すきコレ

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【展覧会Log】9/28(日) :幕末土佐の天才絵師 絵金@サントリー美術館(六本木)のレポート(2025/10/15UP)

よろコンです。

 

今日は少し経ちましたが9/28(日)、六本木アートナイト開催中だったサントリー美術館の絵金展です。

今回も、あとから「あの時、こんな展覧会に行っていたんだなぁ」と自分が思い出すためのメモということで、よろしくお願いします。(このブログでは撮影OKだった作品の写真を掲載しています)

 

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(六本木駅から地上に出たら遠野の舞)

 

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☆幕末土佐の天才絵師
   絵 

   @ サントリー美術館(六本木) 開催中~11/3(月・祝)まで

 

幕末土佐の天才絵師 絵金 サントリー美術館

 

サントリー美術館

 

 

○開館時間=10:00~18:00 毎週金曜日は20:00まで開館(11/1(土)、11/2(日)も20:00まで)
   ※ 入館は閉館30分前まで
○休館日=火曜日(10/28は18:00まで開館)
○入館料=一般当日1,800円、大学生1,200円、高校生1,000円、中学生以下無料
○出展数=約100点
○展示替え=一部展示替えあり(前期~10/6、後期10/8~)
   ※ 行ったときは前期でしたが、現在は後期です。


○鑑賞日時と時間=9/28(日) 15:30~、約120分
   ※ 解説の絵に描かれた芝居の筋を読んでいくと、けっこう時間がかかります
○混雑=人は多いですが混雑はしていません。ゆっくり見られました。
○写真撮影:4Fから3F展示室に降りた第2展示室「第2章 高知の夏祭り」は撮影OKでそれ以外はNGでした。

 

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(それでは展覧会の会場へ)


○展示構成

   第1章 絵金の芝居絵屏風
   第2章 高知の夏祭り
   第3章 絵金と周辺の絵師たち

 

○レポート

絵金は文化9年(1812)に高知城下で生まれ、その名は「絵師の金蔵さん」の愛称・略称で本人は一度も名乗ったことがないとか。幼少より画才があり、18歳のときに江戸にのぼり駿河台狩野派で土佐藩御用絵師の前村洞和の下、3年間修業したとのこと。帰郷後は土佐藩家老の御用絵師と町人から大出世を遂げるも、33歳の頃、その身分をはく奪され、城下を追放されます。贋作事件に巻き込まれたという説もありますが、その真相は不明のまま・・・
その後も多くの弟子たちと多くの作品を残します。特に有名なのは赤岡(現香南市赤岡町)の北、須留田八幡宮の神祭に奉納された芝居絵屏風で、今回の展覧会でも多数展示されています。明治9年(1876)、数え65歳で亡くなりました。

この展覧会では、実際の高知のお祭(須留田八幡宮神祭、土佐赤岡絵金祭)で絵馬台に屏風絵を展示する姿を再現。さらにロウソクの灯に揺らめく絵馬提灯も展示されています。地元・高知での絵金の鑑賞スタイルを楽しむことができます。

個人的には初めて絵金の絵を目にしたのが2020年6月20日。今は大規模改修工事中で休館中の両国の江戸博の展覧会「奇才 -江戸絵画の冒険者たち-」で、その迫真の場面に宿る美しさに魅了されました。今回、東京の美術館では初の大規模展で再会です。

 

それでは「狂おしいほど美しい」作品が並ぶ「高知の夏祭り」世界へ

(若干、過激なシーンもありますが、芝居絵として見ていただき、ご容赦ください)

 

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(第2章 高知の夏祭りの会場。こちらのみ撮影OKでした)

 

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香美市土佐山田町の八王子宮の夏祭りで組まれる「手長足長絵馬台」


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「芦屋道満大内鑑 葛の葉子別れ」(あしやどうまんおおうちかがみ くずのはこわかれ)

 

安倍保名(あべのやすな)が助けたキツネが恩返しのため葛の葉姫に化けて安倍保名の世話をし、二人の間に子供もできたが、ある時、キツネだとバレてその場を去るシーン。
その子どもこそ、後の安倍晴明というお話し


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「由良湊千軒長者」(ゆらのみなとせんげんちょうじゃ)

 

安寿姫と厨子王の人買い鐔を素材とした物語。父亡きあと、悪商人にかどわかされ、丹後国由良湊に売られ、日々辛い仕事をさせられているシーンとのこと


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左はご存知忠臣蔵「仮名手本忠臣蔵 判官切腹」

 

こちらは絵馬提灯
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同じく忠臣蔵「図太平記実録代忠臣蔵大序(垣間見)」

 

塩冶判官の妻・顔世御前を横恋慕しようとする高師直が湯上りの素顔を見てさらに思いを寄せた場面

 

ということで、ほんの少しだけですが、展覧会の様子でした。

絵金さんの絵、にらみの瞳がかなり極端に寄ったり離れたりしているなぁ、と思いましたが、これが表情を際立たせ、赤と緑と黒が効果的に画面を大きく構成し、そこに登場人物の役割などに応じて黄と青が絡み合う、その関係性が躍動感、緊張感を生み、さらに美しさも宿る秘訣かなぁ、なんて思いながら、見ていました。今回も、やっぱり引き込まれました。

 

ということで、展覧会を後にします。

 

  さて、この日は9/26(金)-28(日)に開催されていた

六本木アートナイト2025

の最終日。

展覧会後、東京ミッドタウンを散策したので、その時の様子を少しご紹介

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東京ミッドタウンの他にも、六本木ヒルズや国立新美術館、さらには六本木の街中といろいろなイベントがあり、東京ミッドタウンでも、結構このチラシを手に廻っている人を見かけました。

f:id:YoroCon:20251009001913j:image最初の舞の写真は「都市で祭は可能か vol.3 『シシになる』」の演舞

岩手県指定無形文化財、遠野の「早池峰しし踊り」

 

先ほどの絵金展の関連イベントでは1Fで展示されていた「絵金ナイト」

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この絵は複製です。夜にロウソクの灯で絵金さんの絵を楽しむ再現展示

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「伊達競阿国戯場 累」(だてくらべおくにかぶき かさね」

 

さらに1F入口付近

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小林万里子「世界の心臓」

 

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(絵から出て来たうさぎ)

 

ここからは、プサン出身、ソウルを拠点に活動中のイム・ジビンの作品

 

屋外の21_21 DESIGN SIGHTの近く

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「EVERYWHERE」

 

再び、ミッドタウン内

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「JOY」

 

再び屋外

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「あなたは一人じゃない」

その前では

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JAZZ尺八・小林鈴勘さんのミニライブでした。

こちらを聴いて帰りました。

 

最後は
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「HELLO」

 

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ということで今回の展覧会Logは以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また次回もよろしくお願いします。

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(楽しい日曜日でした)