よろコンです。
今日は8/3(日)の午後、小金井の歯医者さんに行った後、新宿まで足を伸ばした展覧会。
今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)

(美術館のフォトスポット)
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☆ 大正イマジュリィの世界
-デザインとイラストレーションの青春1900s-1930s
@ SOMPO美術館(新宿) 開催中~8/31(日)まで
○開館時間=10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=月曜日(8/11は開館、8/12代休)
○入館料=一般当日1,500円(ネットでの事前購入は当日購入でも1,400円と-100円 )
○展示替え=なし
○鑑賞日時と時間=8/3(日) 14:50~、70分
○混雑=混雑とまでは言いませんが、日曜の午後、けっこう多くの方が見に来られていました。
○写真撮影:展示室5F、3Fは一部撮影可能、4FはNGでした。(写真は後掲)

○展示構成
-第I部 新しい芸術と抒情 SectionⅠ. Art Nouveau and Lyricism [@5F展示室]
① 藤島 武二 (Fujishima Takeji 1867-1943)
② 杉浦 非水 (Sugiura Hisui 1876-1965)
③ 橋口 五葉 (Hashiguchi Goyo 1881-1921)
④ 浮世絵のイマジュリィ (Imagery of Ukiyo-e)
⑤ 竹久 夢二 (Takehisa Yumeji 1884-1934)
-第Ⅱ部 さまざまな意匠 SectionⅡ. Varying Creative Designs [@4F展示室]
⑥ 坂本 繁二郎 (Sakamoto Hanjiro 1882-1969)
⑦ エラン・ヴィタルのイマジュリィ (Imagery of Élan Vital)
⑧ 岸田 劉生 (Kishida Ryusei 1891-1929)
⑨ 広川 松五郎 (Hirokawa Matsugoro 1889-1952)
⑩ 子ども・乙女のイマジュリィ (Imagery of Children and Maidens)
⑪ 高畠 華宵 (Takabatake Kasho 1888-1966)
⑫ 怪奇美のイマジュリィ (Imagery of the Grotesque)
⑬ 橘 小夢 (Tachibana Sayume 1892-1970)
⑭ 震災のイマジュリィ (Imagery of Earthquakes)
⑮ 蕗谷 虹児 (Fukiya Koji 1898-1979)
⑯ 京都アール・デコのイマジュリィ (Imagery of Kyoto Art Déco)
⑰ 小林 かいち (Kobayashi Kaichi 1896-1968)
-第Ⅲ部 流行と大衆の時代 SectionⅢ. Trend and the Age of the Masses [@3F展示室]
⑱ 尖端都市のイマジュリィ (Imagery of Modern Cities)
⑲ 大衆文化のイマジュリィ (Imagery of Popular Culture)
⑳ 古賀 春江 (Koga Harue 1895-1933)
㉑ 新興デザインのイマジュリィ (Emerging Design Imagery)
㉒ 東郷 青児 (Togo Seiji 1897-1978)
○レポート
「大正イマジュリィ」
あまり聞きなれない言葉です。「イマジュリィ」(imagerie)はフランス語で「ある時代やジャンルに特徴的なイメージ群」とのこと。大正期は西洋から新しい複製技術、印刷技術が日本に伝わり、雑誌・絵はがき・ポスターと「大正らしい」デザインやイラストレーションが花開きました。
藤島武二、橋口五葉、杉浦非水、竹久夢二、小村雪岱等々、大正を代表する作家の作品、橘小夢の幻想的・怪奇的作品、小林かいちの抒情的作品と数多くの作家やテーマを取り上げ、印刷物から時代の空気を感じとる、そんな展覧会でした。約330点の作品・資料に触れながら大正時代を散策して見ましょう。
それでは展覧会の様子です。
5Fの「第I部」から
藤島武二「晶子短歌全集 第1」1919(大正8)年
与謝野晶子の処女歌集「みだれ髪」の装丁・挿絵を担当した藤島武二は日本を代表する洋画家。「みだれ髪」ではミュシャなどにも通じるアール・ヌーヴォーのデザインを取り入れています。(これは「みだれ髪」ではありませんが、展覧会の展示にはあります)

杉浦非水「生さぬなか」右から上・中・下巻 1913(大正2)年
日本のグラフィックデザイナーの先駆け、杉浦非水の装丁。大胆な構図と色遣い。インパクトがあります。

橋口五葉「音楽」1905(明治38)年
「吾輩は猫である」の装丁を手掛けた橋口五葉。新版画の祖でもあります。

小村雪岱「三田村鳶魚 『大衆文芸評判記』 1933(昭和8)年
泉鏡花作品の装丁で有名な小村雪岱も装丁の世界で大活躍した画家です。
ここまでの一人一人で単独の回顧展が開催されそうな豪華な顔ぶれでした。
4Fは撮影NGなので、3Fの「第III部」から

斬新なデザインの着物と帯は大正~昭和初期の作品です。

東郷青児「パラソルさせる女」 1916(大正5)年
SOMPO美術館の礎を築いた東郷青児は装丁も手掛けています。
東郷青児の装丁
左から「柳澤健 『三鞭酒の泡』1934(昭和 9)年」と
「 徳田戯二 『一番美しく』 1930(昭和 5)年」
装丁など、大衆に身近な印刷物を通じて芸術を届けるという芸術家の心意気と矜持が、先端技術が入り始めた大正時代に溢れ出したことを感じられる展覧会でした。個人的には撮影はNGでしたが、小林かいちのさくら井屋(京都)絵封筒(大正末〜昭和初期)の作品も良かったです。
そしてSOMPO美術館の最後はこの作品

ゴッホの「ひまわり」
大正の意匠を集めた展覧会。何となく感じる懐かしさも心地良い展覧会でした。
最後に関連リンクです。
【展覧会Log】6/15(日):橋口五葉のデザイン世界@府中市美術館(2025/6/20記述) - すきコレ
本展でも紹介されていた橋口五葉の展覧会でした。
【展覧会Log】7/5(土):美人画競演、鰭崎英朋~上村松園(2025/7/11記述) - すきコレ
「最後の浮世絵師」鰭崎英朋も装丁で対象を生きた画家でした。
参考までに藤島武二と言えば、この作品
【作品・その5】藤島武二「黒扇」(1908-1909) 東京・アーティゾン美術館(2020/5/24記述) - すきコレ
2016年の武蔵野市立吉祥寺美術館の展覧会のWebで紹介されていた小林かいち作品
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ということで今回の展覧会Logは以上です。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。

(暑かったですねぇ。この日も。でも時間が早かったので、もう一つ見に行きました)