よろコンです。
今日は6/15(日)に行った府中市美術館で開催中、橋口五葉の展覧会です。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(本展は撮影NGのため以前の展覧会で撮影OKだった作品の写真を掲載しています)
(「美しい本を出すのはうれしい」by 漱石)
(1) 橋口五葉のデザイン世界@府中市美術館(7/13(日)まで)
・6/15(日) 15:15頃~コレクション展と併せて約90分間 鑑賞
・橋口五葉は1881(明治14)年、鹿児島市生まれ。当初日本画の橋本雅邦に入門するも同郷の黒田清輝の勧めで洋画に転向。兄を介して夏目漱石と知り合い、あの「吾輩ハ猫デアル」の装幀を手掛けます。スティーヴ・ジョブズも愛した新版画の作品が有名ですが、それ以外のジャンルでも活躍した橋口五葉ワールドに浸れる展覧会でした。
・展覧会の前半は「吾輩ハ猫デアル」をはじめとした漱石作品や泉鏡花、ツルゲーネフ等の作品を彩る「装幀」、俳句雑誌「ホトトギス」に掲載された「挿絵」と本にまつわる作品を中心に展示されています。
・後半は日本画から洋画と学んだ五葉の描く絵画やポスター等の作品、最後は新版画の作品という展示構成でした。
・私の行った6/15までが前期展示、6/17から後期展示となり、一部作品は展示替えされています。(展覧会ページにリンクのある作品リストをご確認ください)
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/Hashiguchi_Goyo.files/goyo_list.pdf
(↑作品リスト)
・本展覧会自体は撮影NGでしたが、以前に訪れた展覧会で撮影OKだった作品から本展でも展示されていた作品を掲載します。
「化粧の女」1918(大正7)年
五葉は衰退する浮世絵を復興させようとした浮世絵研究仲間の版元・渡邊庄三郎と組んで作品を出した日本初の新版画作家でもあります。
6/14(土)に見たトーハク蔦重展と併せて展示のあった新版画コーナーから
「浴後の女」1920(大正9)年
五葉は別府を訪れた際、女性のスケッチなどを重ねたそうです。
こちらは2021年8月に行った町田市立国際版画美術館のミニ展示室「浮世絵モダーン 橋口五葉と伊藤深水を中心に」から(以降の作品も同様)
「髪梳ける女」1920(大正9)年
こちらが新版画好きのジョブズも愛し、初代Macの画面に映し出された女性
「耶馬渓」1918(大正7)年
大分の新日本三景のひとつである耶馬渓。五葉も奇岩の景色に魅せられたようです。
ちなみに実際に耶馬渓に行った時の写真です。ご参考まで
美術館のデコレーションは五葉の装幀から
(美術館から見上げる夏の空)
ということで今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
(暑いけど紫陽花の季節)