よろコンです。
今日は8/30(土)の夕方、夜間開館を目当てに西洋美に行ってきました。夕方の美術館、落ち着いて鑑賞できました。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)


(まだ、明るいですが、夕方の気配も)
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☆スウェーデン国立美術館
素描コレクション展 -ルネサンスからバロックまで
@ 国立西洋美術館(上野) 開催中~9/28(日)まで
【公式】スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで | 2025年7月1日[火]-9月28日[日] | 国立西洋美術館[東京・上野公園]
○開館時間=9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで)
※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=月曜日、ただし9/15、9/22は開館、9/16(火)は閉館
○入館料=一般当日2,000円、大学生1,300円、高校生1,000円、中学生以下無料
○出展数=約80点
○展示替え=なし
○鑑賞日時と時間=8/30(土) 17:30~、75分(ゆっくり見て回りました)
○混雑=多くの方がいましたが、混雑はしていません。ゆっくり見られました。
○写真撮影:すべては撮影可能でした。

(それでは展覧会の会場へ)
○展示構成
- I イタリア Italy
- II フランス France
- III ドイツ Germany
- IV ネーデルラント Netherlands
○レポート
素描だけにハイライトを当てた展覧会もあまりなかったかと
「素描とは、木炭やチョーク、ペンなどを用いて対象の輪郭、質感、明暗などを表現した、線描中心の平面作品のことを指し、デッサン、ドローイングとも言います。」
(公式サイトより)
作家が作品の構想を練る創造の過程であり、自らの技量の鍛錬の場であり、作品そのものでもあり。筆致、思考、息遣い、作家の生の姿が直接刻まれた「痕跡」
スウェーデンの首都ストックホルムにあるスウェーデン国立美術館が世界に誇る素描コレクションの中から約80点。デューラー、ルーベンス、レンブラントと名だたる画家の作品も鑑賞できる貴重な展覧会です。
それでは展覧会の様子です。
「I イタリア」はルネッサンス~マニエリスム~バロックと続く美術の中心地
ジョヴァンニ・ダ・ウーディネ「空飛ぶ雀」(水彩、赤チョークによるあたりづけ、着色された紙)
会場内にもこちらの雀、飛んでいました。

アンニーバレ・カラッチ「画家ルドヴィーコ・カルディ、通称チゴリの肖像」1604-09年頃(赤チョーク、褐色インクによる書き込み、黒インクによる枠線、紙)
静かに打ち込む人物の姿に、絵の前で自然と足が止まりました。

グイド・レーニ「腕を組む天使」(黒チョーク、白チョークによるハイライト、灰色の紙)
衣服や腕は濃く、顔・頭や翼が淡く描かれ、どことなく幻想的。
なお、常設展でのレーニの作品はこんな感じです。

グイド・レーニ「ルクレティア」(1636-38年頃)
続いて「II フランス」ではスウェーデン国立美術館・素描コレクションの基礎を築いたニコデムス・テッシンが自邸の天井装飾のために制作させた素描も。華やかです。

ルネ・ショヴォー「テッシン邸大広間の天井のためのデザイン」1690年代(ペン、黒インク、筆、不透明水彩、透明水彩、金泥、紙)
色鮮やかで、この絵自体を飾りたくなります。

「III ドイツ」は厳密にはスイスやオーストリアなどを含むドイツ語圏地域。あの有名作家の作品を

アルフレッド・デューラー「三編みの若い女性の肖像」1515年(黒チョーク、木炭、紙)
写実的な顔の描写。三編みの編み方や豪華な髪飾りは当時の流行だったとか
最終章の「IV ネーデルラント」はベルギー・オランダ
画題も聖書、風俗、風景、動物と多才。登場する作家も多彩です。

コルネリス・フィッセル「眠る犬」(黒と赤のチョーク、黒の淡彩、黒の枠線、紙)
この展覧会のアイコン的存在。素描だからこその犬の存在感。健やかです。
ちなみにこの展覧会で作成された公式キャラクターは素描ならぬ素猫(すねこ)。二人で展覧会を盛り上げています。

ヘンドリク・ホルツィウス「自画像」1590-91年頃(黒、赤、黄のチョーク、青と緑の淡彩、白チョーク、黒の枠線、紙)
この画材で色や立体感もここまで表現できるとは
最後は巨匠3人

ペーテル・パウル・ルーベンス「アランデル伯爵の家臣、ロビン」1620年(ペン、褐色インク、黒と赤のチョーク、白チョークによるハイライト、黒インクによる枠線、紙)
衣装準備の素描。余白にはルーベンス自身の色や素材の書き込み

ヤン・ブリューゲル(父)「旅人と牛飼いのいる森林地帯」1608-11年(ペン、黒と褐色のインク、青の淡彩、紙)
風景画。青の淡彩で空間に奥行き

レンブラント・ファン・レイン「キリスト捕縛」(ペン、褐色インク、褐色と灰色の淡彩、白色による修正、紙)
色数の少ない素描だからこそ伝わる緊張感、キリストの神々しさ
個人的に素描と言うと作品を作成するための「下書き」または「練習帳」というイメージが強かったのですが、いろいろな画材、素材、描き方、描く目的があり、画家の素の姿に近づくため画家の残した手紙のようだと感じました。奥深い世界
それでは、展覧会場を後にします。

(先ほどの雀がお見送り)
ということで、素描展は以上ですが、素描展のような企画展のチケットで見ることのできる常設展(常設展だけの場合は500円)、その奥の版画素描展示室で見られる小企画展
ピカソの人物画 (2025/10/5(日)まで)
も見て来ましたので、少し触れたいと思います。

こちらの版画素描展示室では、常設展と併せて企画展示をしていますが、今回はピカソを特集。中でもピカソが特に描いてきた人物画から34点が展示されています。展示作品は西洋美のこちらのPDFからも
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/2025picasso_list.pdf
この展示からは3点

「貧しき食事」1904年(1913年刷り)

「夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス」1934年(1939年刷り)

ポスターにもなっている「小さな丸帽子を被った座る女性」1942年
素描展~常設展~ピカソの人物画
西洋美で過ごす贅沢な時間でした。
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ということで今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

(常設展からはこの一枚。フェルメールに帰属とされる「聖プラクセディス」1655年)