵は想像で描くことを重視してゴッホの下を去ったゴーガンへの挑戦状でもあったとか。

いずれにしても、この絵の輝きに魅せられました。

 

 

ということで、この他にも、もっともっと紹介したい素敵な展覧会でしたが、今回はこの辺で・・・

 

(4) ミュージアムショップ

図録と絵はがき購入です。

図録は2400円(税込み)

(表紙)

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(裏表紙)

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絵はがきは一枚150円(税込み)でした。

 

3. さいごに

もしヘレーネのような人とゴッホが直接出会っていたら・・・

きっとゴッホの人生は全く変わったものになったのではないか

そして、ゴッホの作品はもっと多く残されたのではないか

ただ、今のようなゴッホの作品とは違ったテーストになっていたかもしれない

 

"たられば"を言っても仕方ないのですが、想像するとおもしろくなります。

ただ、ヘレーネがいたからこそ、今こうしてゴッホの作品を見ることができるのは間違いないように思います。

クレラー=ミュラー美術館。是非一度は行きたいものです。

どんな季節でもユニーク – Kröller-Müller Museum

 

この展覧会は東京展は明日2021/12/12(日)で終わりますが

・福岡市美術館:2021/12/23(木)~2022/2/13(日)

・名古屋市美術館:2022/2/23(水・祝)~4/10(日)

と巡回します。是非、見に行ってみてください。

 

それでは、さいごに関連リンクです。ゴッホもあります。

www.yorocon46.com

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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【展覧会】「小早川秋聲 - 旅する画家の鎮魂歌」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリーのレポート(2021/11/7 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは既に完了した展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。

 

今回は、2021年11月7日(日)に訪問した

 

「小早川 秋聲 -旅する画家の鎮@東京ステーションギャラリー

 

です。

 

代表作の強烈なインパクトから「戦争画家」のイメージがどうしても強い小早川秋聲

ですが、それ以外にもとても繊細で情緒ある作品が多いことに気づかされました。そして、"あの"代表作も。間近で見て、あらためて考えさせられた展覧会でした。

旅に生き、戦地訪問を重ねた画家の行き着く先は・・・

秋聲の珠玉の作品展です。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、絵画の写真は購入した展覧会図録を撮影しています。

 

1. 展覧会概要

(1) どんな展覧会か

小早川 秋聲「こばやかわ しゅうせい」

1885年(明治18年)鳥取・光徳寺住職の長男として生まれます。

9歳で京都・東本願寺の衆徒として僧籍に入りますが、その後、画家になることを志し、日本画家・山口 香嶠(こうきょう)、山元 春挙(しゅんきょ)に師事。文展・帝展等への入選を重ねます。

秋聲は旅を好み、日本国内外に赴き、数多くの作品を残します。そして時代が変遷する中、従軍画家として何度も戦地に赴くことになります。

本展は、初期の歴史画から旅のスケッチ、戦争画から仏画と秋聲の画業を見渡す初めての大回顧展です。

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小早川 秋聲の画室にて(図録から)

 

(2) 開催概要

・期間:2021/10/9(土) - 2021/11/28(日) ※ 終了間近(11/23夜記述時点)

・時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで。金曜日は20:00までローソンチケットによる入場日時予約制

・会場:東京ステーションギャラリー(東京駅・丸の内北口改札前)

・チケット:一般 1100円、大学生・高校生 900円、中学生以下無料

・作品数:112点(目録から)

・写真撮影:NG

・Webサイト:

(展覧会サイト)

www.ejrcf.or.jp

 

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(3) パンフレット

(表面)

金バージョン

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「愷陣」1930年(昭和5年)

 

銀バージョン

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「長崎へ航く」1931年(昭和6年)

 

(裏面)f:id:YoroCon:20211123163448j:image

 

2. 展覧会の中へ

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2021/11/7(日) 16:30頃訪問。

鑑賞時間:約80分

混雑状況:人はいましたが、そこまでは混んでいませんでした。

 

(2) 展覧会の構成

第1章 / はじまり-京都での修業時代

 

※ 若かりし頃に描かれた端正な歴史画中心に

 

第2章 / 旅する画家-異文化との出逢い

 

※ 国内外を問わず旅先のスケッチや異国情緒あふれる作品。愛する我が子を取り巻く郷土玩具等々。異文化との触れ合いから生まれてくるた作品

 

第3章 / 従軍画家として-<<國之楯>>へと至る道

 

※ 従軍画家として何度も戦地に赴く中、描かれた作品たち。そして代表作「國之楯」へ

 

第4章 / 戦後を生きる-静寂の日々

 

※ 「戦犯」として捕らえられることも覚悟した画家。京都で老衰にてその生涯を閉じるまで描かれた平和への祈り

 

(3) 気になる作品

まずは、第1章の初期の作品から

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「誉之的」 明治末期~大正期

 

写真は暗いのですが(^^;)、背景の金、海の青、鎧の赤ともっと色味は明るいです。

馬上から的を狙うのは源平合戦・那須与一。今まさに弓を引こうとするその刹那、与一の緊迫が伝わる一枚

 

第2章からは旅のスケッチ

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「裏日本所見畫譜」1918年(大正7年)から

 

左上から

・応挙寺の和尚(香住):左上

・白糸の滝(但馬):右上

・余部の橋(余部):左中

・杉の薫り(妙見山):右中

・懐かしの村(御崎):左下

・雨の二見(城崎):右下

 

応挙寺の和尚の背中に灸のあと。ほんわかしてます。

余部の橋を渡る機関車はターナーを髣髴?!


