よろコンです。
今日は銀座での講談・浪曲会の後に行った展覧会です。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)


(それでは7Fへ)
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☆特別展
円山応挙 革新者から巨匠へ
@ 三井記念美術館(三越前) 開催中~11/24(月・祝)まで
○開館時間=10:00~17:00 ※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=10/27(月)
○入館料=一般当日1,800円、大学・高校生1,300円、中学生以下無料
(70歳以上の方は1,500円)
○出展数=前後期合わせて68点(目録より)
○展示替え=一部展示替えあり(前期~10/26、後期10/28~)
※ このブログは前期展示鑑賞後に記述しています。
○鑑賞日時と時間=10/11(土) 16:00~、約60分
○混雑=人は多いですが混雑まではしていません。ゆっくり見られましたが、
今後はもっと混みそうです。
○写真撮影:4点のみ撮影OK、それ以外はNGでした。

(これは美術館ロビーに展示されていた応挙写鶴亀絵平皿 三井高福画・永樂和全作 1882(明治5)年。元の応挙の皿も展示されています。それでは展覧会の会場へ)

○展示構成
前室~展示室1~7まで
○レポート
円山応挙は江戸中期から後期の絵師
本展覧会の監修者、明治学院大学・山下裕二教授からのメッセージ(展覧会サイトから)にも
「円山応挙は、従来より江戸時代を代表する画家として、確固たる地位を占めて高く評価されてきました。しかし近年、伊藤若冲をはじめとする『奇想の画家』たちの評価が高まるにつれて、いくぶんその注目度が低くなっていることは否めません。」
同じように感じていました。でも、円山応挙は江戸時代に新しい概念「写生」を確立し、円山四条派の祖である巨匠中の巨匠。最近人気の長沢芦雪の師匠であり、その流れ着く先には竹内栖鳳や、私の"推し"の木島櫻谷とそうそうたる人たちが連なります。
この展覧会では、応挙とのつながりが深い三井家の国宝「雪松図屏風」をはじめとしたコレクションに三井家の支援で制作された「こんぴらさん」の虎の襖絵と日本各地から応挙の大作・優品が集まっています。近年発見された若冲との合作も東京初公開です。
ということで、以下、撮影可能だった作品から
大作の並ぶ展示室4には、香川県の金毘羅宮の襖絵が16面中12面展示されています。
「遊虎図襖(ゆうこずふすま)」天明7(1787)年




(休んでいます)
さらにお隣には、こちらの美術館随一のコレクション
国宝「雪松図屏風(ゆきまつずびょうぶ)」江戸時代・18世紀

(右隻)

(左隻)
こちらの国宝。今年は、お正月の三井記念美術館の展覧会、春の大阪市立美術館の日本国宝展、そしてこの展覧会と運よく三回見ています。(展示替え後も行くつもりなので、おそらくあと何回かは見られそうです)
朝の光の中で松と雪が輝いているよう。いつ見ても清々しい気分になります。
次は狭めの暗室、展示室6で一枚展示

「青楓瀑布図(せいふうばくふず)」天明7(1787)年
勢いのある瀑布の前に青楓一枝。水しぶきを浴びているような清涼感
最後の展示室7は応挙の犬

「雪柳狗子図(せつりゅうくしず)」安永7(1778)年
応挙の子犬。利発そうで、かわいいです。
こちらの展示室では本展覧会の目玉でもある伊藤若冲との合作もあります。
若冲が得意な鶏、応挙が得意な鯉。贅沢な合作です。
最初、応挙の影が薄くなったと思ったと書きましたが、申し訳ありません。若冲も応挙も、それぞれに個性が際立ち、素晴らしい。これからも若冲作品・応挙作品と注目して見て行きたいと思います。
ということで、展覧会を後にします。

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今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

(三越の天女像(まごころ)は65周年。このペーパークラフトもすごい)