よろコンです。
GW、終わってしまいました。
このブログ。そもそも見てきた展覧会について書こうと思って始めたのですが、なかなか筆が進まず、ネタが溜まる一方。なので、気持ちも新たにまずは「展覧会Log」を書こうと思います。(これまでも似たような内容で書いてきましたが^^;)
あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモです。もちろん不定期(^^;)にまとめて行こうと思います。
ということで、今回は2025年4月の展覧会Logです。なお、写真は撮影可能だった作品から掲載しています。
(1) 相国寺展@東京藝術大学大学美術館(5/25(日)まで)
相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史
・4/11(金) 11:30頃鑑賞
・"金閣寺"、"銀閣寺"を要する臨済宗相国寺派の大本山・相国寺。伊藤若冲とも所縁の深い禅寺の寺宝が東京にやって来た展覧会。若冲のブドウの襖絵などの作品の他、書の展示も多く、相国寺の文化に総合的に触れられる展覧会だったと思います。
(2) 西洋絵画、どこから見るか?-ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館vs国立西洋美術館@国立西洋美術館(6/8(日)まで)
【公式サイト】西洋絵画、どこから見るか?-ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館VS国立西洋美術館
・4/11(金) 14:15頃鑑賞
・カリフォルニア州サンディエゴにあるサンディエゴ美術館と国立西洋美術館の作品から、時代・テーマ・作者など共通点のある作品を並べて比べる展覧会。ヨーロッパ以外のアメリカと日本がヨーロッパ絵画を体系的に収集したコレクションを有する二つの美術館は成り立ちからして共通点もあり、その作品の比較から西洋絵画への視点を探るおもしろい展覧会でした。常設展も併せて見るのがおススメです。
フランスの肖像を見比べて、着眼点は「それぞれの勝負服」
まずは西洋美のマリー=ガブリエル・カペ「自画像」(1783頃)
ロココ風の服に自信にあふれるその姿
サンディエゴ美術館からマリー=ギユミーヌ・ブノワ「婦人の肖像」(1799年頃)
古代風のシンプルな姿は新古典主義への傾倒
(3) ライトアップ木島櫻谷II - おうこくの線をさがしに、併設四季連作屏風@泉屋博古館東京(5/18(日)まで)
https://sen-oku.or.jp/program/t_20250405_spotlightokoku2/
・4/12(土) 14:30頃鑑賞
・泉屋博古館東京で初めて見てから私の「推し」の画家です。こちらで展覧会が開催されるときは必ず見に来ています。柔らかい線と色、確かな描写。今回はその礎となるスケッチも多数紹介されています。また、四季連作屏風は昨年・今年とGWに公開されているので、これからもGWの"恒例"になることを期待しています。
四季連作屏風から「柳桜図」(1917年)です。(今年はこちらが撮影可能でした)
こちらは去年の展覧会です。撮影可能だった「燕子花図」と四季連作屏風の絵はがきを掲載してます。
(4) エド・イン・ブラック 黒からみる江戸絵画@板橋区立美術館(4/13(日)まで・終了)
・4/13(日) 14:00頃鑑賞
・会期最終日に鑑賞しました。「黒から見る」という切り口がおもしろく、展示されている作品や展示方法も大変興味深い内容でした。人気があって図録が完売していたのが残念でした。鈴木其一の暁の下、夜の闇の中、それぞれで咲く桜を対照的に(光を反転してネガのように)描かれた「暁桜夜桜図」(19世紀)や「紅嫌い」の作品、金箔地の狩野了承の「秋草図屏風」(天保5年)を暗室でロウソク(型の電灯)で照らしながら、江戸時代に人の鑑賞体験に迫る展示方法など、大変面白い展覧会でした。
画面左上のフラグのコメントも結構好きです。
(5) 国宝の名刀と甲冑・武者絵 特別展示三井家の五月人形@三井記念美術館(6/15(日)まで)
・4/27(日) 12:30頃鑑賞
・館蔵品の中から国宝の短刀2点に甲冑などが展示された展覧会。刀や甲冑は写真撮影もできます。特に刀好きな方にはおもしろい展覧会だと思います。酒呑童子絵巻等も展示され、サントリー美術館の酒呑童子の展覧会とあわせて見るのもおもしろいと思います。
国宝の短刀「無名 貞宗 名物徳善院貞宗」です。
(6) 春の江戸絵画まつり 司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵@府中市美術館(5/11(日)まで)
春の江戸絵画まつり 司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵 東京都府中市ホームページ
・4/29(火) 15:20頃鑑賞
・春の恒例・江戸絵画まつり。毎年趣向を凝らした内容ですが今年は「江戸の油絵」。これまでの日本画にはない陰影や、背景を描くことで、絵をあたかも「本物」のように見せ江戸の人々を驚かせた洋風画にスポットを当てた展覧会。浮世絵とは違う、江戸絵画の"挑戦"が感じられる天来会です。ちなみに洋風画には大河でも取り上げられていた平賀源内も深い関りがあるとか。
府中美術館前の池の鴨。飛んでる鴨が分かりますか?(展覧会とは関係ありません^^;)
右が江漢、左が田善の作品です。田善の絵は町行くお相撲さん。ちなみに田善は47歳であの松平定信に取り立てられ、谷文晁に入門した遅咲きの画家です。
ということで4月の展覧会Logは以上です。ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。
最後に次回、予告です。(いつになるかは不明)
では、また。