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「恋知り初めて」大正期

 

こちらは、これまでと雰囲気の違う作品。このタイトル、この表情、この雰囲気、そして背後に北斎の「山下白雨」

意味深な一枚


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こちらは世界をスケッチ。上から

・「エジプト ミイラの回想」1923~24年(大正12~13年)

・「エジプト カルナック アイシス宮殿跡の月」1923~24年(大正12~13年)

・「ナポリ ベスビアスの夕月」1923~24年(大正12~13年)

 

エジプトから影響を受けていた秋聲。ミイラの絵。このあとの作品を見るのに少し心に留めておいてください。

 

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「未来」1926年(大正15年)

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「玩具」大正期

 

前年九月に生まれた長女・和子をモデルにした作品とのこと

金泥・金砂子の光の中、和子を取り巻く郷土玩具たち。健やかな眠り、夢、そして和子の未来を見守り、祈っています。

秋聲はこのような繊細なイメージを表現するのがとても素晴らしい画家と感じました。

そして「玩具」の並ぶ棚を猫が見上げる姿は、とても可愛らしい。

 

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「愷陣」1930年(昭和5年)

 

図録から「戦地から故郷に帰還した兵士は讃えられ歓待を受けるのに、ともに戦火をくぐり抜けてきた軍馬は埃まみれのまま野に放たれるのを待っている。村人はそんな軍馬を花で飾り労をねぎらった」という漢詩に着想を得た作品とのこと。同じく図録「はらりと落ちる一片の白い花弁が儚く、落涙のようにもみえる」

本展覧会でいちばん印象に残った作品

 

第3章から

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「御旗」1936年(昭和11年)

 

叉銃に立てかけられた軍旗を背に野営を守る兵隊

遠くにはかすかに浮かぶ月。足元は待宵草と月見草。よくみると叉銃にはバッタも描かれています。戦争画とは思えない情緒あふれる光景に兵士たちの一時の安息、静けさ

 

そして、秋聲の代表作

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「國之楯」1944年(昭和19年)、1968年(昭和43年)改作

 

下絵は光臨が体全体を包んでいました。完成時は兵士のからだに桜の花びらが散っていたようです。それは戦後、黒く塗りつぶされました。先ほどのエジプトのミイラとも通じるその姿は悠久の時間を引き継いでいるのか。

陸軍省からの天覧のため作成依頼を受け、その題も「国の楯」「軍神」「大君の御楯」と推敲を重ね、結果、陸軍省からは「返却」。受け取りを拒まれます。

戦死者は「英霊」であり戦争賛美とも解釈できます。その悲しみは「厭戦」ともとらえられます。ある兵士はこの絵を見て直立して敬礼をし、ある女性はこの絵を見て涙を流したとか。

今を生きる私たちには、どのように見えますか?

 

そして最後の第4章から

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「天下和順」1956年(昭和36年)

 

秋聲71歳の大作

「天下和順」は「てんげわじゅん」と読む無量寿経の偈文(げもん=仏・菩薩をたたえた言葉)。秋聲が好んで使った言葉とか。月下に集い酒を酌み交わし踊る人々は秋聲が望む平和、「天下和順」の世界を表現したのでしょう

 

展覧会の残り期間は少ないですが、もし機会があれば、是非見てみてください。

秋聲、これからも注目です。

 

ということで、この他にも、もっともっと紹介したいのですが、今回はこの辺で・・・

 

(4) ミュージアムショップ

図録と絵はがき購入です。

図録は2640円(税込み)

(表紙)

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(裏表紙)

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絵はがきは一枚180円(税込み)を四枚購入。絵はこのブログにすべて登場。果たして、どの四枚でしょう(^^)

 

3. さいごに

没後、しばらくは忘れられた存在となってしまった秋聲。

戦争画家という側面がその再評価を難しくしているところもあるようです。しかしながら2000年以降、再評価の機運が高まり、2019年にはNHKの日曜美術館でも取り上げられました。私はこれを見て知りました。

旅に生きた秋聲の繊細でどこか優しさのある作品、哀愁のある作品、兵士の気持ちにまで深く入り込み、単なる戦争画の枠を超えた作品たちは不安な状況が続く今の私たちが求める何かが表現されているのかもしれません。

 

さいごの関連リンクは今回はお休みです。 

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(夜の東京駅前の広場。秋の夕べは日が落ちるのが早い)