すきコレ

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【展覧会Log】5/23-25に行った展覧会 in 関西(2025/6/3-4記述)

よろコンです。

 

今回は5/23(金)-25(日)に関西で見て来た展覧会です。
関西では万博記念の展覧会が開催中。万博には行きませんでしたが、展覧会には行ってきました。

今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(写真は撮影OKだったものです)

 

今回の展覧会はは何れも会期が6/15(日)までです。見に行かれる方はお早めに

 

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(スタートはこのビルの見える美術館から)

 

(1) 日本国宝展@大阪市立美術館(6/15(日)まで)

日本国宝展/2025年4月26日(土)~6月15日(日)/大阪市立美術館

・5/23(金) 9:50頃~約120分間 鑑賞

・「大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念 特別展」と銘打たれた展覧会

・平日金曜日の朝、開館10分前の9:20頃には到着していましたが、入館にもチケット購入にも長蛇の列。入館だけで20分ぐらい待ちました。チケットは絶対事前にネットで購入しておくことをお勧めします。(私は事前に購入済みでした。この展覧会に限りませんが、現地で買うと人気・話題の展覧会はひたすら並ぶことが多いです)

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(こんな感じです)

・展覧会はいきなり最初の部屋から狩野永徳の唐獅子図屏風と円山応挙の雪松図屏風が対峙。圧巻の光景でした。展示替えで雪松図屏風に替わり今は雪舟の作品が展示されているかと思います。これも見てみたかった。

なお、こちらは雪松図屏風所蔵の三井記念美術館がお正月の展覧会で展示したときの写真です。(三井記念美術館では毎年お正月前後の展覧会で展示しています)

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右隻
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左隻
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・この後、古墳時代の鏡や武具などの出土品、仏像、経典、刀などと続き、大阪ゆかりの国宝へと続きます。

こちらは奈良・薬師寺東塔の水煙です。

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・1階では鑑真和上像。今は展示が終了していますが、この機会に見ることができて大変良かったです。つつましやかなそのお姿に自然と手が合わさる気がします。

・そして最後は火焔型土器、土偶などいにしえの日本の美へとたどり着きます。

・絵画から工芸品、刀、仏像、書、土器・土偶など日本のあらゆる時代のあらゆるジャンルを幅広くおさえた国宝展だったと思います。いろいろなジャンルの国宝を見たい!という方にお勧めです。

 

 

(2) 日本、美のるつぼ-異文化交流の軌跡-@京都国立美術館(6/15(日)まで)

特別展「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」/2025年4月19日(土)― 6月15日(日)/京都国立博物館 平成知新館【東山七条】

・5/25(日) 10:00頃~約120分間 鑑賞
・「大阪・関西万博開催記念 特別展」と銘打たれた展覧会

・こちらの展覧会は最初、万博にまつわる品々、世界が日本を見出した葛飾北斎の富嶽三十六景(神奈川県沖浪裏ほか)の浮世絵の展示エリアがあり、そこを越えると見えてくるのは俵屋宗達の風神雷神図屏風。浮世絵の前など混んでいるので、先にこの屏風を見た方がゆっくり見られるかも。

・その後、鏡など古墳からの出土品、仏像、経典などが続きますが、曜変天目・油滴天目といった茶碗の名器も展示されています。

・東西の美の交流がテーマとしてあるので、お互いの文化・芸術が影響をしあった蒔絵や家具、調度品などの展示が多いのがこの展覧会の特徴でしょうか。

・最後はボストン美術館から「吉備大臣入唐絵巻 巻第四」の展示でフィナーレです。

・この展覧会は国宝というより、東西文化交流などを踏まえた幅広い展示がおもしろいところかと思います。 

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(こちらは明治古都館。会場は平成知新館)

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唯一撮影可能だった
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十八羅漢坐像のうち羅怙羅尊者(らごらそんじゃ)像 范道生(はんどうせい)作

江戸時代の寛文4年(1664年) 京都 萬福寺

羅怙羅は出家前の釈迦の子で、自分の中に仏がいると胸を開いて見せている様子とか

 

 

(3) 超 国宝 -祈りのかがやき-@奈良国立美術館(6/15(日)まで)

奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝-祈りのかがやき-」/2025年4月19日(土)~6月15日(日)/奈良国立博物館

・5/25(日) 14:00頃~約120分間 鑑賞
・「奈良国立博物館130年記念特別展」と銘打たれた展覧会

・奈良の国宝展は「超 国宝」で「Oh!KOKUHO」と叫びたくなる、それほど充実した展覧会でした。

・「祈りのかがやき」とあるように仏像・仏画・経典と奈良の仏社を中心とした仏教美術に焦点を当てた展覧会です。そこの奈良博の歩みも重ねた内容でした。

・展覧会の最初に法隆寺の「百済観音」こと観音菩薩立像が私たちを迎え入れてくれます。我々を優しく包み込むような佇まいにいきなりぐっと心つかまれました。

・その後も、仏像・仏具・仏画が展示されていますが、途中、伊藤若冲の動植綵絵が二幅。こちらもそもそもは相国寺に寄進された祈りの絵でした。

・後半は写経に七支刀、そして最後は中宮寺の菩薩半跏像が迎えてくれます。

・こちらの展覧会はテーマを「仏教」の「祈り」に絞り、今後これ以上はできないのではないかと思わせるほどに充実した展示内容の展覧会だったと思います。

 

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(奈良と言えば鹿。奈良博近くにて)

 

ということで今回の展覧会Logは以上です。ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。3つの展覧会とも展示替えが多いので、今回の記述とは展示が変わっているかと思いますが、ご容赦ください。いずれにしましても会期末まであとわずか。どれも見に行く価値のある展覧会だと思います。

さて今回の関西旅行ではもう少しほかの展覧会などにも行って来たので、次は今回の3つの展覧会以外に触れたいと思います。また次回もよろしくお願いします。

 

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(せんとくん。最初の頃はいろいろと言われましたがすっかり人気者ですね)