すきコレ

好きなものをコレクションする。そんなコンセプトのブログです。旅にアートに、それからそれから...

2024年の展覧会通信(2024/1/8)

よろコンです

今年もよろしくお願いいたします

能登半島の大地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

昨日は春の七草、今日は成人の日ということで、いよいよ今年も本格始動

今週のお題「2024年にやりたいこと」

年の初め、このブログで一年の予定を考えたいと思います(^^;)

今年も見に行きたい展覧会が目白押し。自分のためにこのブログで少し整理させていただきます。少しばかりお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

なお、すでに開催中の展覧会で見て来たものは最後に少しご紹介させていただきます。

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトです。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

ちなみに今年も参考にしたのは

2024 美術展80ハンドブック

(日経トレンディ2024年1月号増刊「日経おとなのOFF 2024年絶対に見逃せない美術展」付録)

です。

日経トレンディ1月号臨時増刊 日経おとなのOFF 2024年 絶対見逃せない美術展|日経TRENDY

 

それでは、今年開催の展覧会から(リンクはすべて美術館のURLです)

 

☆「癒しの日本美術 -ほのぼの若冲・なごみの土牛-」@恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中 - 2/4

日本画の専門美術館 山種美術館(Yamatane Museum of Art)

 

☆「奈良美智:The Beginning Place ここから」@青森・青森県立美術館 開催中 - 2/25

青森県立美術館

※ きっと今回は見に行けないでしょうが、またいつか行きたい。(と言うか、二年前に行ったときは閉館中でした・・・リベンジを^^;)

 

☆「キース・へリング展 アートをストリートへ」@六本木・森アーツセンターギャラリー 開催中 - 2/25

森アーツセンターギャラリー - MORI ARTS CENTER GALLERY

※ 巡回:兵庫県立美術館(4/27~6/23)

 

☆「マリー・ローランサン -時代をうつす眼」@京橋・アーティゾン美術館 開催中 - 3/3

アーティゾン美術館 Artizon Museum, Tokyo

※ 昨年はBunkamuraで展覧会がありましたマリー・ローランサン。さて、アーティゾンの展覧会はいかに

 

☆「開館記念展 皇室のみやび -受け継ぐ美-」@大手町・皇居三の丸尚蔵館 開催中 - 6/23

皇居三の丸尚蔵館 The Museum of the Imperial Collections, Sannomaru Shozokan

※ 期毎に展示替えあり。二期開催中、四期まで。個人的には四期の動植綵絵、唐獅子図屏風に注目

 

☆「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 -機械時代のアートとデザイン」@箱根・ポーラ美術館 開催中 - 5/19

ポーラ美術館

 

☆「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」@千葉・千葉市美術館 開催中(1/6) - 3/3

千葉市美術館

※ 美人画の中ではこの人の美人画がいちばんのタイプかも

 

☆「建立900年 特別展 中尊寺金色堂」@上野・東京国立博物館 1/23 - 4/14

東京国立博物館 - Tokyo National Museum

 

☆「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」@上野・東京都美術館 1/27 - 4/7

https://www.tobikan.jp/

※ 巡回:郡山市立美術館(4/20~6/23)、東京富士美術館(7/6~9/29)、あべのハルカス美術館(10/12~1/5)

 

☆「マティス 自由なフォルム」@乃木坂・国立新美術館 2/14 - 5/27

国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

※ こちらも昨年の東京都美術館とは違った展示に興味津々

 

☆「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」@西高島平・板橋区立美術館 3/2 - 4/14

板橋区立美術館

※ 巡回:2/4までは京都文化博物館で開催中。三重県立美術館(4/27~6/30)

     イタビに行きます

 

☆「春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術」@府中・府中市美術館 3/9 - 5/6

府中市美術館

※ 恒例の春の江戸絵画まつりはGW前に行きたいところ(GWになると混みすぎて入れなかったこともありますので)

 

☆「北欧の美術 -ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」@新宿・SOMPO美術館 3/23 - 6/9

SOMPO美術館(新宿駅 徒歩5分)|この街には《ひまわり》がある。

※ 巡回:松本市美術館(7/13~9/23)

 

☆「大吉原展 江戸アメイヂング」@上野・東京藝術大学大学美術館 3/23 - 5/19

東京藝術大学大学美術館 The University Art Museum, Tokyo University of the Arts

 

☆「ブランクーシ 本質を象る」@京橋・アーティゾン美術館 3/30 - 7/7

アーティゾン美術館 Artizon Museum, Tokyo

※ 今、西洋美で開催中のキュビズム・レボリューションにも作品展示が

 

☆「宇野亞喜良展」@初台・東京オペラシティアートギャラリー 4/11 - 6/16

東京オペラシティ アートギャラリー

※ 巡回:刈谷市美術館(9/14~11/9)

     御年89歳。gggにも見に行きましたが、こちらにも行きたい

 

☆「生誕120年 サルバドール・ダリ -天才の秘密-」@猪苗代・諸橋近代美術館 4/20 - 9/1

サルバドール・ダリ コレクション|諸橋近代美術館

※ 昨年、行ってきました。今年も行ける・・・かな?!

 

☆「デ・キリコ展」@上野・東京都美術館 4/27 - 8/29

https://www.tobikan.jp/

※ 巡回:神戸市立博物館(9/14~12/8)

 

☆「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」@竹橋・東京国立近代博物館 5/21 - 8/25

東京国立近代美術館

※ 巡回:大阪中之島美術館(9/14~12/8)

 

☆「石川九楊大全」@上野・上野の森美術館 【古典篇】遠くまで行くんだ 6/8 - 6/30、【状況篇】言葉は雨のように降りそそいだ 7/3 - 7/28

上野の森美術館

※ ほぼ日の学校で石川先生にことを知りました。是非、実際の作品も見てみたい

 

☆「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」@新宿・SOMPO美術館 6/22 - 9/23

SOMPO美術館(新宿駅 徒歩5分)|この街には《ひまわり》がある。

※ 巡回:札幌芸術の森美術館(10/12~2025/1/5)

 

☆「江戸の花鳥画家・岡本秋暉展 -摘水軒コレクションを中心に」@千葉・千葉市美術館 6/28 - 8/25

千葉市美術館

 

☆「生誕130年 北川民次展 - メキシコから日本」@用賀・世田谷美術館 9/21 - 11/17

世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM

※ 巡回:名古屋市美術館(6/29~9/8)、郡山市立美術館(2025/1/25~3/23)

 

☆「カナレットとヴェネツィアの輝き」@新宿・SOMPO美術館 10/12 - 12/28

SOMPO美術館(新宿駅 徒歩5分)|この街には《ひまわり》がある。

※ 巡回:静岡県立美術館(7/27~9/29)

 

☆「田名網敬一 RETROSPECTIVE」@乃木坂・国立新美術館 8/7 - 11/11

国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

※ 87歳。宇野さんと同じく今でも活躍しているパワーがすごい

 

☆「没後300年記念 英一蝶」@六本木・サントリー美術館 9/18 - 11/10

サントリー美術館

※ 謎の絵師

 

☆「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」@上野・東京都美術館 9/19 - 12/1

https://www.tobikan.jp/

※ 奄美を描き続けた孤高の画家

 

☆「ベル・エポック-美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に」@汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 10/5 - 12/15

パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

※ パリを彩ったこの時代のポスターが好きです

 

☆「モネ 睡蓮のとき」@上野・国立西洋美術館 10/5 - 2025/2/11

国立西洋美術館

※ 巡回:京都市京セラ美術館(2025/3/7~6/8)、豊田市美術館(2025/6/21~9/15)

 

 

ここからは開催中で見て来た展覧会です。

(写真はすべて撮影可能な作品です)

 

☆「モネ-連作の情景」@上野・上野の森美術館 開催中 - 1/28www.monet2023.jp※ 2023/11/10鑑賞

モネ作品あふれる展覧会でした。

連作からの写真。絵の持つ光から天気や時間を感じてみてください。

f:id:YoroCon:20240108155115j:image

f:id:YoroCon:20240108155053j:image

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/Y/YoroCon/20240108/20240108155137.jpg

上から

「ウォータールー橋、曇り」(1900年)

「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ」(1904年)

「ウォータールー橋、ロンドン、日没」(1904年)

でした。

※ 巡回:大阪中之島美術館(2/10~5/6)

 

 

☆「倉俣史朗のデザイン -記憶のなかの小宇宙」@用賀・世田谷美術館 開催中 - 1/28

www.setagayaartmuseum.or.jp※ 2023/12/10鑑賞

Eテレの日曜美術館を見て、展覧会に行きました。多くの芸術家がこれ以上の美はないと言っていた透明アクリル樹脂に造花の薔薇を閉じ込めたミス・ブランチをはじめとした機能を保ちつつもアッと驚く造形の家具たち。その着想は作者の夢から来たとか。これまでの概念が揺さぶられるようなおもしろさのある展覧会でした。


f:id:YoroCon:20240108155036j:image

f:id:YoroCon:20240108155132j:image

「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」(1986年)

美術館ロビーにも置かれていて実際に座ってきました。思ったより(?!)座り心地良いです

 

☆「ゴッホと静物画 - 伝統から革新へ」@新宿・SOMPO美術館 開催中 - 1/21

gogh2023.exhn.jp※ 2023/12/23鑑賞

「ひまわり」で有名なSOMPO美術館のゴッホ展は静物画に焦点を当てた展覧会です。

f:id:YoroCon:20240108155032j:image

「カーネーションをいけた花瓶」(1886年)

 

f:id:YoroCon:20240108155103j:image

左は「アイリス」(1890年5月)、右はSOMPO美術館の「ひまわり」(1888年11~12月)

ゴッホの他、モネやルノワールの静物画も展示されています。

 

☆「パリ ポンピドゥーセンター キュビズム展-美の革命」@上野・国立西洋美術館 10/3 - 2024/1/28

cubisme.exhn.jp※ 1/3鑑賞

今年も最初の展覧会は西洋美「キュビスム レボリューション」から

対象物を多視点で捉え、再構築したキュビスム。その時代は短かったのですが、その後に与えた影響がとんでもなく大きかったことを感じる展覧会です。

f:id:YoroCon:20240108155145j:image

こんなキュビスムも

f:id:YoroCon:20240108155140j:image

マルク・シャガール「キュビスムの風景」(1919-1920年)


f:id:YoroCon:20240108155221j:image
エレーヌ・エッティンゲン「無題」(1920年頃)

 

ということで、今年の展覧会も楽しみですが今回はこのへんで。

 

3. さいごに

2023年を振り返りますと、最も印象的だった展覧会はこちらでした。

f:id:YoroCon:20240108155059j:image

トーハクさんの「やまと絵」展

四期にわたって展示替えがありましたが、四期とも見に行きました。質・量ともにこれだけの展覧会はないのではないかと思わせる内容。あの鳥獣戯画が期毎に甲・乙・丙・丁と一巻ずつ展示。源氏物語絵巻、信貴山縁起絵巻、伴大納言絵巻そろい踏みに源頼朝像、平家納経等々、絵のみならず書の名品と豪華絢爛な展覧会でした。同時期に同じくトーハクさんで開催されていた横尾忠則さんの「寒山百得」展もとても面白かったです。

今年はどんな展覧会が見られるか?一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

 

何かおもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。

 

【美術館情報】

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

 

ということで今回は以上です。

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20240108155156j:image

(今年もよろしくお願いします。「あひるの子」ジョン・エヴァレット・ミレイ @西洋美)

2023年10月の東京の展覧会通信(2023/10/4)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

久々です。さぼってなかなか書けませんでしたが展覧会には行っています。

今年の10月、これから面白そうな展覧会が目白押しなので、ブログします。

とにかく上野熱い!

