展覧会に行きたい!よろコンです。
本ブログでは既に完了した展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。
今回は、2021年9月26日(日)に訪問した
「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」@Bunkamura ザ・ミュージアム
です。
ポーラ美術館にも何回か行きましたが、そのコレクションが東京でも見られる貴重なチャンスです。会期も残すところ少なくなりましたが、箱根から来た名品の数々をほんの少しご紹介します。
今回も最後までお読みいただけますと幸いです。
【目次】
※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、絵画の写真は購入した展覧会図録を撮影しています。
1. 展覧会概要
(1) どんな展覧会か
ポーラ美術館は神奈川県は箱根の森に囲まれた美しい美術館です。
ポーラ創業家二代目の鈴木常司氏のコレクションを基盤に2002年に開館しました。19世紀フランス印象派、20世紀エコール・ド・パリの作品を中心にフォーヴ、キュビ、ガラス工芸に日本画までと幅広いコレクションの総数は約一万点。箱根では企画展・常設展と常時、豊富なコレクションを鑑賞できます。最近では現代美術の企画展も開催されています。
LA DOUCE FRANCE
今回の展覧会はコレクションの中から美しく穏やかで実り豊かなフランスとその文化を賛美する言葉「甘美なるフランス」の世界を表現した選りすぐりの作品で構成されています。甘く美しいフランスを堪能してください。
中央はマティスの「襟巻の女」1936年
(2) 開催概要
・期間:2021/9/18(土) - 2021/11/23(火・祝)
・時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで。11/19(金)、20(土)は21:00まで。11/15以降はオンラインによる入場日時予約制。まだ予約できそうです(11/18夜現在))
・会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)
・チケット:一般 1700円、大学生・高校生 1000円、中学生・小学生 700円
・作品数:74点+参考資料(目録から)
・写真撮影:NG
・Webサイト:
(展覧会サイト)
ラウル・デュフィの「パリ」1937年です。
(3) パンフレット
(表面)
(見開き左面)
(見開き右面)
(裏面)
2. 展覧会の中へ
(1) 訪問日・混雑状況
訪問日:2020/9/26(日) 15:00頃訪問。
鑑賞時間:約80分
混雑状況:この時でもすでに混んでいました。事前にチケットを購入していきましたので、特に並ぶことはありませんでした。
(2) 展覧会の構成
1. 都市と自然-モネ、ルノワールと印象派
The City and Nature : Monet, Renoir, and the Impressionists
※ いきなりモネ、ルノワールの作品が多数展示されていて、心掴まれました。入ってすぐクライマックスな気分でした。
2. 日常の輝き-セザンヌ、ゴッホとポスト印象派
The Radiance of Daily Life : Cezanne, Van Gogh, and th Post Impressionists
※ セザンヌ、点描、ゴーガン、ゴッホといろいろな画家の作品が展示されていますが、特にボナールの作品が印象的でした。
3. 新しさを求めて-マティス、ピカソと20世紀の画家たち
In Search of the New : Matisse, Picasso, and Other 20th-century Painters
※ ピカソ、ブラックらのキュビズム、マティス、ヴラマンクらのフォーヴの画家たちの作品が並びます。先ほどのラウル・デュフィのパリを描いた作品も印象的でした。
4. 芸術の都-ユトリロ、シャガールとエコール・ド・パリ
The City of Art : Utrillo, Chagall, and the Ecole du Paris
※ ユトリロ、シャガールのほかにもモディリアーニやローランサンの作品が並びますがドンゲンの作品に惹かれました。
(3) 気になる作品
クロード・モネ「散歩」1875年
モネの作品は睡蓮もサン=ラザール駅もありましたが、今回はこの一枚
明るい戸外での幸せな家族の風景
ピエール・オーギュスト・ルノワール「髪かざり」1888年
何気ない生活のワンシーンに優雅な幸福感が漂う一枚
ポール・セザンヌ「4人の水浴の女たち」1877-1878年
セザンヌが過去の芸術の引用から模索した群像表現
ピエール・ボナール「ミモザのある階段」1946年
画面いっぱいに広がるいろいろな黄色が鮮やかでした。
ピエール・ラプラード「バラをもつ婦人」
ボナールとも親交のあったラプラードの婦人の絵。なんとなくメランコリー
モーリス・ユトリロ「シャップ通り」1910年頃
モンマルトルの丘、奥に見えるは完成したてのサクレ=クール寺院
キース・ヴァン・ドンゲン「灰色の服の女」1911年
ベル・エポックなファッションの女性
マルク・シャガール「大きな花束」1978年
さいごは華やかにシャガールの「花束」を
ということで、この他にも、もっともっと紹介したいのですが、今回はこの辺で・・・
(4) ミュージアムショップ
図録です。2400円
(表紙)
(裏表紙)
3. さいごに
先日、我が家の奥さんとの何気ない会話で「今まで行った美術館で一番良かったところはどこ?」と聞かれました。よく行っているところでは都内の美術館が頭に浮かぶのですが、ふと「あっ、ポーラ美術館かも」なんてことを話していました。
もちろん、簡単に一番なんて言えないのですが、それでもポーラ美術館のコレクション、自然豊かな環境、必ずまた行きたい美術館でとても好きであることは間違いないです。このブログのアイコンもこちらの少女ですので。
ピエール・オーギュスト・ルノワール「レースの帽子の少女」1891年
(注:こちらはポーラ美術館さんでは撮影可能だったので撮った写真です)
本展覧会も会期はあとわずかですが、もしよろしければこの機会に東京でもその良質なコレクションを味わってみてください。
さいごに関連リンクです。今回来ている作品もあります。
ということで、今回のレポートは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次のレポートもよろしくお願いいたします。
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