すきコレ

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【展覧会】ライトアップ木島櫻谷@六本木一丁目・泉屋博古館東京(2024/4/27 鑑賞)

よろコンです。

 

本ブログでは見て来た展覧会の個人的な感想を書いています。

 

今回は、2024年4月27日(土)に見て来た展覧会
ライトアップ 木島櫻谷@六本木一丁目・泉屋博古館東京
です。

 

サブタイトル「四季連作大屏風と沁みる『生写し』」

私の”推し"の画家のひとり、木島櫻谷。サブタイトルの通り、住友家本邸を飾った「四季連作図屏風」を全点そろえた展示室。日本の写生の祖・円山応挙を源流とする円山・四条派の先人たちと、その流れをくむ櫻谷の作品を並べた展示室。櫻谷得意の動物画の展示室。櫻谷の大作と「生写し」の作品に光を当てた展覧会です。

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、パンフ、図録、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、購入した絵はがきの写真を掲載しています。

 

1. 展覧会情報

(1) 開催概要

・会場:泉屋博古館東京@六本木一丁目(溜池山王)

・期間:開催中(2024/3/16(土)) - 2024/5/12(日) ※ 来週末まで

   ※ 展示替えなし

・時間:11:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
   ※ ナイトュージアムあり、金曜は19:00まで

・休館日:月曜日、4/30、5/7(4/29、5/6は開館)

・チケット:一般 1000円、高校・大学生600円、中学生以下 無料

・作品数:26点 ※ 作品リストから

・写真撮影:ホールおよび燕子花図のみOKそれ以外はNGです

・関連リンク:

   1) 展覧会

https://sen-oku.or.jp/program/20240316_spotlightonokoku/

 

(展覧会チラシ)

https://sen-oku.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/flyer_LIGHTUP.pdf

 

(作品リスト)

https://sen-oku.or.jp/wp-content/uploads/2023/12/0313%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E6%AB%BB%E8%B0%B7%E5%B1%95%E7%A4%BA%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88WEB%E7%94%A8.pdf

 

   2) 美術館

泉屋博古館東京 <六本木> | SEN-OKU HAKUKOKAN MUSEUM TOKYO

 

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それでは、展覧会場へ。

 

(2) 訪問日・混雑状況

訪問日:2024/4/27(土) 14:30頃

鑑賞時間:約60分くらい

混雑状況:混雑しておらず、ゆっくり見られました。

 

(3) どんな展覧会?

木島 櫻谷(このしま・おうこく)。京都市三条室町生まれ。明治10年(1877)3月6日 ~ 昭和13年(1938)11月3日

明治25年(1892)、父の知己で京都画壇の大家、四条派の今尾景年に弟子入り。円山・四条派からの写生を基本とした作品で頭角を現します。京都では竹内栖鳳とも人気を分ける存在に。しかしながら、その後、師・景年の過剰なまでの推薦があだとなり、画壇からは疎まれる存在に。それでも絵の方の人気はあって、依頼はひっきりなしだったようです。最後は精神を病み、枚方付近で京阪電車との不慮の事故で急逝。享年62歳

動物画を得意とし、花鳥画、山水画でも数々の名品を残した櫻谷。住友家本邸を飾った金屏風と円山・四条派からの「生写し」の作品にスポットを当てた展覧会です。

 

2. 会場へ

(1) 構成

1:四季連作屏風のパノラマ空間へ、ようこそ。

2:「写生派」先人絵師たちと櫻谷

3:櫻谷の動物たち、どこかヒューマンな

 

+【第4展示室】同時開催企画:住友財団による文化財修復成果-文化財よ、永遠に(2点)

 

(2) 気になる作品

今回は購入した絵はがきと撮影OKだった燕子花図の写真です。

 

それでは、早速ですが、四季連作図屏風です。

 

まず「雪中梅花」

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続いて「柳桜図」

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「菊花図」

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そして「燕子花図」です。

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右隻
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左隻
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写真はありませんが「竹林白鶴」の屏風を併せ、これらの金屏風に囲まれた展示室は明るくて、華やかで、落ち着きもあり、とても居心地の良い空間でした。

菊花は花びらを厚めに塗り、立体感のある油彩画のような筆触で「技巧派」と呼ばれた櫻谷ならではの作品だと感じました。

 

次の「『写生派』先人絵師たちと櫻谷」では円山応挙・応瑞の親子の作品や岸連山らの作品と櫻谷の作品が並び展示されています。

展覧会の解説に、同じ写生の円山・四条派でも筆数を足してリアルに迫る「足し算」の円山派と筆数引く「引き算」の四条派があるという説明が分かりやすく興味深かったです。さて、櫻谷はどっち?(展覧会を見る限り「引き算」派でした)

 

最後は得意の動物画から一枚

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木島櫻谷「秋野弧鹿(しゅうやころく)」大正7年(1918) ※ 部分

 

おしりのフワッとした白い毛、振り向く鹿の眼も優しく、どことなく人間味を感じます。

 

このほかにも数々の動物画、その源である「生写し」の写生帖などがありましたが、そちらは、ぜひとも展覧会場で

 

ということで、展覧会場を後にしました。

 

ミュージアムショップでは絵はがきやグッズ、櫻谷の画集なども売っています。今回は絵はがきを買いました。

 

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カフェもあります

 

帰りの六本木一丁目の駅に向かって

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3. さいごに

泉屋博古館東京さんで木島櫻谷展を初めて見てから、何度か櫻谷展を見に来ています。写生帖から見て取れる「生写し」へのこだわり。そこから作品が生まれたとき、動物たちの息遣いやぬくもり、花々の間を流れる風までも感じられるような作品に癒されています。これからも櫻谷展を楽しみにしています。

 

本展の巡回情報は次の通りです。

【巡回情報】

本展の巡回はありません。

 

関連リンクです。

2024年の展覧会情報はこちら

www.suki-kore.tokyo

  ということで、今回は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次もよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

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(こちらは家の近くのつつじ。GWもそろそろ終わですね・・・)