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

まずは熱い上野の展覧会

☆「やまと絵 - 受け継がれる王朝の美」@上野・東京国立博物館 10/11 - 12/3

yamatoe2023.jp※ 三連休明けから開催。

なにより、源氏物語絵巻、信貴山縁起絵巻、伴大納言絵巻、鳥獣戯画の四大絵巻が10/11~22にそろい踏み。4回の展示替えで鳥獣戯画コンプリート。

(主な作品の展示期間はこちら↓)

https://yamatoe2023.jp/image/exhibition_period.pdf

伝源頼朝像をはじめとした神護寺三像に平家納経などの三大装飾経。ほかにも国宝・重文目白押し。私はトーハクでの展覧会以来、再び鳥獣戯画をコンプリートしたく、4期分チケットを買っちゃいました。来週から秋の上野詣が続き始まります。

 

☆「パリ ポンピドゥーセンター キュビズム展-美の革命」@上野・国立西洋美術館 10/3 - 2024/1/28

cubisme.exhn.jp※ こちらは今日から開催。

「キュビズム レボリューション」50年ぶりの大キュビズム展はパリのポンピドゥーから50点以上が日本初出展。キュビズムと言えばのピカソ、ブラックもですが、ロベール・ドローネーの「パリ市」やブランクーシ、シャガールなども楽しみです。

 

☆「モネ-連作の情景」@上野・上野の森美術館 10/20 - 2024/1/28www.monet2023.jp※ こちらは10月下旬から開催。

日本人が大好きなモネ。こちらも印象派という革命を起こしましたが、その絵はいつ見ても吸い込まれるようにとらわれる感じがします。週末、特に会期後半はとても混むと思うので、早めに見に行こうと思います。

 

☆「永遠の都 ローマ展」@上野・東京都美術館 9/16(開催中) - 12/10

roma2023-24.jp※ カピトリーノ美術館のコレクションが来日。カピトリーノのヴィーナスをはじめとした彫像や絵画も。永遠の都ローマの美をたどります。

 

ということで、上野がすごいですが、上野以外もちょっと散策

 

☆「ゴッホと静物画 - 伝統から革新へ」@新宿・SOMPO美術館 10/17 - 2024/1/21

gogh2023.exhn.jp※ 上野がモネなら新宿はゴッホ。「ひまわり」で有名なSOMPO美術館がゴッホを取り上げます。私はゴッホの描いたアイリスのポスターを大学の卒業旅行の時に買いました。今でも大事に持っています。ゴッホ作品が25点。こちらも行ってきます。

 

☆「激動の時代 幕末明治の絵師たち」@六本木・サントリー美術館 10/11 - 12/3

www.suntory.co.jp※ 歌川国芳からその弟子・落合芳幾、月岡芳年が注目を集め、最近、脚光を浴びている幕末・明治の浮世絵。歌川派の絵師から河鍋暁斎、小林清親などの作品も展示されているとのこと。個人的には増上寺の狩野一信・五百羅漢図も見てみたいところです。

 

☆「春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ」@東京丸の内・東京ステーションギャラリー 9/16(開催中) - 11/12

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202309_shunyo-kai.html

※ こちらは開催当初に見に行きました。1923年に第一会展が開催されてから100年。梅原龍三郎から岸田劉生ら、そうそうたるメンバーで創立されてから紆余曲折を経て現在へとつながる春陽会。その画家たちの作品が一堂に会します。多様な絵が日本近代絵画史を紡ぐようで面白い展覧会でした。

f:id:YoroCon:20231003230930j:image

(木村荘八「私のラバさん」1934年)

 

ということで、ようやく秋めいてきた今月はこのへんで。

 

3. さいごに

芸術の秋

今年もいろいろな展覧会があって楽しみです。忙しくなります。

西洋美の小企画展では「もうひとつの19世紀 - ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」が開催中(9/19-2024/2/12)

この展示も実は楽しみにしています。キュビズム レボリューションとはちょっと対極の世界のように思いますが、常設展と併せて見て来たいと思います。

 

さて、西洋美の常設展と言えば、その特集を最後にBS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」が終わってしまいました。展覧会に行く前、行ったあとと、参考にさせていただきましたし、プレミアム・アートブックも購入したりとかなり楽しみに見ていたので、とっても残念です。ひとまず、これまでありがとうございました!ということといつの日か是非復活を期待しています。

 

では、今月も一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

何かおもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。

 

【美術館情報】

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

 

それでは、今月の通信は終了です。また次回

 

ということで、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

f:id:YoroCon:20231003230926j:image
(静嘉堂の地獄を見た後のミュージアムショップで宇宙の器のぬいぐるみ)

 

2023年4月の東京の展覧会通信(2023/4/8)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

新年度がはじまりました。桜も咲きました。そして、散りました。早っ(^^;)

そんな今月もやっぱり展覧会に行きましょう!
ということで4月、気になる展覧会をピックアップしてみたいと思います。

 

今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2023 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

なお、写真はすべて撮影可能だった作品を撮ってます。

 

f:id:YoroCon:20230406232541j:image

(オヤジの背中、トーハクからMOMATに出張中)

 

2. 気になる展覧会

(1) 行ってきた展覧会 

☆「レオポルド美術館 エゴン・シーレ 展」@上野・東京都美術館 1/26 - 4/9(日時指定予約制)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP>

明日(4/9)最終日。展覧会については先月のブログをご参照ください。

 

☆「マリー・ローランサンとモード 展」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 2/14 - 4/9

マリー・ローランサンとモード | Bunkamura

明日(4/9)最終日 3/16訪問。詳細は、展覧会紹介のブログで。


f:id:YoroCon:20230406232544j:image

f:id:YoroCon:20230406232628j:image

シャネル。本人は気に入らなかったとか

 

☆「芳幾・芳年 -国芳門下の2大ライバル 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 2/25 - 4/9

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

明日(4/9)最終日。3/26訪問。歌川国芳の二大弟子。最後の浮世絵師。芳幾と芳年の展覧会。三菱一号館美術館メンテのための長期休暇前、最後の展覧会。腕のたつ芳幾、覇気みなぎる芳年。兄弟弟子の競演です。

f:id:YoroCon:20230406232548j:image

f:id:YoroCon:20230406232621j:image

芳年、跳ぶ!

 

☆「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」@竹橋・東京国立近代美術館 3/17 - 5/14

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/jubun2023/

※ 4/1訪問。明治以降、日本近代美術の重要文化財を集めた贅沢な展覧会。横山大観の生々流転や鏑木清方の築地明石町、新富町、浜町河岸の三部作等、名作が当時いかに「とんがって」いたかもわかります。展示替えがあり、見たかった狩野芳崖「悲母観音」(4/25~5/8)が会期後半の展示なので、GWにまた来ようかな。通期展示の山本芳翠の作品も好きでした。

f:id:YoroCon:20230406232531j:image

f:id:YoroCon:20230406232639j:image

有名な鮭の切り身?!

 

☆「椿椿山展 軽妙端麗な色彩と筆あと」@西高島平・板橋区立美術館 3/18 - 4/16

椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと|板橋区立美術館

もうすぐ終了。4/2訪問。椿椿山(つばきちんざん)。幕末の蛮社の獄で非業の死を遂げた渡辺崋山の弟子。多芸の人でたくさんの弟子を抱えていたとか。華麗な花鳥画、江戸の当時では先端を行っていたであろう陰影で立体感ある人物画、数は少ないですが秀逸な風景画と、とても見ごたえのあるおススメな展覧会でした。幕末、蛮社の獄の時の椿椿山の書簡や渡辺崋山の自筆遺書などもあり、歴史的な視点で見ても面白い展覧会。関東初の椿山展、こちらも重要文化財ありです。

f:id:YoroCon:20230406232615j:image

f:id:YoroCon:20230406232551j:image

ネコはちょっと可愛くはないですが・・・

 

☆「本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション」@中村橋・練馬区立美術館 2/26- 4/16

椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと|板橋区立美術館

もうすぐ終了。4/2訪問。板橋区立美術館と練馬区立美術館を"ハシゴ"してきました。吉野石膏さんのコレクションと言えば印象派にシャガールが頭に浮かぶのですが、貴重書に日本画もあわせて、こんなにも充実したコレクションなのかと驚かされる展覧会でした。もちろん、ルノワールやピサロの印象派の作品も展示されています。貴重書はピサロの息子リュシアン・ピサロが設立したエラニー・プレスのコレクション、日本画は渡辺省亭、上村松園から加山又造と比較的最近の作品まで。この展覧会もおススメです。


f:id:YoroCon:20230406232535j:image

f:id:YoroCon:20230406232624j:image

聖セバスティアヌスで疫病退散

 

☆「生誕100年 柚木沙弥郎展」@駒場東大前・日本民藝館 1/13- 4/2

生誕100年 柚木沙弥郎展 - 特別展 | 日本民藝館

終了。3/16訪問。人生100年時代と言われていますが、100歳の今も作品を制作中。ポップでかわいらしく、心に残る造形、模様の染色。みずみずしい作品に癒されました。日本民藝館の建物と同時に展示されているコレクションとのバランスもおもしろく、良い展覧会でした。日本民藝館、また訪れたいと思います。

 

f:id:YoroCon:20230406232611j:image

f:id:YoroCon:20230406232601j:image

f:id:YoroCon:20230406232632j:image
つばめもキャッチー

 

(2) これから行きたい展覧会

・開催中

☆「若冲と一村 時を越えてつながる 展」@箱根・岡田美術館 開催中(12/25) - 6/4

若冲と一村 ―時を越えてつながる―|開催中の展覧会|岡田美術館

 

☆「ルーブル美術館展 愛を描く」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 開催中(3/1) - 6/12

【公式】ルーヴル美術館展 愛を描く|日本テレビ

※ 今回のルーブル展は「愛」がテーマ

 

☆「特別展 東福寺」@上野・東京国立博物館 開催中(3/7) - 5/7

特別展「東福寺」:【東京展】2023年3月7日(火)~5月7日(日)/東京国立博物館 平成館|【京都展】2023年10月7日(土)~12月3日(日)/京都国立博物館 平成知新館

※ 京都の東福寺初の大規模展覧会

 

☆「春の江戸絵画まつり 江戸絵画のお絵描き教室 展」@府中・府中市美術館 開催中(3/11) - 5/7

春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室 東京都府中市ホームページ

※ 春の恒例。

 

☆「憧憬の地 ブルターニュ モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷 展」@上野・国立西洋美術館 3/18 - 6/11

憧憬の地 ブルターニュ展 ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷|国立西洋美術館

 

☆「ブルターニュの光と風 展」@新宿・SOMPO美術館 3/25 - 6/11

【ブルターニュの光と風】 | SOMPO美術館

※ 西洋美とSOMPO美のブルターニュ

 

・今月から開催

☆「アルフォンス・ミュシャ 展」@八王子・八王子市夢美術館 4/7 - 6/4

アルフォンス・ミュシャ展 | 展覧会 | 八王子市夢美術館

※ 日本でも大人気のミュシャ。パリ時代のポスターや画学生の手引きとなるよう制作された「装飾資料集」などを中心に「スラブ叙事詩」などのパネルから祖国チェコに捧げた後半生にもスポットを当てる展覧会とのこと。

 

☆「大阪の日本絵画 展」@東京駅丸の内北口・東京ステーションギャラリー 4/15 - 6/11

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202304_oosaka.html

※ 佐伯祐三展の次は同じく大阪中之島美術館コレクションをはじめとする近代大阪の日本画。大規模展覧会は初めてとのこと。北野恒富、島成園、気になる名前多数。とにかく見に行きたい展覧会です。

 

☆「マティス 展」@上野・東京都美術館 4/27 - 8/20

マティス展 Henri Matisse: The Path to Color

 

 

※ GWの上野はマティス。約20年ぶりに20世紀の巨匠マティスの大回顧展。パリ・ポンピドゥーから約150点。かなり期待の展覧会です。

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

今の展覧会の多くはGWへと続いていきます。

GWといえば根津美術館の国宝・燕子花図屏風

展覧会 / 次の展覧会|根津美術館

季節の花もきれいで美術館の庭の散策も楽しみ

 

国宝と言えば、東京丸の内では曜変天目

開催中の展覧会 - 静嘉堂文庫美術館

明治の橋本雅邦の重要文化財「龍虎図屏風」もあります。

 

今年の春も美術館巡りを楽しみたいと思います。

 

さぁ、今月も一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

 

さて、何かおもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。

・先月の美術館通信(シーレ)

www.suki-kore.tokyo

・マリー・ローランサン

www.suki-kore.tokyo

・芳幾と芳年も

www.yorocon46.com

・柚木さんも

www.yorocon46.com

 

それでは、今月の通信は終了です。次回は5月の予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ということで、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20230406232636j:image

(緑のクマとサクラ)

 

【展覧会】マリー・ローランサンとモード 展 @渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムのレポート(2023/3/16 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは見て来た展覧会を個人的にレポートします。

 

今回は、2023年3月16日(木)に見て来た

マリー・ローランサンとモード @渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアム

です。

第一次世界大戦が終わった後の"狂騒の時代(レザネ・フォル)"に芸術・モードそれぞれの分野で確かな足跡を残したマリー・ローランサンとココ・シャネル。新しい時代、女性が社会進出する時代の先頭を駆け抜けた二人の女性。その作品を通じて当時のパリの空気を感じる展覧会でした。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、撮影可能な作品について展覧会で撮影した写真を掲載しています。

 

1. 展覧会情報

(1) 開催概要

・期間:2023/2/14(火) - 4/9(日)

・時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
   ※ ナイトュージアム:金・土曜は21:00(入館は20:30)まで

・休館日:なし(3/7のみ休館)

・チケット:一般 1900円、高校・大学生 1000円、中・小学生 700円

・作品数:マリー・ローランサンの作品を中心に90点超

・写真撮影:一部OK(3/26まで撮影可能な作品追加中)

・美術館:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷駅)

 

(2) 各種リンク等

・美術館サイト

www.bunkamura.co.jp

f:id:YoroCon:20230325202158j:image

 

それでは中に入りましょう。

f:id:YoroCon:20230325202120j:image

 

2. 鑑賞

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2023/3/16(木) 16:20頃訪問

鑑賞時間:約60分

混雑状況:ゆっくり快適に見られました。

 

