今月も展覧会に行きたい!よろコンです
寒暖の差が激しい日が続きます。夏と晩秋を行ったり来たりのような。
それでも「芸術の秋」
気候の変化にもめげず、今月も展覧会に行きたいと思います。
今回も注目の展覧会が目白押しですがキーワードは「国宝」かなぁ・・・
ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)
なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。
【今月の展覧会】
1. 情報源
・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック
・東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape
・ちらしミュージアム(iPhoneアプリ)
に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。
(上野のこの方々に会うのも抽選ではなくなったよう)
2. 気になる展覧会
(1) 今月開催中・開催予定の展覧会
・キーワード「国宝」
国宝が展示されている展覧会から
☆東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」@上野・東京国立博物館 10/18 -12/11(日時予約制、会期中一部展示替えあり)
東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」
※ トーハク150年の歴史、国宝89件一挙公開。リンクしている特設サイトから作品を確認できます。
☆静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念「響きあう名宝 -曜変・琳派のかがやき-」@東京(丸の内)・静嘉堂文庫美術館 開催中(10/1) -12/18(日時予約制、展示替えあり:前期~11/6・後期11/10~)
※ 静嘉堂文庫が重要文化財・明治生命館に移転し、国宝7件を一挙公開(前期7件すべて、後期は4件)。通期で展示される幻の器「曜変天目」は一見の価値あり!
☆特別展「大蒔絵展 -漆と金の千年物語」@三越前・三井記念美術館 開催中(10/1) -11/13(予約なし、展示替えあり:前期~10/23・後期10/25~)
※ 春にリニューアルオープンした三井記念美術館。今回はMOA美術館、徳川美術館との共同開催。3会場合計で国宝25件、重文51件を展示。三井記念美術館では国宝7件、重文32件。徳川美術館の国宝・源氏物語絵巻からも宿木一の展示は終わりましたが(10/1-9)、柏木一は10/25-30の展示。現代の蒔絵として人間国宝の作品展示もあるようです。
・展覧会いろいろ
国宝以外にもいろいろ目白押しです。
☆「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」@茅ヶ崎・茅ヶ崎市美術館 開催中(9/10)-11/6
※ 新版画展。版元・渡邊庄三郎に焦点
☆「新版画 進化系UKIYO-Eの美」@千葉・千葉市美術館 開催中(9/14) -11/3
https://www.ccma-net.jp/wp-content/uploads/2022/08/ShinHanga_flyer.pdf
※ こちらも新版画展
☆「美をつくし - 大阪市立美術館コレクション」@六本木・サントリー美術館 開催中(9/14) -11/13(一部展示替えあり)
※ 大阪市立美術館の名品が六本木に。数々の重要文化財、重要美術品を展示
☆「アーツ・アンド・クラフツとデザイン -ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」@東府中・府中市美術館 開催中(9/23)-12/4
アーツ・アンド・クラフツとデザイン - ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで
※ アーツ・アンド・クラフツの代表格ウィリアム・モリス、アメリカのフランク・ロイド・ライトまで。美しく丁寧な生活を!
