よろコンです。
今日は6/14(土)に上野で見た二つの浮世絵展です。今年のNHK大河の主人公・蔦重こと蔦屋重三郎。一つはすでに会期終了(6/15まで)していますが、江戸のメディア王にちなんで二つの展覧会を振り返ります。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)
(一つ目のチケット売り場はこの混みよう。チケットは事前にネット購入をおススメします。それでも入場まで10分は待ちました)
(1) 五大浮世絵師展-歌麿 写楽 北斎 広重 国芳@上野の森美術館(7/6(日)まで)
・6/14(土) 15:40頃~約60分間 鑑賞
・江戸の数多いる絵師の中から喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳を「五大」絵師として、それぞれの作品を展示
・外も中も混んでいます。時間に余裕をもって見に行かれた方が良いかと思います。
(最初の混雑した風景はこの展覧会の入口です)
・絵師毎に一枚、撮影可能な作品があります。以下、展示順に
喜多川歌麿-物想う女性たち
「教訓親の目鑑 俗二云 ばくれん」享和二年(1802)頃
東洲斎写楽-役者絵の衝撃
「三代目坂東彦三郎の鷺坂左内」寛政6年(1794)
葛飾北斎-怒涛のブルー
「冨嶽三十六景 五百らかん寺さざゑどう」天保2年(1831)頃
はるか彼方に富士の山
歌川広重-雨・月・雪の江戸
「月に雁」天保5-6年(1834-35)
切手でも名品
歌川国芳-ヒーローとスペクタクル
「小子部栖軽豊浦里捕雷」天保7-8年(1836-37)頃
「こしべのすがる とよらのさとにらいをとらう」と読むようです。
・名前の通り、有名絵師の作品を一通り楽しめる展覧会でした。
推しを見つけてください。私はハコ推し、かな。
それでは次の展覧会です。
(2) 蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児@東京国立博物館(6/15(日)まで※終了)
・6/14(土) 17:00頃~19:30過ぎまで常設展・ミニ展示と併せて約150分間 鑑賞
・一週前に来たときは入館まで40分待ち、出直したこの日も10分待ちという盛況ぶりで最初に東博コレクション展を見てから入場しました。18:00過ぎと夜間開館の時間はスムーズに入場できましたが、展示会場はたくさんの人でした。
・NHK大河ドラマ「べらぼう」とタイアップした蔦重を軸にした展示内容でした。
・目録に書かれた展覧会の構成は↓のとおりです。展覧会の内容がよくわかります。
第1章 吉原細見・洒落本・黄表紙の革新
吉原で生まれた蔦重
平賀源内との出会い
『吉原細見』:顧客視点の原点
『一目千本』:出版活動の開始
『雛形若菜の初模様」:大型企画への参加
富本正本・往来物:蔦屋を支える商品
戯作界へ乗り出す:朋誠堂喜三二との出会い
『見徳一炊夢」:大田南畝に見出される
黄表紙の流行、日本橋通油町への進出
人気作者・山東京伝を売り出す
寛政の改革による筆禍
戯作者・蔦重の仕事
曲亭馬琴・十返舎一九の起用
武者絵本・書物・俳諧絵本・読本:自粛ムードから新たなコンテンツへ
第2章 狂歌隆盛-蔦唐丸、文化人たちとの交流
狂歌師たちのネットワーク
狂歌師・蔦唐丸
狂詩本・狂歌本
狂歌絵本:歌麿の才能開化
第3章 浮畝絵師発掘-歌麿、写楽、栄松斎長喜
喜多川歌麿:美人大首絵で一世を風靡する
版元・若狭屋与市
版元・村田屋治郎兵衛
版元・伊勢屋孫兵衛
版元・近江屋権九郎
版元・鶴屋喜右衛門
鳥居清長
勝川春潮
北尾政美(鍬形蕙斎)
窪俊満
栄松斎長喜:新たなトレンドの創出
勝川春朗(葛飾北斎)
勝川春英
東洲斎写楽:役者絵独占の野望
第 1 期 恋女房染分手綱
第 1 期 花菖蒲文禄曾我
第 1 期 敵討乗合話
第2期
第3期
第4期
附章 天明寛政、江戸の街
・前半は蔦重が出版に携わり始めた頃の浮世絵と当時の出版物が展示の中心に。後半は蔦重がプロデュースした歌麿や写楽、そしてそのライバルたちの浮世絵の展示が中心に。最後は蔦重のいた江戸の町の再現コーナーでした。
写真は江戸の町の再現コーナーから
写楽・市川蝦蔵のパネル
こちらも写楽・三世大谷鬼次の奴江戸兵衛のパネル
歌麿・ポッピンを吹く娘のパネル
蔦重の耕書堂。中には本もあります。
江戸の朝
主役・蔦重
「べらぼう」私も見てます。ビデオに録りためているので、早く見ないと(^^;)
さて、ここからは+α
東博コレクション展から、蔦重展と関連する作品を
展覧会の「雛形若菜の初模様」シリーズを描きドラマでは鉄拳さんが演じた磯田湖龍斎の「あうきや内にほてる」
喜多川歌麿の「青樓三美人」
同じく「蚊帳の内外」
最後は東洲斎写楽「二代目坂東三津五郎の石井源蔵」
ということで今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
(雨の夜の表慶館)