(2) 構成

I. レザネ・フォルのパリ

   - ローランサンとパリ社交界の女性たち

   - エティエンヌ・ド・ボーモン伯爵の舞踏会

   - シャネルを身にまとう社交界の女性たち

 

※ 第一次大戦後のレザネ・フォルに登場したローランサンとシャネル。華やいだ社交界の女性たちを二人の作品、マン・レイの写真などからうかがいます。

 

II. 越境するアート

   - ローランサンとバレエ・リュス「牝鹿」

   - シャネルとバレエ・リュス「青列車」

   - ローランサンと装飾芸術

   - ローランサンとニコル・グルー

   - アール・デコ博1925

 

※ ピカソら、国を越えてパリに集まる芸術家たち。そのパリで美術、音楽、文学、ファッションとジャンルを越えて新たな芸術が生み出される。ここではバレエの舞台の映像なども通してローランサンやシャネルの他ジャンルとの関りを見ていきます。そして、当時の美術にも大きな影響を与えたアール・デコ展についても触れます。

 

III. モダンガール登場

   - 1910年代:ポワレからシャネルへ

   - シャネルの帽子店

   - ローランサンと帽子の女たち

   - 1920年代:モダンガールの登場

   - 1930年代:フェミニンへの回帰

 

※ 1920年代、戦争がおわり女性が社会へと進出した時代。帽子のデザイナーからスタートしたシャネルはより活動的で実用的なデザインで時代を先取りしていきます。そんな時代の女性を描いたローランサン。やがて1930年代へ入ると世界恐慌、ファシズム台頭などの不安な情勢から古典回帰の風潮に。そんな時代の移り変わりの中での作品の変化を見ていきます。

 

エピローグ:蘇るモード

 

※ 最後は30年以上シャネルのデザイナーを務めたカール・ラガーフェルドのファッション。ローランサンの色彩にも影響を受けたとのこと。そんなシャネルとローランサンが融合したモードの世界が展開します。

 

(3) 展覧会風景

マリー・ローランサン(1883年~1956年)

パリ生まれ。ジョルジュ・ブラックやピカソの影響を受けキュビズムに傾倒するも、やがてパステル調の色遣いでエコール・ド・パリの画家たちの中でも異色の存在に。1920年代のレザネ・フォルでは彼女に肖像画を描いてもらうことが流行に。時代の寵児となります。

ココ・シャネル(ガブリエル・シャネル、1883年~1971年)

農業中心のフランスはメーヌ=エ=ロワール県生まれ。帽子のデザインから始まり、革新的なデザインでリトル・ブラック・ドレス等、今につながるスタイルを確立。こちらも時代の寵児となります。

同じ年生まれの二人が生きた1920年代のパリで芸術、モードなどが絡み合う"新しい時代"を感じる展覧会です。

 

それでは作品を

 

「I. レザネ・フォルのパリ」から

f:id:YoroCon:20230325202106j:image

マリー・ローランサン「わたしの肖像」1924年

 

41歳の時の自画像

 

f:id:YoroCon:20230325202142j:image

マリー・ローランサン「マドモアゼル・シャネルの肖像」1923年

 

パリ、オランジュリー美術館から

成功したシャネルがその証として流行画家のローランサンに依頼した肖像画。でも出来が気に入らないシャネルはローランサンに描き直しを要求。それを受け入れなかったローランサン。受け取りを拒否したシャネル。結局この絵はシャネルは手にしなかったよう。後になってからのローランサンの一言「シャネルはいい娘だけど、オーヴェルニュの田舎娘よ。あんな田舎娘に折れてやろうとは思わなかったよ」

 

「II. 越境するアート」の「ローランサンと帽子の女たち」から

 

f:id:YoroCon:20230325202149j:image

マリー・ローランサン「日よけ帽をかぶって立つ女」1912年


f:id:YoroCon:20230325202138j:image

マリー・ローランサン「帽子の乙女」1923年

 

f:id:YoroCon:20230325202115j:image

マリー・ローランサン「羽飾りの帽子の女、あるいはティリア、あるいはタニア」1924年


f:id:YoroCon:20230325202123j:image

マリー・ローランサン「白い羽飾りの黒帽子をかぶった乙女」1915年

 

f:id:YoroCon:20230325202110j:image

マリー・ローランサン「青と黒の帽子をかぶった少女」1913-14年

 

初期のころは少しキュビズム的な影響が覗えます。絵の受け取りは拒否されましたがシャネルのデザインした帽子をかぶる女性たちをローランサンは描き続けていました。

 

「III. モダンガール登場」から

f:id:YoroCon:20230325202131j:image

マリー・ローランサン「シャルリー・デルマス夫人」1938年

 

背景に建物、樹木があり奥行きを感じさせる作品はローランサンには珍しいとのこと。色調もこれまでと異なりはっきりしており、世界恐慌から次の戦争へと向かう不安定な時代の中、古典回帰な作品。

 

f:id:YoroCon:20230325202126j:image

マリー・ローランサン「ばらの女」1930年

 

そして最後「エピローグ」から


f:id:YoroCon:20230325202102j:image
マリー・ローランサン「ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン」1922年

 

f:id:YoroCon:20230325202135j:image

カール・ラガーフェルド、シャネル「黒いサテンのリボンが付いたピンクのフェイユ・ドレス 2011年春夏オートクチュール コレクションより」2011年

 

f:id:YoroCon:20230325202146j:image

カール・ラガーフェルド、シャネル「ピンクとグレーの刺繍が施されたロング・ドレス2011年春夏オートクチュール コレクションより」2011年

 

カール・ラガーフェルドはシャネルのスタイルにローランサンのパステル調のピンクをあわせて二人の世界を融合しました。ここにレザネ・フォル再来

 

とても明るくて華やいだ展覧会でした。この頃のパリ、憧れます。

 

それでは、展覧会を出ます。

 

(4) ミュージアムショップ

今回は絵はがきを購入。165円/枚(税込み)

f:id:YoroCon:20230325202512j:image

左:マリー・ローランサン「黒いマンテラをかぶったグールゴー男爵夫人の肖像」1923年ごろ

右:マリー・ローランサン「ピンクのコートを着たグールゴー男爵夫人の肖像」1923年ごろ

この絵がローランサン"ブーム"の火付け役に

 

3. さいごに

シャネルの言葉

「モードは死ななければならない」

時代の感性を反映するモードは時代の移り変わりとともにその「死」を迎えます。

また、シャネルの言葉「

シャネルはスタイル。ファッションは移り変わるが、スタイルは永遠」

 

時代を越えても色あせないローランサンの芸術とシャネルのスタイル。

その二つが現代の渋谷の美術館で融合してレザネ・フォルのパリの空気を再現しているかのようです。明るく、華やいだ展覧会。お花見のように淡いピンクに包まれてみませんか。

 

なお、多くの作品が日本のマリー・ローランサン美術館の所蔵。写真の作品もシャネルの絵以外はマリー・ローランサン美術館。現在、美術館はありませんが、作品の貸し出しなどで活動中。また、美術館が開かれると良いのですが。

 

それでは、さいごに関連リンクです。

 

3月の展覧会情報はこちら

www.suki-kore.tokyo 

展覧会の紹介1(来週4/2まで)

www.suki-kore.tokyo

展覧会の紹介2(明日3/26まで)

www.suki-kore.tokyo

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20230325202153j:image

(渋谷の夜の空の飛行機。最近の飛行機は高度が低い)

 

【展覧会】コレクションの異境 小貫政之助 展 ~ "永遠の不安"を描く ~@立川・たましん美術館のレポート(2023/2/12 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは見て来た展覧会を個人的にレポートします。

 

今回は、2023年2月12日(日)に見て来た

コレクションの異境 小貫政之助 ~ "永遠の不安"を描く ~ @立川・たましん美術館

です。

立川の小さな美術館に繰り広げられる不安と妖艶が渦巻き揺らめく世界。まさに異境な世界へと出かけていきましょう。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、作品は撮影可能でしたので、展覧会で撮影した写真を掲載しています。

 

1. 展覧会情報

(1) 開催概要

・期間:2022/12/3(土) - 2023/3/26(日)
   ※ 展示替えあり。1/31まで前期、2/4から後期

・時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

・休館日:月曜日

・チケット:一般 500円、高校・大学生 300円、中学生以下無料

・作品数:約90点

・写真撮影:OK

・美術館:たましん美術館(JR立川駅・多摩モノレール立川北駅)

 

(2) 各種リンク等

・美術館サイト

www.tamashinmuseum.org

・パンフレット

美術館サイト内にリンクあり

 

f:id:YoroCon:20230216210516j:image

(たましん美術館。多摩信用金庫(たましん)の本店・本部棟移転にともない新本店・本部棟内に開館。多摩にゆかりのある作家の作品展等を開催。写真右下、この頃は東京にも雪が)

 

f:id:YoroCon:20230216210521j:image

 

(美術館に入ると)

f:id:YoroCon:20230216210526j:image

(ハチの巣)

f:id:YoroCon:20230216210529j:image

 

f:id:YoroCon:20230216210532j:image

 

それでは中に入りましょう。

 

2. 鑑賞

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2023/2/12(日) 14:30頃訪問

鑑賞時間:約70分

混雑状況:ゆっくり快適に見られました。

 

(2) 構成

・1940- 戦争体験 風景・自画像・家族の肖像

・1950- 福生に定住 初期の女性像

・1960- 自由美術協会時代 多様なる女性表現

・1970- 小貫政之助の女性像 様式の確立

・小説家・黒岩重吾と小貫政之助

・1980- 般若心経と女

 

(3) 展覧会風景

小貫政之助(1925-1988)

東京市京橋区生まれ。18歳で太平洋美術学校を卒業したのち、20歳の時、太平洋戦争に召集。終戦直後、21歳で結婚するも翌年、妻が結核のため死去。その後、父、兄も続けて失います。25歳で三番目の妻・妙子との結婚を機に福生に転居。翌年長男が生まれるもこの頃は生活に困窮。その後、読売アンデパンダン展や自由美術家協会展への出展を重ね、画家としての活動を本格化。独自の女性像や小説家・黒岩重吾の装画等、作品を発表していきます。画家として充実した日々と過ごす中、突然大きな"事件"に出くわすのです。

 

  波乱の人生を歩んだ小貫政之助の描く"不安"と"女性"を見ていきたいと思います。

 

それでは作品を

 

f:id:YoroCon:20230318234349j:image
「ひまわり」1948(昭和23)年

佐伯祐三、ブラマンクと言ったフォーヴィズムの画家やセザンヌに影響を受けていた小貫。この「ひまわり」はゴッホの影響が感じられる作品


f:id:YoroCon:20230216210549j:image

「父子像」1951(昭和26)年

 

福生に移り住み長男が生まれた頃。貧困にあえぐ中、子どもを抱く小貫の表情に喜びはなく明らかに"不安"が漂います。そして、この後、大きな"事件"へとつながっていきます。


f:id:YoroCon:20230216210552j:image

「闘鶏」1959(昭和34)年

 

小貫作としては稀有な内容だが、動物に自らの感情を仮託した1960年代の作品に類似しているとのこと。



f:id:YoroCon:20230216210602j:image

「肖像画」1965(昭和40)年

 

先ほどの26歳の父子像から14年、展覧会への出展や画廊での個展を重ね充実した「不惑」40歳を迎えた節目の作品。明らかに不安は消え、自信に満ちた姿です。

 

f:id:YoroCon:20230318234353j:image

「転」1965(昭和40)年

 

手・足・頭が様々な方向を向き、重なり合い、血のような赤が塗りたくられる。この絵を見てピカソの「ゲルニカ」を思い起こしました。(展覧会の解説にも同様の記載あり)
小貫は関東大震災の写真資料を保管していたことから、そのイメージを展開した可能性もあるとのこと

 

f:id:YoroCon:20230216210609j:image

(展覧会風景)

 

そして、ここからは女性像

f:id:YoroCon:20230216210606j:image

「ストッキングA」1967(昭和42)年

 

「ストッキング」と題された連作のひとつ。女性像のすべてを描かない、描くことで強調すべき発想時の目的が弱まることを恐れる、とは小貫の言葉。黒岩重吾「黒い巡礼」(1972年)の装画


f:id:YoroCon:20230216210614j:image

「おんなと花」1970(昭和45)年以降

作成年は分からないながら完成度から1970年以降の作品と目されています。女性の顔の前、闇の中で微かに光る炎のような一輪の花が作品の妖艶さをいっそう引き立てます


f:id:YoroCon:20230216210617j:image

「仮面」1970(昭和45)年

 

本展のパンフでも採用されているアイコン的作品。チラシミュージアムでこの絵を見て、この展覧会に来ることを決めました。

仮面の下の仮面の下の女性の顔。仮面に囲まれた女性の本性はいったいどこにあるのか・・・

 

f:id:YoroCon:20230216210632j:image

「花をさす女」1970(昭和45)年以降

 

黒と白。黒から浮かぶ女性の顔。白から浮かぶ花飾り。恍惚な世界


f:id:YoroCon:20230216210622j:image

「般若心経・女」1980(昭和55)年以降

 

