すきコレ

好きなものをコレクションする。そんなコンセプトのブログです。旅にアートに、それからそれから...

2023年2月の東京の展覧会通信(2023/2/7)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

さて、暦の上では立春を過ぎて、今は春。でも、まだ寒い(^^;)
身体をあたためて今月も展覧会に行きましょう!
ということで2月、気になる展覧会をピックアップしてみたいと思います。

 

今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2023 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・ちらしミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

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(ここは重要文化財の駅の中)

 

2. 気になる展覧会

(1) 行ってきた展覧会 

☆「パリ・オペラ座 響きあう芸術の殿堂 展」@京橋・アーティゾン美術館 11/5 - 2/5(終了)

パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂|アーティゾン美術館

※ 1/14訪問。オルセー美術館やフランス国立図書館等々からのパリ・オペラ座にまつわる作品を見ながらオペラ座の成り立ち、時代とともに移りゆく演目などをたどる展覧会でした。以前、旅行でパリを訪れ、オペラ座でバレエを見るためチケットまで買っていたのですが、なんと、バレエ団のストライキで直前で公演中止(T_T)いつかは、生の公演を見てみたい!

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展覧会入口

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オペラ座と言えばドガの踊り子(「舞台袖の3人の踊り子」 1880-1885年頃 国立西洋美術館)

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オペラ座と言えば仮面舞踏会(マネ「オペラ座の仮面舞踏会」1873年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー)

 

☆「龍星閣がつないだ夢二の心 ~ 「出版屋」から生まれた夢二ブームの原点 展」@日比谷・日比谷図書文化館 開催中(1/7) - 2/28

https://www.edo-chiyoda.jp/material/files/group/2/r4_yumeji_chirashi2.PDF

※ 1/21訪問。たまたま歩いていた日比谷公園で見つけて、フラっと入った展覧会。「夢二式美人」といわれた時代の寵児・竹久夢二。一時忘れられそうになった夢二芸術を再び世に知らしめた「出版屋」こと澤田伊四郎氏。澤田氏の創業の龍星閣コレクションの展覧会。入場無料、撮影もでき、夢二の作品も楽しめ、その足跡もたどれる。充実した内容の展覧会でした。今月末まで

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展示室内。左下のネコが可愛い

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「たびの女」大正4年(1915)頃

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夢二の描いた楽譜の表紙絵

 

☆「宇野亞喜良 万華鏡 展」@銀座・GGG(ギンザ・グラフィック・ギャラリー) 2022/12/9 - 1/31(終了)

宇野亞喜良 万華鏡 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー

※ 1/21訪問。夢二の後に訪問。88歳、米寿の宇野亞喜良氏。寺山修司たちが活躍した1960年代、70年代。アングラ劇団のポスター等を手掛け、サブカルとも深い結びつきのある宇野氏。現在も作品を描き続けています。アンニュイで耽美的な世界にどっぷりハマった展覧会でした。好きです。この世界

 

会場風景です
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☆「佐伯祐三 ー 自画像としての風景 展」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 1/21 - 4/2(日時指定予約制)

特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」:【東京会場】2023年1月21日(土)~4月2日(日) 東京ステーションギャラリー/【大阪会場】2023年4月15日(土)~6月25日(日) 大阪中之島美術館

※ 1/22訪問。東京、大阪、パリを描いた佐伯祐三の大阪中之島美術館のコレクションを中心とした展覧会。パリの風景、その中にコラージュのように登場するポスターや看板などの文字が印象的な佐伯の作品。ですが、展覧会では自画像から始まり、これまであまり見ることのなかった都内の風景画や帆船を描いた作品、そしてよく知られたパリに渡り街を描いた作品、病を患い死の間際まで描き続けた作品と30年の短い人生を駆け抜けた佐伯の絵にかける情熱がギュッと詰まった内容になっていると思いました。これはおススメ。まだ会期もありますで是非。

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美術館入り口

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顔を描かなかった自画像

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パリの靴屋

 

