ただのアート好き、よろコンです。
本ブログでは過去に見た展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。
今回は、板橋の夏恒例のこちら
2021イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 @ 西高島平・板橋区立美術館
のレポートです。
板橋区立美術館の毎年恒例の展覧会。新人作家の登竜門。今年もCOVID-19の影響を受け、現地での開催は中止となりましたが、個性豊かな作品が集まりました。子どもも大人も絵本の世界に「入り浸る」、そんな展覧会です。
今年は最近、板橋区立美術館に寄贈された「スイミー」でおなじみのレオ・レオーニ作品の展示もあります。
今回も、最後まで、お読みいただけますと幸いです。
【目次】
※ 以下の記述は展覧会、パンフ、図録、その他WEB上の資料などの説明を参照の上、記述しております。なお、作品の写真は購入した図録を撮影しています。
1. 展覧会概要
(1) どんな展覧会か
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展(ボローニャ展)
イタリア・ボローニャで毎年・春に開催される児童書専門の見本市
「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」
残念ながらブックフェアはCOVID-19の影響で2年連続の現地開催中止。オンラインでのイベント開催となりました。さらに、今年はコンクールも初のオンライン審査を実施。絵本の世界、いろいろと試行しながら今の時代の中、前に進んでいます。そして、毎年入れ替わる5つの国からの審査員の一人に板橋区立美術館・館長の松井希代子さんが選ばれました。
68か国3,235組の応募作品の中から、23か国76組の作品が展示されています。
(美術館内のボローニャの紹介。私はボロネーゼが大好きです。行ったことはないけど(^^;))
(2) 開催概要
・期間:2021/7/17(土) - 8/15(日)
・時間:9:30 - 17:00 ※ 入館は閉館30分前まで。時間指定制ではありませんが、入館にマスクは必須、手の消毒も。
・会場:板橋区立美術館(西高島平)
※ 歩くなら都営三田線・西高島平から13分。東武東上線・成増、都営三田線・高島平からも1時間に1・2本バスも。私は今回も車で行きました。美術館前のリパーク(20分100円、入庫12時間500円、16台)利用。
・チケット:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
・作品数:76作品+レオ・レオーニ作品
・写真撮影:NGです。
・Webサイト:
(展覧会サイト)
(美術館サイト)
(美術館・外観)
フラッグのコメント。それではこれから「入り浸り」ます。
(入口)
(3) パンフレット
(表面)
(見開き・左ページ)
(見開き・右ページ)
イベント多数です。
(裏面)
(4) 行くきっかけ
毎年恒例なので、都合がつけば見に来ています。
今年は実家で母お手製のおはぎをもらうついでに来ました。
2. 展覧会の中へ
(1) 訪問日・混雑状況
訪問日:2021/7/18(日) 晴れ。暑い(^^;)。12:00前到着
鑑賞時間:約60分くらい
混雑状況:まだ、会期が始まったばかりでしたので、あまり多くはありませんでした。ゆっくり見られます。
では美術館に入ります。
(2) 展覧会の構成
会場の入口入ってすぐにレオ・レオーニ作品の展示室。
その後、絵本の展示へと続いていきます。
それでは、早速、作品を見て行きましょう。
(3) 気になる作品
気になる作品、どんどん掲載します。
すべて、購入した図録を撮影しました。写真はゆがんでいてごめんなさい。
絵本を見ている気分で見てください(^^;)
アンナ・アパリシオ・カタラ(スペイン) 「ウーゴはねむれない」
デジタルメディア
明るく元気で勢いのある感じが好きです。
ロレンツォ・バルトリッチ(イタリア)「紙人間」
ジオラマ、コラージュ、アクリル、写真