充実した1970年代が過ぎ1980年。小貫にとって大きな"事件”が発生します。それは三島由紀夫に傾倒していた一人息子の自殺。そのショックと自責の念から筆を持てなくなった小貫。やがて般若心経を書き始めます。来る日も来る日も写経する中、やがて女性の姿が浮かび上がり、作品へと昇華していきます。小貫はほぼ毎日写経し、それは晩年まで続いたとか。

 

そして、昭和が終わる1988(昭和63)年紫陽花の頃、63年の生涯を閉じます。

 

 

f:id:YoroCon:20230216210628j:image


ということで、会期もあとわずかになりましたが、とても見ごたえのある展覧会でした。この展覧会で初めて小貫政之助作品と"出会い"ました。また、小貫政之助の展覧会があれば、行ってみたいと思います。

 

(4) ミュージアムショップ

立派なミュージアムショップもあります。今回は図録を購入

f:id:YoroCon:20230318234359j:image

図録:2000円(税込み)

 

3. さいごに

大正の終わり、この世に生を受け、昭和の終わり、この世を去る。戦争から高度成長、貧困から成功、そして大きな挫折、悲しみ。小貫政之助はまさに昭和とともに生きた画家だったと思います。その中には不安、葛藤、絶望、妖艶、官能、恍惚、挫折、恐れ、悲しみ・・・昭和の時代に渦巻いていたあらゆる感情が作品の中で今も鼓動している、その鼓動は令和の今でも鼓動し続け、それがこの展覧会の空気を作り出しているのだと思いました。

近くには昭和記念公園もあります。花の季節。是非、立川にいらしてみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに、こちらの美術館さん。館内にトイレがないので、近くのGREEN SPRINGSのトイレなどをご利用ください。

 

それでは、さいごに関連リンクです。

 

3月の展覧会情報はこちら

www.suki-kore.tokyo 

小貫も傾倒した画家

www.suki-kore.tokyo

 

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20230319013106j:image

(立川の街、進化し続けます)

 

2023年3月の東京の展覧会通信(2023/3/14)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

今日はホワイト・デーの深夜

何かと忙しくなる年度末

そんな今月もやっぱり展覧会に行きましょう!
ということで3月!もだいぶ経ちましたが、そこは気にせず(^^;)、気になる展覧会をピックアップしてみたいと思います。

 

今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2023 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・チラシミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

f:id:YoroCon:20230314230510j:image

(ほんのひと月前、東京でも雪が降ったのに、もう桜?)

 

2. 気になる展覧会

(1) 行ってきた展覧会 

☆「佐伯祐三 ー 自画像としての風景 展」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 1/21 - 4/2(日時指定予約制)

特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」:【東京会場】2023年1月21日(土)~4月2日(日) 東京ステーションギャラリー/【大阪会場】2023年4月15日(土)~6月25日(日) 大阪中之島美術館

※ 1/22訪問。先月ご報告した通り、佐伯祐三という画家を知るなら、この展覧会は必見です。レポートのリンクは後程。

 

☆「コレクションの異境 小貫政之助 展 ~"永遠の不安"を描く~」@立川・たましん美術館  開催中(12/3) - 3/26

コレクションの異境 小貫政之助展 ~“永遠の不安”を描く~

※ 2/12訪問。チラシミュージアムで見つけて行ってきました。先ほどの雪はこちらの美術館を訪問した時のもの。立川の新しい街にある小さな美術館。初めて行きました。その美術館のコレクションの異境は、かなり独特で魅惑的で心が揺らめくような世界。東京市京橋区に生まれた小貫政之助は戦争を経て東京の西、多摩は福生に移り住みます。ブラマンクや佐伯祐三にも影響を受けた画家の作品はやがて妖艶な女性に生と死、不安、孤独を映し出してゆきます。この展覧会、かなり面白いです。(なお、美術館にトイレがないので、近くの施設のトイレを利用するよう、お気を付けください^^)

f:id:YoroCon:20230314230458j:image

f:id:YoroCon:20230314230506j:image

f:id:YoroCon:20230314230515j:image

作品は撮影可能でした。初期のころの風景画。ユトリロを思わせる

f:id:YoroCon:20230314230520j:image

息子の死の後、写経を繰り返す中、現れ出でた女性の姿。この作品、良いです。

 

☆「レオポルド美術館 エゴン・シーレ 展」@上野・東京都美術館 開催中(1/26) - 4/9(日時指定予約制)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP>

※ 20世紀初頭のウィーンを強烈な個性で駆け抜けたエゴン・シーレ。クリムトに「才能がありすぎる」とまで称賛され、戦争も終わり、ますます世界へと羽ばたこうとしていた矢先、流行り病に突然、生涯の幕を閉じられたシーレ。激しさを内に秘めた鮮烈な作品のままの人生だったと思います。本展ではシーレをはじめとして、同時代を生きたウィーン分離派の画家たちの作品も展示されており、当時のウィーンを感じられる展覧会となっています。

 

f:id:YoroCon:20230314230529j:image

f:id:YoroCon:20230314230533j:image

シーレの風景画。このコーナーは撮影可能。整列した家を俯瞰で捉え、とてもデザイン的な作品でした。

 

☆「江戸絵画の華 展」@日比谷(有楽町)・出光美術館 <第2部> 開催中(2/21)-3/26(日時指定予約制)

最新の展覧会|展覧会情報|出光美術館

※ 第1部も行きましたが、第2部も2/23訪問。第1部は若冲でしたが第2部は応挙に芦雪、江戸琳派とこちらも多彩な江戸絵画を楽しめる内容となっていました。若冲も良いけど応挙もね。

f:id:YoroCon:20230314230540j:image

第2部の作品はこんな感じです。

 

☆「特別展 日本の風景を描く -歌川広重から田渕俊夫まで-」@恵比寿(広尾)・山種美術館 12/10-2/26(終了)

【特別展】 日本の風景を描く ―歌川広重から田渕俊夫まで― 〔過去に開催された展覧会〕 - 山種美術館

 

※ 歌川広重から池大雅、黒田清輝、佐伯祐三、川合玉堂と国内外の風景を描き続けた日本の画家たち。そんな様々な風景画を楽しめる展覧会でした。特に石田武の「四季奥入瀬」は奥入瀬の春夏秋冬を描き分けた大作。その4枚が10数年ぶりに一堂に会す貴重な展覧会で、その絵の中に入ると、正に奥入瀬の自然に包まれるような、そこだけ空気が違うような気がしました。作品は上記リンク先の山種美術館さんのページで見てみてください。夏の「瑠璃」が特に好きでした。

f:id:YoroCon:20230314230542j:image

f:id:YoroCon:20230314230547j:image

唯一、撮影可能だった米谷清和の「暮れてゆく街」渋谷です。

 

(2) これから行きたい展覧会

・開催中

☆「若冲と一村 時を越えてつながる 展」@箱根・岡田美術館 開催中(12/25) - 6/4

若冲と一村 ―時を越えてつながる―|開催中の展覧会|岡田美術館

 

☆「マリー・ローランサンとモード 展」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 開催中(2/14) - 4/9

マリー・ローランサンとモード | Bunkamura

 

☆「芳幾・芳年 -国芳門下の2大ライバル 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中(2/25) - 4/9

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

※マリー・ローランサンと芳幾・芳年は前売券を買いました。と思ったら、会期も四月上旬。早めに行かないとです。

 

・今月から開催

☆「ルーブル美術館展 愛を描く」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 開催中(3/1) - 6/12

【公式】ルーヴル美術館展 愛を描く|日本テレビ

※ 今回のルーブル展は「愛」がテーマ。様々な愛にあふれた展覧会なのでしょう(^^)ゴールデンウィークは混みそう(^^;)

 

☆「特別展 東福寺」@上野・東京国立博物館 開催中(3/7) - 5/7

特別展「東福寺」:【東京展】2023年3月7日(火)~5月7日(日)/東京国立博物館 平成館|【京都展】2023年10月7日(土)~12月3日(日)/京都国立博物館 平成知新館

※ こちらも前売券購入。京都の東福寺、行ったことないので、まずは展覧会から

 

☆「春の江戸絵画まつり 江戸絵画のお絵描き教室 展」@府中・府中市美術館 開催中(3/11) - 5/7

春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室 東京都府中市ホームページ

※ 府中市美術館恒例の江戸絵画まつり。府中市美術館でも特に人気の展覧会シリーズ。こちらもゴールデンウィークは入れなくなるかもしれないので、早めに見に行きます。

 

☆「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」@竹橋・東京国立近代美術館 3/17 - 5/14

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/jubun2023/

※ 個人的にはこの展覧会、かなり期待しています。これも前売券、買いましたので早めに行かないと。

 

☆「椿椿山展 軽妙端麗な色彩と筆あと」@西高島平・板橋区立美術館 3/18 - 4/16

椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと|板橋区立美術館

※ 椿椿山(つばきちんざん)。家にぼたもちをもらいに行く前に行ってきます。

 

☆「憧憬の地 ブルターニュ モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷 展」@上野・国立西洋美術館 3/18 - 6/11

憧憬の地 ブルターニュ展 ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷|国立西洋美術館

 

☆「ブルターニュの光と風 展」@新宿・SOMPO美術館 3/25 - 6/11

【ブルターニュの光と風】 | SOMPO美術館

※ 西洋美とSOMPO美のブルターニュ。比較して見てみるのもおもしろそう

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

今月から開催!という展覧会は多いですね。展覧会も春に向けていよいよ満開です。
そして今開催中の展覧会は今月から来月上旬で終わってしまうので、見逃さないようにしたいところ。佐伯祐三展は先月から触れていますが、小貫政之助展は妖しい世界に浸れます。入館料も500円、立川の街もいろいろとあるので、ちょっと遊びに来られるのもおもしろいと思います。もちろん、注目のエゴン・シーレ展も見逃せません。

 

さぁ、今月も一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

 

さて、何かおもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。佐伯祐三展

www.suki-kore.tokyo

奥入瀬ってこんなとこ

www.yorocon46.com

それでは、今月の通信は終了です。次回は4月の予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ということで、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。


f:id:YoroCon:20230314230550j:image
(中野の花も満開)

 

【展覧会】佐伯祐三 自画像としての風景 展@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリーのレポート(2023/1/22 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは見て来た展覧会を個人的にレポートします。

 

今回は、2023年1月22日(日)に見て来た

佐伯祐三 自画像としての風景 @東京ステーションギャラリー

です。

30年の短い生涯を閃光のように駆け抜けた佐伯祐三。その作品の変遷を通じ、佐伯祐三の生涯をたどる展覧会。とにかく素晴らしかった。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、図録、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、作品は図録を撮影した写真を掲載しています。

 

1. 展覧会情報

(1) 開催概要

・期間:2023/1/21(土) - 4/2(日)
   ※ 2/26まで前期、2/28から後期で一部作品の入れ替えあり

・時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

・休館日:月曜日(3/27は開館)

・チケット:一般 1400円、高校・大学生 1200円、中学生以下無料
   (日時指定あり、当日券は美術館1F入口)

・作品数:100点以上

・写真撮影:NG

・美術館:東京ステーションギャラリー(東京駅・丸の内北口)

f:id:YoroCon:20230211204544j:image

 

(2) 各種リンク等

・展覧会サイト

saeki2023.jp

・美術館サイト

 www.ejrcf.or.jp

 

・パンフレット

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/202211_saeki.pdf

 

・作品一覧

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/pdf/list_202301_saeki.pdf

 

(ポスター)

f:id:YoroCon:20230211204556j:image

(「立てる自画像」1924年)

 

f:id:YoroCon:20230211204559j:image

(「コルドヌリ(靴屋)」1925年)

 

f:id:YoroCon:20230211204547j:image

美術館入口(郵便配達夫」1928年)

 

それでは中に入りましょう。

 

 

2. 鑑賞

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2023/1/22(日) 16:00頃訪問

鑑賞時間:約90分

混雑状況:ゆっくり快適に見られました。

 

(2) 構成

・プロローグ 自画像(Prologue:SELF-PORTRAITS)

・1-1 大阪と東京:画家になるまで(BEFORE BECOMING AN ARTIST)

・1-2 大阪と東京:<柱>と坂の日本-下落合と滞船(PILLARS AND HILLS-SHIMO-OCHIAI AND MOORED SHIPS, 1926-1927)

・◎親しい人々の肖像(INTIMATES)

・◎静物(STILL LIFE)

・2-1 パリ:自己の作風を模索して(SEEKING HIS OWN STYLE, 1924)

・2-2 パリ:壁のパリ(PARIS WALLS, 1925)

・2-3 パリ:線のパリ(PARIS LINES, 1927)

・3 ヴェリエ=シュル=モラン(VILLIERS-SUR-MORIN)

・エピローグ 人物と扉(Epilogue:PEOPLE AND DOORS)

 

