自称アート・レポーターこと、よろコンです。
本ブログでは過去に見た展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。
今回は、またまた板橋からこちら
2020 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 @ 西高島平・板橋区立美術館
のレポートです。
板橋区立美術館の毎年恒例、板橋区立美術館と言えばこれっ!といった展覧会。
今年はCOVID-19の影響を受け、この展覧会が作品の世界初公開の場に。
子どもから大人まで、誰でも楽しめて、思わぬ発見があるかもしれない、そんな展覧会です。
今回も、最後まで、お読みいただけますと幸いです。
【目次】
※ 以下の記述は展覧会、パンフ、図録、その他WEB上の資料などの説明を参照の上、記述しております。なお、作品の写真は購入した図録を撮影しています。
1. 展覧会概要
(1) どんな展覧会か
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展(ボローニャ展)
(展覧会図録より)
イタリア・ボローニャで毎年・春に開催される児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」、このブックフェアが主催する児童書のイラストレーション・コンクール。
今年は66か国、2,574組の作品が応募されました。その中から、75組の作品を選出。日本人在住作家5人を含め、24か国と地域の作品が含まれています。
板橋区立美術館での開催は40回目。
今年のボローニャ展。審査は1月半ばに終わるも、その後、COVID-19の脅威が。3月~5月にかけてイタリア全土がロックダウン。3/30~開催予定だったブックフェアは5/4~の開催に延期され、最終的には中止に。オンラインイベントへと変わりました。
日本も緊急事態宣言により美術館は休館に。第一会場であった西宮大谷記念美術館での開催はできませんでしたが、第二会場の板橋区立美術館の展覧会は開催に。
世界で初めてボローニャ展入選作品が公開される場となりました。
(2) 開催概要
・期間:2020/8/22(土) - 9/27(日) ※ 明日までです。
・時間:9:30 - 17:00 ※ 入館は閉館30分前まで。時間指定制ではありませんが、入館にマスクは必須、手の消毒も。
・会場:板橋区立美術館(西高島平)
※ 歩くなら都営三田線・西高島平から13分。東武東上線・成増、都営三田線・高島平からも1時間に1・2本バスも。パンフ裏面左下に時刻表があります。(ちょっと小さいですが)
美術館の前のリパーク(20分100円、入庫12時間500円、16台)他、近くに有料駐車場もあります。
・チケット:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
・作品数:?(入選作は75点なので、それくらい。情報を抑えていません。すみません)
・写真撮影:NGです。
・Webサイト:
(展覧会サイト)
(美術館サイト)
(美術館・外観)
左のフラッグのコメント。
「2年目です。これからというころなのに・・・(°_T)
さすが、板橋区立美術館
(入口です)
マスクです。
(3) パンフレット
(表面)
Mayumi Oonoさんのイラストです。
(見開き・左面)
(見開き・右面)
(裏面)
今回は、展覧会チケットも凝っています。
チケットを折ると
飛び出る絵本のように(分かりますかね^^;)
(4) 行くきっかけ
板橋区立美術館の展覧会「狩野派学習帳」を見たときに、今年も開催されることを知り、見に行くことにしました。今回で見に来るのは通算3回目くらいですかね。毎年の恒例にしたいと思います。実家に帰るついでに来れますので。
2. 展覧会の中へ
(1) 訪問日・混雑状況
訪問日:2020/9/22(火・祝) 雲り。14:30前到着
鑑賞時間:約70分くらい
混雑状況:結構、人はいました。お子さんも多かったですし、駐車場も車が多かったです。でも、作品は十分にゆっくり見られました。
では美術館に入ります。
(2) 展覧会の構成
会場は左の部屋、中央、右の部屋と流れて作品が展示されています。