今年、こういういろいろな素材を使って作ったものを写真に撮るという手法の作品が何点かあったのが特徴的だなぁという印象を受けました。面白い表現ですよね。
ガブリエラ・ブリン(アルゼンチン)「やさいはみんな」
デジタルメディア
上は左「豆はもんくばかり」 、右「豆はいうことをきくゾウがほしい」
下は「キュウリはいつも『いやだ!』という」
絵といい、タイトルといい、とにかく今回の私の「気になる」ナンバー1でした。
読んでみたい。
アンナ・デスニツカヤ(ロシア)「シベリア鉄道の町」
ペン、水彩、デジタルメディア
ここは「カンスク」。寒そうですが、町の感じが良いですね。
マリー・ノエル・オルヴァット(フランス)「ぐるん ぐるん」
布、ドローイング、刺繍
きりんから猫、さらにほかの動物たちに毛糸がつながっていきます。
そして最後は
いわさき 智沙(日本)「愛犬といっしょに」
粘土、アクリル、色鉛筆、デジタルメディア
粘土だからこそ出るこの「味」。良いですよね。
今回も本当にここでは紹介しきれない作品の数々。
今回は作品の中でも紹介した表現方法に工夫があるものが印象に残りました。あとイランの作家の作品が多かったようにも思います。私がそう思っただけかもしれませんが・・・(^^;)
さて、図録にあった審査員マリア・ルッソさんの言葉をここでご紹介。
「入選する作品の条件」として挙げられていたのが
・・・選ばれるべき作品には、驚きと喜びが必要です。そこには「本気の遊び」とでもいうべき感性があり、アーティストが心から制作を楽しんでいるのが分かります・・・
そして、それがアーティストの情熱となって、我々に伝わってきます。(これも、マリア・ルッソさんの言葉から。
「本気の遊び」でできた絵本。やっぱり絵本はいつ見ても良いですねぇ。
それでは、展覧会場を出ます。
(4) ミュージアムショップ
今回も、販売エリアがありました。展覧会に展示された作家の絵本の数々や絵ハガキなどのグッズもあります。今年も図録(2,500円)を購入です。
(図録表紙)
(図録裏表紙)
3. さいごに
今回はさいごに板橋区内で開催されているコラボ企画をご紹介。
(美術館内のポスター)
(パンフ)
美術館に置いてあったギャラリーの絵はがき
東武東上線のときわ台駅から
オオノ・マユミ展「蝶々、日々花々」@杜のまちや 8/1~8/9
ときわ台駅すぐそばの天祖神社が設立した「町のいえ」とのこと。天祖神社も駅近ですが、緑の森が気持ちいいところです。
渡辺美智雄展「ボローニャに会いに」@cafe arica 7/17~8/15
同じく東上線の下赤塚駅、地下鉄有楽町線だと地下鉄赤塚駅から。
むらかみひとみ ちいさな版画展「サーカス」@イタリアごはんとおやつcurari 7/17~8/28
板橋からいちばん近い大都会・池袋駅(私の紹介がダサい^^;)
名司生展「はなごよみ」@B-gallery 8/3~8/15
地元・上板橋に今年3月オープンの板橋区立中央図書館でも
「ボローニャ・ブックフェア in いたばし 世界の絵本展」 8/14~8/29
が開催されます。
いたばし絵本プロジェクト(勝手に命名)、絵本でどんどん素敵なまちになってくれるとうれしいです。
絵本展は板橋のあと、全国を巡回します。今年は静岡県浜松市にも巡回するようなので、近くにいらっしゃる方、是非、見てみてください。
【巡回先】
・兵庫県:西宮市大谷記念美術館 2021/8/21(土)~9/26(日)
・静岡県:浜松市美術館 2021/10/2(土)~10/31(日)
・石川県:石川県七尾美術館 2020/11/6(土)~12/12(日)
・群馬県:太田市美術館・図書館 2021/12/18(土)~2022/1/23(日)
それでは、関連リンクです。
過去のボローニャ展
板橋区立美術館の前の展覧会
www.yorocon46.com(ホキ美術館、千葉市美術館の展覧会と一緒に。板橋は「かけじく」でした)
今回のレポートは以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また、次のレポートもよろしくお願いいたします。
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(外は暑い)