(3) 展覧会風景

パリの街、特にポスターや広告の文字があふれる街の風景が印象的な佐伯祐三。

その生涯は・・・

・1898(明治31)年:大阪府の浄土真宗・房崎山光徳寺の次男として生まれる
・1917(大正6)年:19歳、学校を卒業とともに上京、画学校では藤島武二が指導
・1918(大正7)年:20歳、東京美術学校西洋画科予備科に入学
・1920(大正9)年:22歳、父の死、死の直前に許しを得た米子と結婚、東京・下落合に
・1922(大正11)年:24歳、長女・彌智子誕生
・1923(大正12)年:25歳、家族とともにフランスに向けて神戸を出港
・1924(大正13)年:26歳、里見勝蔵に同行しヴラマンクに面会、大きな転機に
・1926(大正15・昭和元)年:28歳、一時日本に帰国
・1927(昭和2)年:29歳、再びフランスへ
・1928年(昭和3)年:30歳、病床に伏し、その生涯を終える

 

それでは作品を(以下、いずれも図録からです)

 

f:id:YoroCon:20230213230556j:image

(リュ・デュ・シャトーのアトリエにて。右から佐伯祐三、兄・祐正、娘・彌智子、妻・米子)

 

f:id:YoroCon:20230213230629j:image

(佐伯祐三の書簡。文字がかなり個性的)

 

さて、まずは「プロローグ 自画像」から

f:id:YoroCon:20230213230521j:image

「自画像」1923年

 

東京美術学校の卒業制作。若く決意に満ちた佐伯

 

次は「1-2 大阪と東京:<柱>と坂の日本-下落合と滞船」から

f:id:YoroCon:20230213230524j:image

「下落合風景」1926年

 

f:id:YoroCon:20230213230553j:image

「滞船」1926年

 

ともに日本に一時帰国の際に描かれた作品。

高く屹立した電子柱のまっすぐな線、帆船の帆柱から伸びる無数のロープ

再び訪れるフランスで描かれた作品とも共通する点が

 

「◎親しい人々の肖像」から
f:id:YoroCon:20230213230527j:image

「米子像」1927年

 

銀座の裕福な貿易商の娘だった妻・米子は東京美術学校時代の佐伯と恋愛の末、結婚。一歳年上の彼女を佐伯は「ヴィーナスや」と言っていたとか。絵にもその気持ちがあふれているような・・・

 

f:id:YoroCon:20230213230530j:image

「蟹」1926年頃

 

帰国中に大阪の姉の嫁ぎ先で描いたとか。制作時間はわずか30分。素早い筆さばきでその形態、色、質感を見事に描き出しています。「鯖」の絵もありましたが、こちらも素晴らしかった(これは会場で)

 

「2-1 パリ:自己の作風を模索して」から

 

f:id:YoroCon:20230213230534j:image

「パリ遠望」1924年

 

パリに渡ったころの佐伯の作品。ドラン、ヴラマンク、ゴーガン、ルソーと影響を受ける中、特に影響を受けたのはセザンヌ。その影響が見える絵です

 

そして、里見勝蔵に連れられフォーヴの巨匠・ヴラマンクに会いに行きます。
そこで佐伯はヴラマンクからこう言われます。

「このアカデミックが!」

この怒声が佐伯の作品を一変させます。

(ポスターの「立てる自画像」はヴラマンクの一言があってからの作品。顔が描けなくなるほどのショックだったよう)

 

f:id:YoroCon:20230213230537j:image

「パリ雪景」1925年頃

 

ヴラマンクの教えは、光で変化する表面的な色彩ではなく、物質の持つ固有色の表現であったとのこと。
1924年秋に再びヴラマンクのところに訪れた佐伯。ヴラマンクから「物質感はナマクラだが、大変優れた色彩家」と褒められたとか。この絵にもその試行錯誤が滲んでいるような

 

「2-2 パリ:壁のパリ」からは


f:id:YoroCon:20230213230540j:image

「パリ風景」1925年頃

 

この頃にはユトリロの影響も受け、パリの街並みを描写

そして、佐伯はヴラマンクを乗り越え、ユトリロをも乗り越えていきます。

 

この後、佐伯は一時、日本に

そして、またフランスへ

 

「2-3 パリ:線のパリ」から


f:id:YoroCon:20230213230543j:image

「レストラン(オテル=デ=マルシュ)」1927年

 

よく知られた佐伯の作品はこの線の時代ではないでしょうか。
絵の中に書き込まれたおびただしい文字。まるで看板やポスターがコラージュされているかのよう。
そして、ふと思いました。先ほどの佐伯の書簡の文字。かなり個性的。文字として書かれた線やその造形にも強いこだわりがあったのではないか。そこにも佐伯芸術を形作る要素があったのではないか。そんな気がしました。(個人的に)

 

「3 ヴェリエ=シュル=モラン」から

 

f:id:YoroCon:20230213230546j:image

「モラン風景」1928年

 

パリから電車で一時間ほどの村「ヴェリエ=シュル=モラン」

なかなか満足のいくような作品は描けなかった佐伯。病で衰弱する自分を追い詰め、抗い、命を削るように制作を続けたとのこと。かつてのパリを描いた時のように繊細な線は姿を消し、力強い黒い線が現れる。

自分の芸術を追い求める中、死期が迫る佐伯はついに精神を病んでしまいます。死の前日、看護人が夜通し泣き続ける佐伯の姿を見たとか

そして佐伯はこの世を去ります。享年30歳。あまりにも早く

 

最後、「エピローグ 人物と扉」


f:id:YoroCon:20230213230550j:image
「扉」1928年

 

パリ、モンパルナス大通りのアトリエからほど近い建物の扉

力強く、重厚感があります。ゆがんだ自由な線にどこか親しみも感じられるような

この扉の向こうに佐伯はいったい何を見ていたのでしょうか?

 

ということで、この他にも、いっぱい紹介したい作品はありますが、今回はこの辺で・・・

東京では18年ぶりの回顧展。100点を超える作品。展覧会で佐伯祐三を体感してみてください。

 

(4) ミュージアムショップ

今回は図録と絵はがきを一枚購入

f:id:YoroCon:20230213230715j:image

図録:2800円(税込み)

絵はがきは図録の表紙の靴屋さんの入口です。

 

3. さいごに

佐伯の死後、ほどなくして一人娘の彌智子も6歳で父の後を追います。父と同じ結核でした。
二人の遺骨とともに帰国した米子。妻として母として、どれほどの気持ちだったのでしょう。想像もできません。
その後、米子は下落合のアトリエに戻り、洋画家として二科展、二紀展と活躍します。異国の地でその生涯を遂げた若き夫と幼き娘への思いがあったのかもしれません。

パリの街のポスター以外ではない佐伯祐三にも出会える展覧会です。是非、美術館まで

 

それでは、さいごに関連リンクです。

2月の展覧会情報はこちら

www.suki-kore.tokyo

なお、本展は東京展が終了後、4/15~大阪に巡回します。

会場は今回展示の作品を多く有する大阪中之島美術館です。

こちらもお楽しみに。(こちらもいつか行ってみたい美術館です^^)

 

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20230211204553j:image

(やわらかい光)

2023年2月の東京の展覧会通信(2023/2/7)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

さて、暦の上では立春を過ぎて、今は春。でも、まだ寒い(^^;)
身体をあたためて今月も展覧会に行きましょう!
ということで2月、気になる展覧会をピックアップしてみたいと思います。

 

今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2023 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・ちらしミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

f:id:YoroCon:20230206235345j:image

(ここは重要文化財の駅の中)

 

2. 気になる展覧会

(1) 行ってきた展覧会 

☆「パリ・オペラ座 響きあう芸術の殿堂 展」@京橋・アーティゾン美術館 11/5 - 2/5(終了)

パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂|アーティゾン美術館

※ 1/14訪問。オルセー美術館やフランス国立図書館等々からのパリ・オペラ座にまつわる作品を見ながらオペラ座の成り立ち、時代とともに移りゆく演目などをたどる展覧会でした。以前、旅行でパリを訪れ、オペラ座でバレエを見るためチケットまで買っていたのですが、なんと、バレエ団のストライキで直前で公演中止(T_T)いつかは、生の公演を見てみたい!

f:id:YoroCon:20230206235306j:image

展覧会入口

f:id:YoroCon:20230206235313j:image

オペラ座と言えばドガの踊り子(「舞台袖の3人の踊り子」 1880-1885年頃 国立西洋美術館)

f:id:YoroCon:20230206235319j:image

オペラ座と言えば仮面舞踏会(マネ「オペラ座の仮面舞踏会」1873年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー)

 

☆「龍星閣がつないだ夢二の心 ~ 「出版屋」から生まれた夢二ブームの原点 展」@日比谷・日比谷図書文化館 開催中(1/7) - 2/28

https://www.edo-chiyoda.jp/material/files/group/2/r4_yumeji_chirashi2.PDF

※ 1/21訪問。たまたま歩いていた日比谷公園で見つけて、フラっと入った展覧会。「夢二式美人」といわれた時代の寵児・竹久夢二。一時忘れられそうになった夢二芸術を再び世に知らしめた「出版屋」こと澤田伊四郎氏。澤田氏の創業の龍星閣コレクションの展覧会。入場無料、撮影もでき、夢二の作品も楽しめ、その足跡もたどれる。充実した内容の展覧会でした。今月末まで

f:id:YoroCon:20230206235325j:image

展示室内。左下のネコが可愛い

f:id:YoroCon:20230206235328j:image

「たびの女」大正4年(1915)頃

f:id:YoroCon:20230206235334j:image

夢二の描いた楽譜の表紙絵

 

☆「宇野亞喜良 万華鏡 展」@銀座・GGG(ギンザ・グラフィック・ギャラリー) 2022/12/9 - 1/31(終了)

宇野亞喜良 万華鏡 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー

※ 1/21訪問。夢二の後に訪問。88歳、米寿の宇野亞喜良氏。寺山修司たちが活躍した1960年代、70年代。アングラ劇団のポスター等を手掛け、サブカルとも深い結びつきのある宇野氏。現在も作品を描き続けています。アンニュイで耽美的な世界にどっぷりハマった展覧会でした。好きです。この世界

 

会場風景です
f:id:YoroCon:20230206235337j:image

f:id:YoroCon:20230206235342j:image

 

☆「佐伯祐三 ー 自画像としての風景 展」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 1/21 - 4/2(日時指定予約制)

特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」:【東京会場】2023年1月21日(土)~4月2日(日) 東京ステーションギャラリー/【大阪会場】2023年4月15日(土)~6月25日(日) 大阪中之島美術館

※ 1/22訪問。東京、大阪、パリを描いた佐伯祐三の大阪中之島美術館のコレクションを中心とした展覧会。パリの風景、その中にコラージュのように登場するポスターや看板などの文字が印象的な佐伯の作品。ですが、展覧会では自画像から始まり、これまであまり見ることのなかった都内の風景画や帆船を描いた作品、そしてよく知られたパリに渡り街を描いた作品、病を患い死の間際まで描き続けた作品と30年の短い人生を駆け抜けた佐伯の絵にかける情熱がギュッと詰まった内容になっていると思いました。これはおススメ。まだ会期もありますで是非。

f:id:YoroCon:20230206235347j:image

美術館入り口

f:id:YoroCon:20230206235350j:image

顔を描かなかった自画像

f:id:YoroCon:20230206235353j:image

パリの靴屋

 

☆「諏訪敦 眼窩裏の火事 展」@府中・府中市美術館 開催中(12/17) - 2/26

諏訪敦「眼窩裏の火事」 東京都府中市ホームページ

※ 1/29訪問。現代日本写実絵画のトップランナー諏訪敦氏の展覧会。父の死、その手記からたどる祖母の死、家族の歴史。コロナ禍の最中に取り組んだ静物画。人を描き、その存在を今へとつなぎとめる人物画。絵の中に現れる揺らめく光、炎のようなものは画家の閃輝暗点という脳の血流に関係する症状が原因とのこと。そんな肉体現象までも画家が見た事実として作品に描き込まれています。諏訪氏の絵画を通じて表される「世界」を私なりに感じられた展覧会でした。

f:id:YoroCon:20230206235356j:image

府中美術館

f:id:YoroCon:20230206235359j:image

入口付近の看板

 

☆「江戸絵画の華 展」@日比谷(有楽町)・出光美術館 <第1部>開催中(1/7) - 2/12、<第2部> 2/21-3/26(第1部、第2部とも日時指定予約制)

最新の展覧会|展覧会情報|出光美術館

※ 2/5訪問。今や日本一の人気絵師と言っても過言ではない伊藤若冲の作品を中心とした江戸絵画の展覧会。2019年、アメリカの日本美術コレクター・エツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)のコレクションの一部が出光美術館に。そのコレクションから選ばれた作品の展覧会。開催中の第1部は最初、動物画に始まり、若冲、そして市中の人々を描いた屏風絵や浮世絵などへと続きます。個人的には動物画の色鮮やかな鳥、若冲のあっと驚くモザイク画が特に印象的でした。日時指定予約で第1部はもう、すべての日が埋まっているよう。第2部も期待しています(見に行きます)

f:id:YoroCon:20230206235402j:image

第1部の作品はこちらの方
f:id:YoroCon:20230206235409j:image

(2) これから行きたい展覧会

・開催中

☆「レオポルド美術館 エゴン・シーレ 展」@上野・東京都美術館 開催中(1/26) - 4/9(日時指定予約制)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP>