☆「諏訪敦 眼窩裏の火事 展」@府中・府中市美術館 開催中(12/17) - 2/26

諏訪敦「眼窩裏の火事」 東京都府中市ホームページ

※ 1/29訪問。現代日本写実絵画のトップランナー諏訪敦氏の展覧会。父の死、その手記からたどる祖母の死、家族の歴史。コロナ禍の最中に取り組んだ静物画。人を描き、その存在を今へとつなぎとめる人物画。絵の中に現れる揺らめく光、炎のようなものは画家の閃輝暗点という脳の血流に関係する症状が原因とのこと。そんな肉体現象までも画家が見た事実として作品に描き込まれています。諏訪氏の絵画を通じて表される「世界」を私なりに感じられた展覧会でした。

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府中美術館

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入口付近の看板

 

☆「江戸絵画の華 展」@日比谷(有楽町)・出光美術館 <第1部>開催中(1/7) - 2/12、<第2部> 2/21-3/26(第1部、第2部とも日時指定予約制)

最新の展覧会|展覧会情報|出光美術館

※ 2/5訪問。今や日本一の人気絵師と言っても過言ではない伊藤若冲の作品を中心とした江戸絵画の展覧会。2019年、アメリカの日本美術コレクター・エツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)のコレクションの一部が出光美術館に。そのコレクションから選ばれた作品の展覧会。開催中の第1部は最初、動物画に始まり、若冲、そして市中の人々を描いた屏風絵や浮世絵などへと続きます。個人的には動物画の色鮮やかな鳥、若冲のあっと驚くモザイク画が特に印象的でした。日時指定予約で第1部はもう、すべての日が埋まっているよう。第2部も期待しています(見に行きます)

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第1部の作品はこちらの方
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(2) これから行きたい展覧会

・開催中

☆「レオポルド美術館 エゴン・シーレ 展」@上野・東京都美術館 開催中(1/26) - 4/9(日時指定予約制)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP>

※ 28年という短い生涯をウィーンで駆け抜けたエゴン・シーレの30年ぶりの回顧展。クリムトも認めた才能を堪能しに。

 

☆「若冲と一村 時を越えてつながる 展」@箱根・岡田美術館 開催中(12/25) - 6/4

若冲と一村 ―時を越えてつながる―|開催中の展覧会|岡田美術館

※ 若冲と一村。どこか通ずる感じのする二人。暖かくなったら、ドライブもかねて見に行きたいですね。

 

・今月から開催

☆「マリー・ローランサンとモード 展」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 2/14 - 4/9

マリー・ローランサンとモード | Bunkamura

※ 20世紀のパリを舞台に活躍したマリー・ローランサンの展覧会はいよいよ来週から

 

☆「芳幾・芳年 -国芳門下の2大ライバル 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 2/25 - 4/9

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

※ 三菱一号館美術館の長期休館前の最後の展覧会は月末から。休館前に"最後の浮世絵師"を楽しみに

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

今月から開催!という展覧会は少ないですが、現在、開催中の展覧会がかなり見ごたえあります。竹久夢二、佐伯祐三、諏訪敦、江戸絵画等々、見て来た展覧会はどれもおススメ。特に佐伯祐三展はこれだけの作品を一度にまとめて見ることがなかったので、佐伯祐三を個人的に"初めて"知ることができた展覧会だと思いました。絵画への思い、その熱量、そして死と隣り合わせの人生。興味のある方は是非、この機会に見ていただければと思います。あらためて、おススメ。日比谷の夢二は無料で19:00まで開いているので、気軽に行けるのではないでしょうか。展示内容はかなり充実していて無料で見られるのはラッキーと思いました。

さぁ、今月も一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

 

さて、何かおもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。1/21に見てきた展覧会のまとめです。

www.yorocon46.com

それでは、今月の通信は終了です。次回は3月初めの予定です。(あくまで予定です^^;)

ちなみに3月はかなりの展覧会が始まるので、結構ボリューミーになりそう(^^)

 

ということで、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(江戸絵画の後で眺めた江戸城跡)