よろコンです。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)

(丸の内。左には金のリーチ・マイケル?)
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☆2025年 日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催記念
修復後大公開!
静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝
@静嘉堂文庫美術館(東京・丸の内) ~12/21(日)まで
静嘉堂文庫美術館 - 東京・丸の内にある美術館。国宝7件、重要文化財84件を含む、およそ20万冊の古典籍(漢籍12万冊・和書8万冊)と6,500件の東洋古美術品を収蔵。
○開館時間=10:00~17:00 ※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=月曜日(これからだと11/24(月・祝)は開館、11/25(火)は休館)
○入館料=一般当日1500円、大高生1000円、中学生以下無料、前後期セット券は2500円(11/9時点では完売)
○展示数=前後期合わせて62点(目録調べ)
○展示替え=あり(前期:~11/9(日)、後期:11/11(火)~)
○鑑賞日時と時間=2025/11/3(月・祝) 15:30~、75分 ※ 前期展示期間です。
○混雑=多くの方がいますが、混雑はしていません。ゆっくり見られました。
○写真撮影:曜変天目以外はすべてOKです。(曜変天目はNG)

(曜変天目はこちらで)

(重要文化財の建物の美術館)
○展示構成
- 第1章 岩﨑家(静嘉堂)と博覧会
Part 1 : The Iwasaki Fmily(Seikado) and Expositions
- 第2章 修理後初公開!詩画一致の絵画
Part 2 : On Display for the First Time after Restoration !
Paintings with Matching Poetry
- 第3章 未来の国宝!謝時臣「四傑四景図」と菊池容斎の巨幅(前期) /
伝周文「四季山水図屏風」と式部輝忠「四季山水図屏風」(後期)
Part 3 : National Treasures of the Future !Events in the Lives of "Four Superiors"
by Xie Shichen and Massive Scroll Paintings by Kikuchi Yosai / Landscapes
of the Four Seasons Attributed to Shubun and Landscapes
of the Four Seasons by Shikibu Terutada
- 第4章 渡辺崋山と彌之助・小彌太父子(前期) / 静嘉堂の国宝-宋元の文物より(後期)
Part 4 : Watanabe Kazan and Iwasaki Yanosuke and Koyata / Seikado's National
Treasures: Cultural Products of the Song and Yuan Dynasties
- エピローグ 重要文化財・明治生命館で三菱二号館再現フォトモ
Epilogue : Fotomo of the Mitsubishi Nigokan Building in the Meiji Seimeikan
Building, an Importnt Cultural Property
○レポート
・今は閉幕した大阪・関西万博にちなんだ展覧会。静嘉堂が誇る国宝3件、重要文化財17件、重要美術品10件を展示。20世紀初頭の博覧会に出品された作品も並ぶ豪華な展覧会です。展示作品では唯一撮影NGでしたが、"静嘉堂と言えば"の国宝・曜変天目は通期の展示です。
・前後期に分かれ、展示内容が大きく変わります。見に行ったときは前期でしたが、現在(11/11以降)は後期です。後期も国宝の展示等、見どころが多そうです。(前後期セット券を購入したので、後期も見に行きます)
・大阪の中之島美術館でも夏に「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」という展覧会がありました。(見には行けませんでしたが)今回も「未来の国宝」になる作品はどれか?なんて気持ちで見ると、さらに展覧会がおもしろくなるかもしれません。
それでは、会場に。
まず、第一章から
野口幽谷「菊鶏図屏風(きくけいずびょうぶ)」1895(明治28)年
第4回内国勧業博覧会のために作られ、15年後の日英博覧会にも出品された作品
第一章からもう一品

伝 尾形光琳「布引滝及び鶏図」江戸時代(18世紀初期)
1939年のベルリン日本古美術博覧会でヒトラーも見たかもしれない作品
続いて第2章

陳紹英(ちんしょうえい)「夏景山水図(かけいさんすいず)」1653(順治10)年
前回の1970年大阪万博に出品された重要文化財
第3章からは「未来の国宝」

謝時臣(しゃじしん)「四傑四景図(しけつしけいず)」から「王孫一飯(おうそんいっぱん)」 1551(嘉靖30)年
静嘉堂の推す「未来の国宝」の一品
貧しい韓信が釣りをしていると洗濯をしている老婆が見かねてご飯を与える。その後、何十日も寄食した韓信が老婆に「いつかこのご恩に報いる」と言うと老婆は「自分で飯も食えずに何が報いるだ」と言われたという逸話から。韓信は後に大将まで出世して活躍するも中国三大悪女の一人、呂后の謀計にて殺されてしまった人物とのこと。「韓信の股くぐり」等でも有名
次の「未来の国宝」

菊池容斎「馮昭儀当逸熊図(ふうしょうぎとういつゆうず)」1841(天保12)年
元帝たちが野獣の戦いを観戦していると、突然、檻から飛び出してきた熊。その瞬間、元帝の側室・馮媛(ふうえん)が熊の前に立ちはだかります。この勇気ある行動に感心した元帝は後に「昭儀」という位を与えたという故事から。
もう一枚、菊池容斎が描いた未来の国宝候補には、先ほどの呂后が戚(せき)夫人を惨殺した事件を描いたシーンが。こちらはあまりに残虐なので、また別の機会に
菊池容斎は幕末から明治初頭を生きた絵師。日本史上の歴史的人物を描き上げた画期的な「前賢故実」を残し、渡辺省亭等の門人や後世の画家にも影響を及ぼした人物です
最後の第4章からは

岩﨑小彌太・画、松方正義・書 「模本『崋山筆月下鳴機図』幷一絶(もほん『かざんひつげっかめいきず』ならびにいちぜつ) 明治末~大正前期(20世紀前半)
静嘉堂創始者・彌太郎のあととり小彌太が渡辺崋山へのオマージュとして画を描き、内閣総理大臣を二度務めた松方正義が書をしたためた作品は展覧会が推す「未来の国宝」。個人的にはこの書が好きです。月下に鳴り渡る機織りの音
もう一枚は渡辺崋山

渡辺崋山「芸妓図(げいぎず)」 1838(天保9)年
国宝「鷹見泉石像」をはじめ、重要文化財など多数残している渡辺崋山は「蛮社の獄」で切腹をした武士。この作品も重要文化財。
前期展示は以上ですが、このほかにも興味深い作品が多く、とても面白い展覧会でした。展示替えで作品は大きく変わっているようですが、後期も楽しみに見に行きたいと思います
ということで、今回も閉館間際の美術館を後にします。

(エピローグから。糸崎公朗(いとざききみお) 作)
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今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

(木枯らし一号到来中。とにかく強い風でした)