※ 28年という短い生涯をウィーンで駆け抜けたエゴン・シーレの30年ぶりの回顧展。クリムトも認めた才能を堪能しに。

 

☆「若冲と一村 時を越えてつながる 展」@箱根・岡田美術館 開催中(12/25) - 6/4

若冲と一村 ―時を越えてつながる―|開催中の展覧会|岡田美術館

※ 若冲と一村。どこか通ずる感じのする二人。暖かくなったら、ドライブもかねて見に行きたいですね。

 

・今月から開催

☆「マリー・ローランサンとモード 展」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 2/14 - 4/9

マリー・ローランサンとモード | Bunkamura

※ 20世紀のパリを舞台に活躍したマリー・ローランサンの展覧会はいよいよ来週から

 

☆「芳幾・芳年 -国芳門下の2大ライバル 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 2/25 - 4/9

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

※ 三菱一号館美術館の長期休館前の最後の展覧会は月末から。休館前に"最後の浮世絵師"を楽しみに

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

今月から開催!という展覧会は少ないですが、現在、開催中の展覧会がかなり見ごたえあります。竹久夢二、佐伯祐三、諏訪敦、江戸絵画等々、見て来た展覧会はどれもおススメ。特に佐伯祐三展はこれだけの作品を一度にまとめて見ることがなかったので、佐伯祐三を個人的に"初めて"知ることができた展覧会だと思いました。絵画への思い、その熱量、そして死と隣り合わせの人生。興味のある方は是非、この機会に見ていただければと思います。あらためて、おススメ。日比谷の夢二は無料で19:00まで開いているので、気軽に行けるのではないでしょうか。展示内容はかなり充実していて無料で見られるのはラッキーと思いました。

さぁ、今月も一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

 

さて、何かおもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。1/21に見てきた展覧会のまとめです。

www.yorocon46.com

それでは、今月の通信は終了です。次回は3月初めの予定です。(あくまで予定です^^;)

ちなみに3月はかなりの展覧会が始まるので、結構ボリューミーになりそう(^^)

 

ということで、ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20230206235405j:image
(江戸絵画の後で眺めた江戸城跡)

 

2023年&1月の東京の展覧会通信(2023/1/11)

今年もそして今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

故あってブログの記述が遅れましたが本年もよろしくお願いいたします

 

さて、今月は2023年最初の展覧会まとめ。1月、そして2023年を通して気になる展覧会をピックアップしてみたいと思います。

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2023 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・ちらしミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

f:id:YoroCon:20230110225225j:image

(気分は、まだお正月)

 

2. 気になる展覧会

(1) 今月開催中・開催予定の展覧会

・行ってきた展覧会

☆「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」@上野・国立西洋美術館 開催中(10/8) -1/22(日時予約制)

ピカソとその時代─ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

※ 2023/1/3鑑賞。ドイツ・ベルリンの画商ベルクグリューンが集めた名作が日本に。ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティ。そのほかにもセザンヌやブラックの作品も。特にピカソはいろいろな作品を通じて作風の変遷がたどれる充実した内容でした。マティスの鮮烈な色彩の作品にも目を引かれます。

f:id:YoroCon:20230110225255j:image

f:id:YoroCon:20230110225234j:image

f:id:YoroCon:20230110225258j:image

パブロ・ピカソ「座るアルルカン」1905年

f:id:YoroCon:20230110225244j:image

パブロ・ピカソ「黄色のセーター」1939年

 

☆「京都・智積院の名宝 展」@六本木・サントリー美術館 開催中(11/30) -1/22

京都・智積院の名宝 サントリー美術館

※ 2022/12/29鑑賞。京都智積院の名宝が東京に。長谷川等伯・久蔵親子の大作である障壁画を東京で間近に見られる貴重な機会。個人的には等伯の飄々とした十六羅漢図屏風が好きでした。堂本印象のカラフルな障壁画もおもしろい!

f:id:YoroCon:20230110225238j:image

f:id:YoroCon:20230110231311j:image

(十六羅漢の一人)

 

☆「ヴァロットン-黒と白 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中(10/29) -1/29(日時予約制)

ヴァロットン―黒と白|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

※ ナビ派の画家ヴァロットンの版画について世界有数のコレクションを誇る三菱一号館美術館。今年4月から来年秋頃までの長期休館を前にした展覧会。黒と白、白と黒、モノトーンな版画からにじみ出る心の襞。その絵の後ろに隠されたものとは。意味深な作品の世界にじわじわと捕らえられていきます。

f:id:YoroCon:20230110225302j:image

f:id:YoroCon:20230110225231j:image

f:id:YoroCon:20230110225228j:image

ヴァロットン「街頭デモ」1893年

 

☆「ボッティチェリ特別展 美しきシモネッタ」@竹橋・丸紅ギャラリー 開催中(12/1) -1/31

展覧会|Marubeni Gallery 丸紅ギャラリー

 

※ たった一枚の展覧会。ルネッサンスの巨匠が描いた日本にある唯一の作品「美しきシモネッタ」。この一枚の作品とじっくりと向き合う、そんな優美で贅沢な展覧会です。

f:id:YoroCon:20230110225252j:image

 

・これから行きたい展覧会

☆「国宝 雪松図と吉祥づくし 展」@三越前(日本橋)・三井記念美術館 開催中(12/1) -1/28

三井記念美術館

※ 三井記念美術館年末・年始恒例の国宝「雪松図」屏風の展覧会。

 

☆「パリ・オペラ座 響きあう芸術の殿堂 展」@京橋・アーティゾン美術館 開催中(11/5) - 2/5

パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂|アーティゾン美術館

※ パリ・オペラ座にまつわる作品がオルセー美術館やフランス国立図書館からも来日。

 

☆「諏訪敦 眼窩裏の家事 展」@府中・府中市美術館 開催中(12/17) - 2/26

諏訪敦「眼窩裏の火事」 東京都府中市ホームページ

※ 現代日本の写実絵画の諏訪敦の展覧会。

 

☆「江戸絵画の華 展」@日比谷(有楽町)・出光美術館 <第1部>開催中(1/7) - 2/12、<第2部> 2/21-3/26(第1部、第2部とも日時指定予約制)

最新の展覧会|展覧会情報|出光美術館

※ 第一部は若冲をはじめとする江戸の作品、第二部は応挙を中心とした円山派に抱一、其一をはじめとした江戸琳派。どちらも、おもしろそう

 

☆「佐伯祐三 ー 自画像としての風景 展」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 1/21 - 4/2(日時指定予約制)

特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」:【東京会場】2023年1月21日(土)~4月2日(日) 東京ステーションギャラリー/【大阪会場】2023年4月15日(土)~6月25日(日) 大阪中之島美術館

※ 東京、大阪、パリを描いた佐伯祐三。大阪中之島美術館のコレクションを中心に

 

☆「レオポルド美術館 エゴン・シーレ 展」@上野・東京都美術館 1/26 - 4/9(日時指定予約制)

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP>

※ 28年という短い生涯をウィーンで駆け抜けたエゴン・シーレ。30年ぶりの回顧展

 

☆「若冲と一村 時を越えてつながる 展」@箱根・岡田美術館 開催中(12/25) - 6/4

若冲と一村 ―時を越えてつながる―|開催中の展覧会|岡田美術館

※ 開館10周年記念展。まさに時を越えてつながる二人の絵師、若冲と一村。若冲はもちろん田中一村の作品も見に行きたいところ

 

(2) 2023年の展覧会

・2~3月

☆「マリー・ローランサンとモード 展」@渋谷・Bunkamuraザ・ミュージアム 2/14 - 4/9

マリー・ローランサンとモード | Bunkamura

※ 20世紀のパリを舞台に活躍したマリー・ローランサンとシャネルを軸に構成された展覧会とのこと

 

☆「芳幾・芳年 -国芳門下の2大ライバル 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 2/25 - 4/9

芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

※ 歌川国芳門下の二大ライバルが"最後の浮世絵師"として挑んだ作品たちの展覧会。この展覧会の後、三菱一号館美術館は長期休館に

 

☆「ルーブル美術館展 愛を描く」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 3/1 - 6/12

【公式】ルーヴル美術館展 愛を描く|日本テレビ

※ 今回のルーブル展は「愛」がテーマ。どのような"愛"が見られるか。

 

☆「特別展 東福寺」@上野・東京国立博物館 3/7 - 5/7

特別展「東福寺」:【東京展】2023年3月7日(火)~5月7日(日)/東京国立博物館 平成館|【京都展】2023年10月7日(土)~12月3日(日)/京都国立博物館 平成知新館

※ 京都を代表する禅寺・東福寺の貴重なお宝がトーハクに。京都に行く前に、ここで見て行きます。

 

☆「春の江戸絵画まつり 江戸絵画のお絵描き教室 展」@府中・府中市美術館 3/11 - 5/7

春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室 東京都府中市ホームページ

※ 府中市美術館恒例の江戸絵画まつり。鍬形蕙斎の鳥獣略画式はとても可愛らしくて一見の価値ありです

 

☆「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」@竹橋・東京国立近代美術館 3/17 - 5/14

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/jubun2023/

※ 去年がトーハク150周年記念の国宝展なら、今年はMOMAT70周年記念の重文展。これは早く見に行きたい

 

☆「椿椿山展 軽妙端麗な色彩と筆あと」@西高島平・板橋区立美術館 3/18 - 4/16

椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと|板橋区立美術館

※ 江戸の絵師。去年が建部凌岱なら今年は椿椿山(つばきちんざん)。渡辺崋山の弟子というだけにとどまらない椿山の作品に触れらる展覧会です。

 

☆「憧憬の地 ブルターニュ モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷 展」@上野・国立西洋美術館 3/18 - 6/11

憧憬の地 ブルターニュ展 ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷|国立西洋美術館

※ 19世紀後半から20世紀に画家たちが目指したブルターニュ。そんなブルターニュにスポットを当てた作品たちの展覧会

 

☆「ブルターニュの光と風 展」@新宿・SOMPO美術館 3/25 - 6/11

【ブルターニュの光と風】 | SOMPO美術館

※ 19世紀後半から20世紀に画家たちが目指したブルターニュ。そんなブルターニュにスポットを当てた作品たちの展覧会が同時期に新宿でも

 

・4~6月

☆「大阪の日本画 展」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 4/15 - 6/11(日時指定予約制)

展覧会 | 東京ステーションギャラリー

※ 北野恒富、島成園といった大阪で活躍した日本画家の作品が東京に

 

☆「マティス展 Henri Matisse: The Path to Color」@上野・東京都美術館 4/27 - 8/20

マティス展 Henri Matisse: The Path to Color

※ 鮮烈なシーレの次はフォーヴのマティス

 

☆「特別展 木島櫻谷 -山水夢中-」@上野・東京都美術館 6/3 - 7/23

特別展 木島櫻谷 ― 山水夢中― | 展覧会 | 泉屋博古館東京 <六本木>

※ 京都画壇の櫻谷展が東京の千屋博古館で

 

・7~9月

☆「甲斐荘楠音の全貌 展」@東京(丸の内)・東京ステーションギャラリー 7/1 - 8/27

展覧会 | 東京ステーションギャラリー

※ 妖艶?という言葉だけでは表せない甲斐荘楠音の多彩な世界が楽しめそう。2/11-4/9は京都国立近代美術館で開催中

 

☆「テーと美術館展 光-ターナー、印象派から現代へ」@乃木坂(六本木)・国立新美術館 7/12 - 10/2

テート美術館展 光 − ターナー、印象派から現代へ|2023年7月12日-10月2日(予定) 国立新美術館|2023年10月26日-2024年1月14日 大阪中之島美術館

※ フランス・ルーヴルの次はイギリス・テート。ターナーからオラファー・エリアソンまでの幅広いコレクションが来日です。

 

・10~12月

☆「キュビスム・レボリューション 展」@上野・国立西洋美術館 10/3 - 2024/1/28

国立西洋美術館

※ ピカソ、ブラックらが中心となったキュビスム。パリ、ポンピドゥー・センターの作品を中心に構成

 

☆「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」@竹橋・東京国立近代美術館 10/6 - 12/3

https://www.momat.go.jp/am/2023/

※ 富山、故郷の青森と経て東京に来る世界のムナカタ展

 

☆「ゴッホと静物画 伝統から革新へ 展」@新宿・SOMPO美術館 10/17 - 2024/1/21

【ゴッホと静物画】 | SOMPO美術館

※ 「ひまわり」を所蔵するSOMPO美術館のゴッホの静物画展。ゴッホの静物画は美しく躍動していて好きです。

 

☆「モネ 連作の情景 展」@上野・上野の森美術館 10/20 - 2024/1/28

モネ 連作の情景

※ モネと言えば連作。連作からモネをひも解きます。

 

