よろコンです。
今日は9/6(土)、職場の人が作品を出展した書道展を見た後に行ってきました。上野で見た素描展にも通じるおもしろさが。あと一週間です。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)


(こちらも後程)

(かわいらしいけど、今は9月。まだ暑い)
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版画ってアートなの?
@ 町田市立国際版画美術館(町田) 開催中~9/21(日)まで
版画ってアートなの? | 展覧会 | 町田市立国際版画美術館
○開館時間=10:00~17:00(平日、土日祝は17:30まで)
※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=月曜日、ただし9/15は開館
○入館料=一般800円、大・高生400円、中学生以下無料
○出展数=約100点+資料
○展示替え=一部あり(前期:7/5~8/11、後期:8/13~9/21)
○鑑賞日時と時間=9/6(土) 16:00~、75分(ゆっくり見て回りました)
○混雑=多くの方がいましたが、混雑はしていません。ゆっくり見られました。
○写真撮影:一部マークのある作品のみ撮影可能でした。

(黒猫のポスターが有名なスタンランのネコ)

(それでは展覧会の会場へ)
○展示構成
- 1章 版画の作りかた
- 2章 版画が作られるとき
- 3章 これってアートなの?
- 4章 これって版画なの?
○レポート
版画ってアートなの?
とっても根源的な問いを突き付ける(^^;)展覧会です。が、とっても分かりやすく、いろいろな視点から楽しめる展覧会でした。
まずは一般的な版画の種類をおさえ、版画の作られてきた場面や歴史をたどります。ここで、版画は複製し、「広めたい」という目的で利用されるにとどまらず、素描としての役割や表現技法としての役割にも触れ、アートへとしての役割を担うことにも注目します。そして現代へと向かう中で、「版画=複製技術」というように見方を広げ、日用品でもあり、アートでもあるいわゆる「版画」作品に対して「これはアートなのか?」、さらに一見、版画とは思えない作品に対して「これは版画なのか?」という問いを提示します。
浮世絵からデューラー、レンブラント、ゴヤ、ゴーガン、ピカソ、ミロといった数々の巨匠の作品、デュシャン、ウォーホール、リキテンシュタイン、マン・レイ、草間彌生、横尾忠則、森村泰昌といった現代の作家まで、多種多様な作品を通じて、その技法・歴史・視点と多角的に版画を見つめる展覧会でした。勉強になりました。
それでは展覧会の様子です。
「1章 版画の作りかた」から

三代歌川豊国「今様見立士農工商」より「職人」 1857年 木版
日本の版画と言えば、まずは浮世絵。浮世絵はジャーナリズムの側面もあり、娯楽性や芸術性もあります。

テオドール・ジェリコー「石版に写生された様々な主題」より「フランドルの蹄鉄工」 1821年 リトグラフ
版画は作品を広めるための手段にもなります。
「2章 版画が作られるとき」から

アンリ・シャルパンティエ社(編)「その壮麗さにおけるパリ」より「植物園、鳥瞰図」 1861年 リトグラフ
版画は情報を豊かに伝える手段。当時、モノクロの写真では伝えられなかった色で写真以上に正確な情報として

ペルラン社「長靴をはいた猫」20世紀前半 平版、ステンシル
カラーで表される物語の世界

レンブラント・ファン・レイン「聖母の死」1639年 エッチング、ドライポイント
西洋美の素描展で見た素描と比較しながら見るのも面白いです。

フランシスコ・ゴヤ「ロス・カプリチョス」より「フランシスコ・ゴヤ・イ・ルシエンテス」 1799年刊 エッチング、アクアチント、ドライポイント
人間を直視し続けたゴヤの見たゴヤ

トゥールーズ=ロートレック「ロイ・フラー嬢」1893年 リトグラフ
踊る姿に流れる衣装が幻想的な作品
「3章 これってアートなの?」から

ウィリアム・コプリー(編) 「『S.M.S』第2巻」よりマルセル・デュシャン「ポートフォリオ
大量に生産される既製品を作品とする「レディ・メイド」
デュシャン提唱のこの概念は、この展覧会にとても合っている気がします。
左側に書かれた「a guest + a host = a ghost」「客+主人=幽霊?」その心は?
最後の「これって版画なの?」から

長田奈緒「Carton Box(amazon_spSP0113756) 2019年 スクリーンプリント、木
これは段ボールのように見えて、実は木の箱。プリントで見た目は複製されていますが、よく見ると物質としての木の存在感も。是非、生で見てみてください。
上野で見た「素描展」と同じく、とても身近でなじみ深い表現技法である版画。描いたものを複製するという機能を越えて、作家の想像力を実現する無限の可能性を秘めた表現であることにあらためて気づかされました。版画はアートでもあり、ただそれだけでもなく・・・奥深い世界
それでは、展覧会場を後にします。
ということで、「版画ってアートなの?」は以上です。
また、同時開催の特別展示(無料)
ドーミエ、どう見える?-19世紀フランスの社会風刺 (2025/9/21(日)まで)
ドーミエ、どう見える?―19世紀フランスの社会諷刺 | 展覧会 | 町田市立国際版画美術館
も見て来ましたので、少し触れたいと思います。
オノレ・ドーミエは19世紀のフランスで新聞の諷刺画で一世を風靡した画家です。当時の最新印刷技術のリトグラフで描かれた世界は現代にも通じるものがあります。ユーモラスでスパイスの利いたドーミエの作品をはじめ、当時のパリの社会を髣髴とさせる43作品が展示されています。

オノレ・ドーミエ「泳ぐ人たち」(1841年)から「ラブルドー夫人の最初のレッスン。」

「休憩室にて。」
この倦怠感漂う雰囲気が良いですねぇ。

オノレ・ドーミエ「万国博覧会」(1855年)から「産業宮を見学しようとパリにやってきたお上りさんたちの、野外博覧会。」
その産業宮は、多分これなのでしょう。

先ほども出ましたアンリ・シャルパンティエ社(編)の「その壮麗さにおけるパリ:建造物、景観、歴史的場面、記述と歴史」(1861年、リトグラフ)から「産業宮、正面の入口」
版画ってアートなの?~ドーミエ、どう見える?
?続きで、ゆっくり過ごした町田の夕方でした。
最後に関連リンクとして、こちら
www.suki-kore.tokyoこのブログにも書いていた素描展です。
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ということで今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

(この後は武蔵小金井へ帰ってビールフェスへ)