☆「【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳」@恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中(10/6) -12/4(日時予約優先、一部展示替えあり:前期~11/6・後期11/8~)
※ 「西の栖鳳、東の大観」近代京都画壇の中心、動物を描けばその体臭までも表すと言われた竹内栖鳳展。「班猫」(重文)も展示されます。
☆「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」@上野・国立西洋美術館 開催中(10/8) -2022/1/22(日時予約制)
※ 日本初公開のピカソ作品35点。約半数がピカソ作品とのこと。このほかパウル・クレー、アンリ・マティス等、20世紀巨匠の作品で構成された展覧会
☆「展覧会 岡本太郎」@上野・東京都美術館 10/18 -12/28(日時予約制)
※「本職?人間だ。」史上最大のTARO展。期待大です。
(2) 展覧会ミニ・レポート
☆特別展「日本美術をひも解く - 皇室、美の玉手箱」後期展示@上野・東京藝術大学大学美術館 終了
特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」/2022年8月6日(土)~9月25日(日)/東京藝術大学大学美術館
※9/11(日) 訪問。前期の狩野永徳「唐獅子図屏風」の迫力、後期の伊藤若冲「動植綵絵」の鮮やかさ、奇想な構図の印象が強かったですが、教科書で見た蒙古襲来絵詞や高村光雲の鹿にも目を引かれました。アールデコ調の兎も秀逸。見どころ満載な展覧会でした。
☆沖縄本土復帰50周年「名嘉ボクネン展 ~思えるままに~」@東京(有楽町)・相田みつを美術館 終了
https://www.mitsuo.co.jp/museum/exhibition/pdf/chirashi220722.pdf
※ 9/17(土) 訪問。鮮やかで生命力あふれる木版画の数々。詳細はこちらのリンクを
【展覧会】名嘉ボクネン展@東京(丸の内)・相田みつを美術館のレポート(2022/9/17 鑑賞) - すきコレ
【開催中】☆「仙厓のすべて」@有楽町・出光美術館 開催中 -10/16(日時指定予約制)
※ 9/17(土) 訪問。仙厓さんのゆるキャラな絵に添えられた禅の深い教え。しかしながら、もともとの絵の腕は確かで、だからこそ描けるヘタウマな世界なのだということがこの展覧会でわかりました。絵を学んでいた頃の作品から、書、断筆宣言をした絵まで、仙厓さんの生涯にわたる作品をたどれる展覧会だと思います。作品の解説や禅の教えを読む時間も考慮して、時間に余裕をもって見に行った方がより楽しめると思います。(2時間くらい見るつもりで良いかも)
仙厓さん、私、これからもついていきます。
☆「シアトル→パリ 田中保とその時代」@北浦和・埼玉県立近代美術館 終了
2022.7.16 - 10.2 シアトル→パリ 田中保とその時代 - 埼玉県立近代美術館 The Museum of Modern Art, Saitama
※ 9/25(日) 訪問。18歳で移民としてシアトルに渡り、絵を学び、画家の地位を確立するも抽象絵画を描くようになると、批評家からは批判を浴びるように。そんな中、評価してくれた美術批評家のルイーズ・ゲブハード・カンと国際結婚すると、今度は異人種の結婚がスキャンダルに。1920年、活躍の場をパリに移し、個展やサロン出品などで名声を上げるものの、海外で画家となった田中は日本画壇に受け入れられず、パリの日本人美術家とも溝が・・・
その後、1970年代に作品がまとめて紹介されたことで国内でも再評価されるようになりましたが、まだまだ謎が多い田中保。これからも注目したい画家です。
田中保「黒いドレスの腰かけている女」1920-30
【開催中】☆「日本の中のマネ -出会い、120年のイメージ-」@中村橋・練馬区立美術館 開催中 -11/3
日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ― | 展覧会 | 練馬区立美術館
※ 10/9(日) 訪問。マネは印象派の画家?そうとも言えるような、言えないような。日本ではモネやルノアールなどの作品は多数の美術館・個人の方が所蔵されていますが、マネは結構少ない。だれもが知っているようで知らないマネの世界を読み解く展覧会。最初はマネと同時代の印象派の作品、その後は日本に存在するマネの作品、そしてマネから影響を受けた日本人洋画家の作品、最後は現代芸術家・森村泰昌と福田美蘭のマネをモチーフにした作品と多角的にマネを捉えていきます。一つ一つの作品解説がかなり充実しているので、じっくり読むのであれば時間の余裕があった方が良いです(2時間くらいは見た方が良いかな)
(福田美蘭の作品から。だれが見ている?)
【番外】☆東京国立博物館 黒田記念館
※ 9/11(日)訪問。東京藝術大学大学美術館に行く前に久々、寄りました。
今月10/25~11/6は黒田の代表作「湖畔」「読書」「舞妓」「智・感・情」を展示した特別室が開室されます。
黒田清輝「逍遥」1895(明治28)
ということで、今月はこのへんで。
3. さいごに
今月は年末に向けて注目の展覧会が開催されます。もちろん国宝が並ぶ展覧会も見に行きたいですが、仙厓さんのようなほっこりする展覧会も良いなぁと思います。今月も、いろいろと行ってきたいと思います。
ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?
さいごに関連リンクです。
先ほどもリンクしましたが・・・
埼玉県立近代美術館に行った時のブログです。田中保作品も
黒田記念館の特別室のはなし
それでは、遅くなりましたが今回の通信は終了です。次回ですが、11月上旬は旅行に出かける予定でして、12月の予定です。(あくまで予定です^^;)
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。
※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。
(仙厓さんの絵と同じく福が来そう)