☆「マリー・ローランサン -時代を写す眼 展」@京橋・アーティゾン美術館 12/9 - 2024/3/3

マリー・ローランサン ―時代を写す眼 | アーティゾン美術館

※ マリー・ローランサンの画業をたどり、関連する画家の作品と比較しながらその魅力に迫る展覧会。

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

今年も西洋、日本を問わず多彩な展覧会が開催されていて、楽しみです。ここにあげていない展覧会でも見に行きたくなるものが多数あります。

今年はブルターニュ、マリー・ローランサンと意外な被りがありますが、それぞれの展覧会を見て、より深く作品を味わえるのではないでしょうか。

今年も一つでも多く展覧会を見に行きたいと思います。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクは今回はお休みです。

 

それでは、今回の通信は終了です。次回は2月初めの予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。


f:id:YoroCon:20230110225222j:image

(お正月に行ってきました)

 

2022年12月の東京の展覧会通信(2022/12/11)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

先月は青森旅行で一回休みでしたが、今年さいごの展覧会まとめを書きます。

ワールドカップもいよいよ大詰め。日本代表の活躍に盛り上がりました。

そして今年もいよいよ大詰め。何かと慌しい年の瀬も展覧会でゆっくり過ごしたいものです。

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・ちらしミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

f:id:YoroCon:20221211024041j:image

(こちらは青森が生んだ世界的版画家の記念館の紅葉)

 

2. 気になる展覧会

(1) 今月開催中・開催予定の展覧会

☆「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」@上野・国立西洋美術館 開催中(10/8) -2023/1/22(日時予約制)

ピカソとその時代─ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

※ 日本初公開のピカソ作品35点。約半数がピカソ作品とのこと。このほかパウル・クレー、アンリ・マティス等、20世紀巨匠の作品で構成された展覧会。そろそろ見に行かなければ・・・

 

☆「京都・智積院の名宝 展」@六本木・サントリー美術館 開催中(11/30) -2023/1/22

京都・智積院の名宝 サントリー美術館

※ 弘法大師空海から始まる真言宗智山派の総本山・智積院。長谷川等伯・久蔵が描いた国宝の障壁画が初めて寺外で公開されます。

 

☆「国宝 雪松図と吉祥づくし 展」@三越前(日本橋)・三井記念美術館 開催中(12/1) -2023/1/28

三井記念美術館

※ 三井記念美術館年末・年始恒例の国宝「雪松図」屏風の展覧会。吉祥主題で来年も良い年に。

 

☆「ヴァロットン-黒と白 展」@東京(丸の内)・三菱一号館美術館 開催中(10/29) -2023/1/29(日時予約制) 

ヴァロットン―黒と白|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

※ ナビ派の画家ヴァロットンの版画の展覧会を世界有数のコレクションを誇る三菱一号館美術館が開催。ロートレック作品との比較もあるとか。

 

☆「諏訪敦 眼窩裏の家事 展」@府中・府中市美術館 12/17 -2023/2/26

諏訪敦「眼窩裏の火事」 東京都府中市ホームページ

※ 現代日本の写実絵画のトップランナー・諏訪敦の展覧会。「死」を思わせる作品など、ただの写実ではなく、そこにないものも写し取るような作品に触れてきたいと思います。

 

(2) 展覧会ミニ・レポート

・開催中

☆東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」@上野・東京国立博物館 開催中(10/18) -12/11(本日終了)(日時予約制)

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

※ とにかく国宝だらけ。貴重な展覧会でした。国宝は常設展でも展示されていますので、これからも少しずつおさらいしていきたいと思います。


f:id:YoroCon:20221211024115j:image

f:id:YoroCon:20221211024036j:image

f:id:YoroCon:20221211024010j:image

 

☆静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念「響きあう名宝 -曜変・琳派のかがやき-」@東京(丸の内)・静嘉堂文庫美術館 開催中(10/1) -12/18(日時予約制、展示替えあり:前期~11/6・後期11/10~)

開催中の展覧会 - 静嘉堂文庫美術館

※ 重要文化財の明治生命の建物に移ってきた静嘉堂文庫美術館。国宝「曜変天目」がとにかく素晴らしい。曜変天目のぬいぐるみも大人気(行ったときは売り切れで品物がなかった^^;)


f:id:YoroCon:20221211024007j:image

f:id:YoroCon:20221211024014j:image

 

☆「つながる琳派スピリット 神坂雪佳展」@汐留(新橋)・パナソニック汐留美術館 開催中(10/1) -12/18

つながる琳派スピリット 神坂雪佳 | パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

※ 展覧会の初めは琳派の画家の作品、その後、神坂雪佳の作品へと続きます。絵画、デザインとマルチに活躍した神坂雪佳のバラエティに富んだ世界を楽しめる展覧会でした。結構、好きです。

f:id:YoroCon:20221211024054j:image

 

☆「展覧会 岡本太郎」@上野・東京都美術館 10/18 -12/28(日時予約制)

展覧会 岡本太郎

※ 展示作品の多くが撮影可能。岡本太郎の芸術を"体感"できるような展示。その魅力と迫力を再認識です。


f:id:YoroCon:20221211024051j:image

f:id:YoroCon:20221211024029j:image

「傷ましき腕」1936/49年

f:id:YoroCon:20221211024059j:image

「雷人」1995年(未完)

 

☆「上野アーティストプロジェクト2022 美をつむぐ源氏物語-めぐり逢ひける えには深しな-」@上野・東京都美術館 11/19 -2023/1/6

https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_uenoartistproject.html

※ 絵画、書、染色、工芸とさまざまなスタイルの作品がつむぐ新感覚・源氏物語展。岡本太郎展のチケットで鑑賞できます。

f:id:YoroCon:20221211024001j:image

渡邊裕公「華日粧春」(かじつしょうしゅん)2017年

カラーボールペンで描かれた作品。驚きです。

 

・終了

☆特別展「大蒔絵展 -漆と金の千年物語」@三越前・三井記念美術館 10/1 -11/13(予約なし、展示替えあり:前期~10/23・後期10/25~)

三井記念美術館

※ こちらも国宝、重文多数の展覧会でした。源氏物語絵巻に蒔絵の調度。漆に螺鈿と、その美しさに魅了される展覧会でした。

f:id:YoroCon:20221211024134j:image

 

☆「写真展 はじめての、牛腸茂雄」@渋谷・ほぼ日曜日(PARCO) 10/6 -11/13

www.1101.com

※ 「ごちょう しげお」と読みます。幼少期にかかった病気から20年は生きられないと言われた牛腸さんが写し取った日常の一コマ。学生闘争等、過激さが増す時代で一見、何の変哲もない日常の一コマに命を費やし撮影をしてきた牛腸さん。36歳でこの世を去るときの言葉は「ネバーギブアップ」とか。とても素敵な写真展でした。


f:id:YoroCon:20221211024104j:image

f:id:YoroCon:20221211024131j:image

 

「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」@京橋・アーティゾン美術館 7/30 -11/16

生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎 | アーティゾン美術館

※ ともに福岡県久留米出身の二人。目指す方向も、その人生も、対極にあるように見える二人。それでもお互いを意識し、そして繋がり合っていた二人の関係と作品をたどる展覧会でした。

f:id:YoroCon:20221211024046j:image

f:id:YoroCon:20221211024022j:image

青木繁「海の幸」1904年

f:id:YoroCon:20221211024147j:image

坂本繁二郎「放牧三馬」1932年

 

☆「アーツ・アンド・クラフツとデザイン -ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」@東府中・府中市美術館 開催中(9/23)-12/4

 アーツ・アンド・クラフツとデザイン - ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

※ アーツ・アンド・クラフツの代表格ウィリアム・モリスの壁紙、アメリカのフランク・ロイド・ライトのデザインした家具、美しく丁寧な生活を送るために生み出された数々の作品に癒される展覧会でした。こんな品々に囲まれた生活をしたい。

 

f:id:YoroCon:20221211024111j:image

f:id:YoroCon:20221211024108j:image

 

☆「【特別展】没後80年記念  竹内栖鳳」@恵比寿(広尾)・山種美術館 10/6 -12/4(日時予約優先、一部展示替えあり:前期~11/6・後期11/8~)

【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳 - 山種美術館

※ 「西の栖鳳、東の大観」近代京都画壇の中心、動物を描けばその体臭までも表すと言われた竹内栖鳳の「班猫」。好きすぎて何とか元の飼い主を説得して引き取った猫。よほど描きたかったのでしょう。

 

f:id:YoroCon:20221211024026j:image

竹内栖鳳「班猫」1924年

 

・青森

11月に旅行した青森県の美術館から

 

棟方志功記念館

棟方志功記念館

f:id:YoroCon:20221211024004j:image

 

十和田市現代美術館

十和田市現代美術館 | Towada Art Center

f:id:YoroCon:20221211024118j:image

草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」

 

f:id:YoroCon:20221211024032j:image

チェ・ジョンファ「フラワー・ホース」

ちなみに美術館があるのは「駒街道」沿い。馬とは深いかかわりが

 

・弘前れんが倉庫美術館

弘前れんが倉庫美術館 ー Hirosaki Museum of Contemporary Art

f:id:YoroCon:20221211024137j:image

奈良美智「A to Z Memorial Dog」2007年

f:id:YoroCon:20221211024127j:image

f:id:YoroCon:20221211024019j:image

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

11月は青森旅行で美術館を回りましたが、現代の作品に郷土の巨匠、いろいろな作品を見ることができて、とても有意義な経験となりました。これからも東京以外の美術館に出かけていきたいなぁと思います。

そして2022年の残すところ、あとわずか。まだ、見に行けてない展覧会もありますので、見逃さないよう計画していきたいと思います。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。青森関連です。

三内丸山遺跡から棟方志功記念館

www.yorocon46.com

十和田市現代美術館

www.yorocon46.com

弘前れんが倉庫美術館

www.yorocon46.com

それでは、今回の通信は終了です。次回は2023年開催の美術館に触れたいと思います。(あくまで予定です^^;)

 

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。


f:id:YoroCon:20221211024123j:image

(タローマン。かなりはまってます^^;)

 

2022年10月の東京の展覧会通信(2022/10/12)

今月も展覧会に行きたい!よろコンです

 

寒暖の差が激しい日が続きます。夏と晩秋を行ったり来たりのような。
それでも「芸術の秋」

気候の変化にもめげず、今月も展覧会に行きたいと思います。

今回も注目の展覧会が目白押しですがキーワードは「国宝」かなぁ・・・

 

ということで、今回も自分のための展覧会メモ。一貫性はありません。ただただ「今、気になるものをとにかく載せる」というコンセプトで始めます。なにか一つでも気になるものがありましたら幸いです(^^)

なお、開催期間などは変更になる可能性もありますので、美術館サイトも併せてご確認ください。

 

【今月の展覧会】

 

1. 情報源

・「絶対見逃せない 2022 美術展」& 美術展80ハンドブック

東京都の展覧会|展覧会スケジュール|美術館・アート情報 artscape

・ちらしミュージアム(iPhoneアプリ)

に、各美術館のWebサイトの情報等を加えて記述します。

 

f:id:YoroCon:20221011222933j:image
(上野のこの方々に会うのも抽選ではなくなったよう)

 

2. 気になる展覧会

(1) 今月開催中・開催予定の展覧会

・キーワード「国宝」

国宝が展示されている展覧会から

 

☆東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」@上野・東京国立博物館 10/18 -12/11(日時予約制、会期中一部展示替えあり)

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

※ トーハク150年の歴史、国宝89件一挙公開。リンクしている特設サイトから作品を確認できます。

 

☆静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念「響きあう名宝 -曜変・琳派のかがやき-」@東京(丸の内)・静嘉堂文庫美術館 開催中(10/1) -12/18(日時予約制、展示替えあり:前期~11/6・後期11/10~)

開催中の展覧会 - 静嘉堂文庫美術館

※ 静嘉堂文庫が重要文化財・明治生命館に移転し、国宝7件を一挙公開(前期7件すべて、後期は4件)。通期で展示される幻の器「曜変天目」は一見の価値あり!

 

☆特別展「大蒔絵展 -漆と金の千年物語」@三越前・三井記念美術館 開催中(10/1) -11/13(予約なし、展示替えあり:前期~10/23・後期10/25~)

三井記念美術館

※ 春にリニューアルオープンした三井記念美術館。今回はMOA美術館、徳川美術館との共同開催。3会場合計で国宝25件、重文51件を展示。三井記念美術館では国宝7件、重文32件。徳川美術館の国宝・源氏物語絵巻からも宿木一の展示は終わりましたが(10/1-9)、柏木一は10/25-30の展示。現代の蒔絵として人間国宝の作品展示もあるようです。

 

・展覧会いろいろ

国宝以外にもいろいろ目白押しです。

☆「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」@茅ヶ崎・茅ヶ崎市美術館 開催中(9/10)-11/6

THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦 | 茅ヶ崎市美術館

※ 新版画展。版元・渡邊庄三郎に焦点

 

☆「新版画 進化系UKIYO-Eの美」@千葉・千葉市美術館 開催中(9/14) -11/3

https://www.ccma-net.jp/wp-content/uploads/2022/08/ShinHanga_flyer.pdf

※ こちらも新版画展

 

☆「美をつくし - 大阪市立美術館コレクション」@六本木・サントリー美術館 開催中(9/14) -11/13(一部展示替えあり)

美をつくし―大阪市立美術館コレクション サントリー美術館

※ 大阪市立美術館の名品が六本木に。数々の重要文化財、重要美術品を展示

 

☆「アーツ・アンド・クラフツとデザイン -ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」@東府中・府中市美術館 開催中(9/23)-12/4

 アーツ・アンド・クラフツとデザイン - ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

※ アーツ・アンド・クラフツの代表格ウィリアム・モリス、アメリカのフランク・ロイド・ライトまで。美しく丁寧な生活を!

