よろコンです。
今日は、日本民藝館の棟方志功展シリーズ完結編です。
何度見ても民藝館で見る志功は味わい深い。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)

(緑に埋もれる)
======
☆所蔵作品一挙公開
棟方志功展III 神仏のかたち
@日本民藝館(駒場東大前) ~11/5(水)まで
○開館時間=10:00~17:00
※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=月曜日
○入館料=一般当日1,500円、大学・高校生800円、中学生以下無料
○展示替え=なし
○鑑賞日時と時間=2025/10/13(月・祝) 15:15~、70分
○混雑=多くの方がいますが、混雑はしていません。ゆっくり見られました。
○写真撮影:大展示室の壁付ケースの一面のみ撮影可能です。それ以外はNGです。


(ポスターの「基督の柵(茶韻十二ヵ月板画柵)」(1956年))
○展示構成
-章立てはありません。
志功作品の展示と併せて民藝の作品の展示もあります。
○レポート
・棟方志功没後50年記念展の第三弾(完結編)
・昭和11年、柳宗悦は国画会で棟方志功と出会いました。その時の棟方の出品作「大和美し」に感銘を受けた柳。京都の陶芸家・河井寛次郎にこんな電報を打ちました。
「バケモノガデタ スグコイ」(化け物が出た すぐ来い)
作品は即買い上げ。これを機に二人の交流が始まり、棟方は柳を生涯、師と仰ぎます。
テレ東さんの「新美の巨人たち」で、柳を蔦重になぞらえ稀代のプロデューサーと紹介されていました。その通りだなぁ、と思いましたが、その中でも、トップスターは棟方志功と言えるのではないでしょうか。(私的には^^;)
棟方志功没後50年は民藝誕生100年の年。日本民藝館の今年の大規模企画展。ここに完結です。
それでは大展示室壁付ケースの作品です。
「東北経鬼門譜」1937年




棟方は柳の勧めで神仏を描くようになったとか。力強い線と独特の造形に神々しさが宿ります。
「二菩薩釈迦十大弟子」1939年

(左から右へ)












私が棟方志功と聞いて最初に思い出すのはこの作品。1956年、日本人初のヴェネツィア・ビエンナーレ国際版画大賞受賞作。「世界のムナカタ」誕生の記念碑
「般若心経経文板画柵」1960年

体調を崩した柳が棟方に依頼した般若心経。筆とは違った力強さを感じます。アメリカにいる棟方に何度も催促をして完成を待ちわびた柳はこの作品を見届けた翌年生涯を閉じます。享年72歳。
ちなみに棟方志功が亡くなったのは1975年で師と同じ72歳。何か不思議なつながりを感じます。
棟方志功展三部作。これにて完結
日本民藝館を後にします。

最後に関連リンクです。
【展覧会Log】7/21(月):棟方志功展 I 言葉のちから@日本民藝館(2025/7/24記述) - すきコレ
棟方志功展I「言葉のちから」
【展覧会Log】8/23(土):棟方志功展 II 敬愛のしるし@日本民藝館(2025/9/1UP) - すきコレ
棟方志功展II「敬愛のしるし」
津軽・みちのく一人旅(1日目)・雨のち晴れ(2022/11/06) - よろこんで!**してみました。
今は閉館してしまった棟方志功の地元・青森の棟方志功記念館に行った時の話(最後に少しだけ触れてます)
======
ということで今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

(駒場東大前駅へ。帰ります)