なお、作品は一作家で5枚一組の作品が展示されます。物語一場面であったり、それぞれが独立した場面であったり。どの作品も、個性的です。
また、今年は出口手前の部屋で
特別展「視る」を越えて 触って「視る」ボローニャ展
という企画展示があります。ボローニャ展の作品を木で触って分かるようにしたり、イタリアの布などが貼られた絵本「さわる絵本」の展示があります。残念ながら、実際に触ることはできなかったのですが、視覚障害がある子たちが初めて「視る」絵本の世界。ここからどのような世界が広がっていくのかを想像すると、少しドキドキ、ワクワクするような感じです。
それでは、作品を見て行きましょう。
(3) 気になる作品
ここからは、単純にどこか気になる作品をどんどん掲載します。
すべて、購入した図録を撮影しました。
あきこ屋(日本) 「遠野物語」(柳田国男作)
「鳥御前(とりごぜん)と山の神:これは、ほんとの人ではないかもしれない、と鳥御前は思いました」
マーカー、カラー筆ペン
ミカエル・バルデッジヤ(イタリア)「オズの魔法使い」
上「旅の途中」、下「深い眠り」
パントーンフェルトペン、ペン、色鉛筆
マッテオ・ベルトン(イタリア)「ギルガメッシュと不死の秘密」
左「王座のギルガメッシュ」、右「エンリルの神殿にやってきたエンキドゥ」
デジタルメディア
キム・カウォン(韓国)「朝市」
上「魚に値段を付けます。」、下「せりが始まります。」
グアッシュ、オイルパステル、鉛筆
ラム・キンチョイ(香港)「未来を夢見て」
「卵と壁」
モノプリント、デジタルメディア
オ・セナ(韓国)「氷山」
1枚目)左上~右上~左下~右下+2枚目「一枚のティッシュはまるでひとかけらの氷山のようです」
デジタルメディア
エレーナ・レぺトゥール(ロシア)「友だちのほしかったアジッセイヤー」
「やっと会えたね!」
鉛筆、水彩
ジュンリー・ソング(アメリカ)「しっぽのある町の物語」
「ワン・オクロック・ジャンプ」
シルクスクリーン
ファン・クリストバル・ベラ=ヒル(スペイン)「街はだんだんよくなる」
「都会のオリンピック」
色鉛筆
本当にここでは紹介しきれない作品の数々。懐かしさを感じるものもあれば、新しさを感じるものも、中にはシュールなものまで、いろいろな作品が楽しめます。いろいろな作品に出会えて、とても気分転換になる展覧会でした。
そして、展覧会場を後にします。
(4) ミュージアムショップ
今回、販売エリアがありました。展覧会に展示された作家の絵本の数々や絵ハガキなどのグッズもあります。今回は図録(2,500円)を購入です。
(図録表紙)
(図録裏表紙)
3. さいごに
今年も無事、展覧会が開催されました。世界が一変してしまったかのようなCOVID-19の猛威。毎年、当たり前に行われていたことが次々と中止になり、再開のめども立たず・・・一時は、もう、あきらめるしかないのかと思いました。でも、徐々にこういう恒例の展覧会も開催され、うれしい限りです。きっと、これまで見られることのなかった作品たちも、ようやく公開の場を得て本来の魅力を取り戻したのではないでしょうか?
板橋では明日までですが、これから巡回展もあるようなので、近くにいらっしゃる方、是非、見てみてください。
【巡回先】
・三重県:四日市市立博物館 2020/10/3(土)~11/1(日)
・石川県:七尾美術館 2020/11/6(金)~12/13(日)
・群馬県:太田市美術館 2021/1/5(土)~1/24(日)
ちなみに板橋区立美術館の次の展覧会も絵本
「だれも知らないレオ・レオーニ展」202010/24(土)~2021/1/11(月・祝)
あの「スイミー」で有名なレオ・レオーニ。その作品が板橋区立美術館に大量寄贈決定。多数の初公開作品もあるようなので、また見に行きたいと思います。
それでは、関連リンクです。
去年のボローニャ展
板橋区立美術館の前の展覧会www.suki-kore.tokyo
今回のレポートは以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次のレポートもよろしくお願いいたします。
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(この朝、実家で咲いていた朝顔。今年見るのは最後かも。ゆく夏を惜しんで・・・)