 

☆「【特別展】没後80年記念  竹内栖鳳」@恵比寿(広尾)・山種美術館 開催中(10/6) -12/4(日時予約優先、一部展示替えあり:前期~11/6・後期11/8~)

【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳 - 山種美術館

※ 「西の栖鳳、東の大観」近代京都画壇の中心、動物を描けばその体臭までも表すと言われた竹内栖鳳展。「班猫」(重文)も展示されます。

 

☆「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」@上野・国立西洋美術館 開催中(10/8) -2022/1/22(日時予約制)

ピカソとその時代─ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

※ 日本初公開のピカソ作品35点。約半数がピカソ作品とのこと。このほかパウル・クレー、アンリ・マティス等、20世紀巨匠の作品で構成された展覧会

 

☆「展覧会 岡本太郎」@上野・東京都美術館 10/18 -12/28(日時予約制)

展覧会 岡本太郎

※「本職?人間だ。」史上最大のTARO展。期待大です。

 

(2) 展覧会ミニ・レポート

☆特別展「日本美術をひも解く - 皇室、美の玉手箱」後期展示@上野・東京藝術大学大学美術館 終了

特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」/2022年8月6日(土)~9月25日(日)/東京藝術大学大学美術館

※9/11(日) 訪問。前期の狩野永徳「唐獅子図屏風」の迫力、後期の伊藤若冲「動植綵絵」の鮮やかさ、奇想な構図の印象が強かったですが、教科書で見た蒙古襲来絵詞や高村光雲の鹿にも目を引かれました。アールデコ調の兎も秀逸。見どころ満載な展覧会でした。

 

☆沖縄本土復帰50周年「名嘉ボクネン展 ~思えるままに~」@東京(有楽町)・相田みつを美術館 終了

https://www.mitsuo.co.jp/museum/exhibition/pdf/chirashi220722.pdf

※ 9/17(土) 訪問。鮮やかで生命力あふれる木版画の数々。詳細はこちらのリンクを

【展覧会】名嘉ボクネン展@東京(丸の内)・相田みつを美術館のレポート(2022/9/17 鑑賞) - すきコレ

f:id:YoroCon:20221011222957j:image

 

【開催中】☆「仙厓のすべて」@有楽町・出光美術館 開催中 -10/16(日時指定予約制)

最新の展覧会|展覧会情報|出光美術館

※ 9/17(土) 訪問。仙厓さんのゆるキャラな絵に添えられた禅の深い教え。しかしながら、もともとの絵の腕は確かで、だからこそ描けるヘタウマな世界なのだということがこの展覧会でわかりました。絵を学んでいた頃の作品から、書、断筆宣言をした絵まで、仙厓さんの生涯にわたる作品をたどれる展覧会だと思います。作品の解説や禅の教えを読む時間も考慮して、時間に余裕をもって見に行った方がより楽しめると思います。(2時間くらい見るつもりで良いかも)

仙厓さん、私、これからもついていきます。

f:id:YoroCon:20221011222937j:image

 

☆「シアトル→パリ 田中保とその時代」@北浦和・埼玉県立近代美術館 終了

2022.7.16 - 10.2 シアトル→パリ 田中保とその時代 - 埼玉県立近代美術館 The Museum of Modern Art, Saitama

※ 9/25(日) 訪問。18歳で移民としてシアトルに渡り、絵を学び、画家の地位を確立するも抽象絵画を描くようになると、批評家からは批判を浴びるように。そんな中、評価してくれた美術批評家のルイーズ・ゲブハード・カンと国際結婚すると、今度は異人種の結婚がスキャンダルに。1920年、活躍の場をパリに移し、個展やサロン出品などで名声を上げるものの、海外で画家となった田中は日本画壇に受け入れられず、パリの日本人美術家とも溝が・・・

その後、1970年代に作品がまとめて紹介されたことで国内でも再評価されるようになりましたが、まだまだ謎が多い田中保。これからも注目したい画家です。

f:id:YoroCon:20221011223003j:image

田中保「黒いドレスの腰かけている女」1920-30

 

【開催中】☆「日本の中のマネ -出会い、120年のイメージ-」@中村橋・練馬区立美術館 開催中 -11/3

日本の中のマネ ―出会い、120年のイメージ― | 展覧会 | 練馬区立美術館

※ 10/9(日) 訪問。マネは印象派の画家?そうとも言えるような、言えないような。日本ではモネやルノアールなどの作品は多数の美術館・個人の方が所蔵されていますが、マネは結構少ない。だれもが知っているようで知らないマネの世界を読み解く展覧会。最初はマネと同時代の印象派の作品、その後は日本に存在するマネの作品、そしてマネから影響を受けた日本人洋画家の作品、最後は現代芸術家・森村泰昌と福田美蘭のマネをモチーフにした作品と多角的にマネを捉えていきます。一つ一つの作品解説がかなり充実しているので、じっくり読むのであれば時間の余裕があった方が良いです(2時間くらいは見た方が良いかな)

f:id:YoroCon:20221011222421j:image

f:id:YoroCon:20221011222413j:image

(福田美蘭の作品から。だれが見ている?)

 

【番外】☆東京国立博物館 黒田記念館

※ 9/11(日)訪問。東京藝術大学大学美術館に行く前に久々、寄りました。

今月10/25~11/6は黒田の代表作「湖畔」「読書」「舞妓」「智・感・情」を展示した特別室が開室されます。

f:id:YoroCon:20221011223000j:image

f:id:YoroCon:20221011222930j:image

黒田清輝「逍遥」1895(明治28)

 

ということで、今月はこのへんで。

 

3. さいごに

今月は年末に向けて注目の展覧会が開催されます。もちろん国宝が並ぶ展覧会も見に行きたいですが、仙厓さんのようなほっこりする展覧会も良いなぁと思います。今月も、いろいろと行ってきたいと思います。

 

ということで、何か、おもしろそうな展覧会はありましたか?

 

さいごに関連リンクです。

先ほどもリンクしましたが・・・

www.suki-kore.tokyo

埼玉県立近代美術館に行った時のブログです。田中保作品も

www.yorocon46.com

黒田記念館の特別室のはなし

www.yorocon46.com

それでは、遅くなりましたが今回の通信は終了です。次回ですが、11月上旬は旅行に出かける予定でして、12月の予定です。(あくまで予定です^^;)

 

ここまで、お読みいただき、ありがとうございました。

また、よろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20221011222953j:image

(仙厓さんの絵と同じく福が来そう)

 

【展覧会】名嘉ボクネン展@東京(丸の内)・相田みつを美術館のレポート(2022/9/17 鑑賞)

展覧会に行きたい!よろコンです。

 

本ブログでは既に終了した展覧会も含め、好きな展覧会をレポートしていきます。

 

今回は、2022年9月17日(土)に訪問した

沖縄本土復帰50周年

名嘉ボクネン展

~ 思えるままに~@相田みつを美術館

です。

東京国際フォーラムの地下一階、東京駅へとつながる通路の脇にあるとても落ち着く美術館。そこには沖縄の空気に包まれているような心地よい空間が広がっていました。

 

今回も最後までお読みいただけますと幸いです。

 

【目次】

 

※ 以下の記述は展覧会の解説、パンフ、その他WEB上の資料等を参照の上、記述しております。また、会場は撮影OKでしたので、会場で撮影した写真を掲載しています。

 

1. 展覧会概要

(1) どんな展覧会か

名嘉  睦稔(なか ぼくねん)

1953年沖縄県生まれ。九州・沖縄サミット広報用絵はがきの原画作成や教科書にもその作品が掲載されているとのこと。

私は今回の展覧会で初めて知りました。海、緑、花、獅子、太陽といった豊かな沖縄の自然とそこで育まれた文化が力強い線と鮮やかな色彩の木版画で表現されています。

 

(2) 開催概要

・期間:2022/7/22(金) - 2022/9/25(日) ※ 今週末まで(9/19時点)

・時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)

・休館日:月曜日(9/19は開館で、会期末まで休日なしとのことです)

・会場:相田みつを美術館(東京駅・東京国際フォーラム地下1階)

・チケット:一般・大学生 1000円、中・高校生 800円、小学生 300円、70歳以上:800円(なお、9/19は70歳以上の方+同伴の方1名まで入館無料 ※ チケットは相田みつを企画展と併せて鑑賞できます)

・作品数:(すみません。今回は確認していません^^;)

・写真撮影:名嘉ボクネン展(第2ホール)は撮影OK相田みつを企画展は撮影NG

・Webサイト:

(展覧会サイト)

※ パンフを参照ください

 

(美術館サイト)

www.mitsuo.co.jp 

f:id:YoroCon:20220919000836j:image

(3) パンフレット

https://www.mitsuo.co.jp/museum/exhibition/pdf/chirashi220722.pdf

↓ 相田みつを美術館さんのリンク先のPDFをキャプチャしました。



 

2. 展覧会の中へ

(1) 訪問日・混雑状況

訪問日:2022/9/17(土曜) 16:00頃訪問 ※ 名嘉ボクネン展には16:35頃に入りました

鑑賞時間:約60分(相田みつを企画展と併せて)

混雑状況:ゆっくり見られます。

 

(2) 展覧会の構成

名嘉ボクネン展は第2ホールの一部屋です。

 

(3) 気になる作品

会場で撮影した作品をいくつかご紹介します。

 

f:id:YoroCon:20220919000829j:image

「東の緑門」2002年

青い海へと続く緑の門


f:id:YoroCon:20220919000817j:image

「部瀬名岬(ぶせなみさき)」2000年

舟の下には豊かな海のいのち

 

f:id:YoroCon:20220919000814j:image

「歓喜」1998年

ボクネンさんが画家を志す要因の一つがゴッホのひまわりとのこと。だからこそヒマワリを描くことを最初はためらっていたとか。それでも美しいものを描きたい、そんな欲求がボクネンさんのひまわりを生み出しました。


f:id:YoroCon:20220919000827j:image

「御太陽御城(うてぃだうぐしく)」(2020年)

太陽をいただく沖縄のシンボル

 

f:id:YoroCon:20220919021403j:image

「平和の踊り」2000年

九州・沖縄サミットのために描かれた作品

 

f:id:YoroCon:20220919020508j:image

「合唱獅子」2000年

シーサーの合唱?楽しそう!


f:id:YoroCon:20220919020503j:image

「雷花」2006年

昼の太陽ように、夏のひまわりのように、夜空に咲き乱れる花火


f:id:YoroCon:20220919020506j:image

 

ということで、この他にも、もちろん紹介したい作品はありますが、今回はこの辺で・・・

会期末まであと少し。ぜひとも、生で作品の力を感じてください。

 

(4) ミュージアムショップ

すてきなミュージアムショップもカフェもありますが、今回は終了間際に入ったのでゆっくり見ることができませんでした。次に来たときは是非、ゆっくりカフェでお茶なんていきたいものです。(いつもバタバタなので^^;)

 

3. さいごに

名嘉ボクネンさん。木版ということから、やはり棟方志功を思い出しました。沖縄と青森、南と北ですが、"いのち"の力強さが吹き込まれていることは同じようです。

さて、相田みつを美術館さんにも今回初めて来ました。Webサイトで公開されているデジタルコレクションの終わりに「『想像していたよりもとてもよかった。』という感想が初めて来られた方から多く寄せられる」とのことですが、これ、本当です。なんか、癒される感じです。また何かに疲れたら来たいなぁ、と思いました。(今回は何かに疲れて来たわけではありませんが^^;)

 

相田みつを作品に名嘉ボクネン作品。どちらも根底にあるテーマに"いのち"の輝きというものが、温かく、力をもらえる時間だったと思います。また見たいなぁと思いました。

 

それでは、さいごに関連リンクです。

9月の展覧会情報はこちら。

www.suki-kore.tokyo

 

  ということで、今回のレポートは以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また、次のレポートもよろしくお願いいたします。

 

※ ご意見、ご感想、大歓迎です。是非コメントかメール(yorocon46@gmail.com)まで。ツィッターは@yorocon46です。

 

f:id:YoroCon:20220919000833j:image

(今日は台風ですが、昨日は青空も見えた東京国際フォーラム。大勢の人が並んでいますが、何のコンサートでしょう?)